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世界各地から招かれる国際的セラピスト 奥田健次独占インタビュー【前編】
世界各地から招かれる国際的セラピスト 奥田健次独占インタビュー【前編】
奥田健次(行動分析学者)Xアマゾン
記事

NONFIX2021ディレクターに寄せられた匿名コメントに対して

パートタイム教授、奥田健次です。

 

大学を超早期退職し、西軽井沢で学校づくりをやっています。

 

さて、1月末にフジテレビで放送されたNONFIX2021のディレクターが個人的なルートで集められたコメントが、放送後しばらくして私の元に送られて来ました。「参考までに」って。「参考になるわけないでしょ、そんなもの」と答えておきました。

 

実際、レベルが低すぎて話になりません。

 

そもそも匿名でコメントを寄せてくるなって。特に、学校の先生よ。学会でも質問や意見をするときは「所属と名前」を言うんですよ? 私、学会は当たり前ですがネット掲示板の時代から実名でやってましたよ。匿名でコメントした時点で、思いっきり自分自身の程度をネット掲示板レベルに下げているんです。ネットいじめの温床を、教師らがやって平気なの?

 

学校教員のレベルが低下しているのが、よーく分かりました。2017年放送のNONFIXのときよりも、評論レベルもその行為も低下しております。言いたいことがあるなら、とりあえず所属と名前を名乗って質問しに来い。教えてやるから。レベルの低い評論を読んでいると、教えてやったところできちんと理解できるか分からないけどもな。

 

本や論文も読んでもいないのに、よく分かったようなことを書けるね。匿名で好き勝手なことを言う教師って、ネットいじめを含めいじめ問題に何の力も発揮できないやん。まず、名乗れ。名乗れないなら、ただのトイレの落書きネット住民やんか。もし「匿名でと依頼されたんだ」とかいうなら、他人のせいにすんなと。自分の判断で「こういうのは匿名では出来ません、実名でやらせてください」と、なぜ言えなかったのかね。私ならそうします。

 

よほど当事者の保護者のほうが本も読んでいるし、今回のドキュメンタリーでご覧いただいたケースでも、データも出して、成果も出して、なおかつ初診からの映像(私に編集権は無いんですよ?)もすべて見せてるんやから、事実をありのまま受け止める人がマトモなのです。今回のコメント者の中に保護者もいますが、保護者の中には「他所で幸せになっている別の当事者」を「良かったですね」と祝福できない性格の人もいるでしょう。そういう色眼鏡に気づいたほうがいいですよ。

 

あと、大学教員は頭が良いだろうと思い込むのは、やめたほうがええよ。自分も含めてですが、知識が偏っているだけ。問題はコンプレックスをかかえた大学教員です。そのバイアスのために正しい判断が出来ず、歪んだことを言ってしまうのが彼らの日常です。肩書きがあると、あたかも正しいことを言っているように見せかけられますので、多くの人は騙されます。ご自身、その悪質さに気づいていない。

 

【前置き】

まず、全般的に言えること。前もって「下手な解説は要らん」と言ってきたのに。ABA(応用行動分析学)を学んだ人の中に、科学と技術の違いが分かっていない人が本当に多くて呆れています。科学的手法や原理は共通。そこしか頭の中に無いようで。技術はみんな同じなわけがないでしょう? そこを混同しやすいのが教育系の人たちで、本当に情けない。行動分析学の中でもABAをやっているわけではない研究者のほうが、技術の差をしっかり変数として認めているという印象です。

 

だから、送られて来た今回の匿名感想は、まあ何というか現役メジャーリーガーのプレーを見て「同じことをやっている」と息巻く草野球のオッサンたちという感じです、申し訳ないけど。世界レベルのバイオリニストに向かって、「ぼくもバイオリンをやってます」という5歳児の駆け出し少年か? 5歳の子なら、微笑ましくって「頑張ってね、ぼく」と声をかけてあげるけど、その少年が15歳くらいになって調子乗って来た辺りで「僕もその曲は同じように弾けますよ」と言ってしまうようだと、ちょっと恥ずかしいやつです。ちょうどそんな感じ。

 

誰の仕事を解説してるの?

 

まあ、文句があるなら見に来い。技術を隠したことは無いんやから。あるいは、俺にお前のやっているところを見せてみろ。

 

【個別回答】(抜粋です。肯定的評価の多くは省きました)

(1)Aさん

コメント:奥田さんの本は何冊も読ませていただいていますし、こうした視点で指導をすることは重要。

回答:「こうした視点」って、ざっくりしていて何を言っているのか分からない。本を読んでいない人よりは数倍ましだが、読んだからといって著者の視点をざっくりと語るような危険(思い込みによる分かった気になる危険)を冒す可能性がありますよ。もうすでに分かった気になっている可能性大。こう言われて文句あるなら「こうした視点」って具体的にどこの部分の何を言っているのか、言いにくれば良い。本を読んだのであれば、次は真意を学びに来たらどうですかね? あと、論文も読んで下さい。そうやってしっかりと学びが進めば、「こうした視点で」とか私の視点を安易に評論できなくなるはずです。

 

(2)Bさん(今回、最も劣悪なレビュー。ブログでもほぼ同じ内容を公開している模様)

コメント:私も同じ大学院の出身で、奥田氏と基本的な考え方は同じ。

回答:出身大学院が同じとか、どうでも良い話をなぜ持ち出すの? まあ、それを言うなら当時から非常にレベルの低い内地留学に来た教員がゾロゾロいました。ごく稀に実力のある先生もいたけど、そういう人は私より大分年上だろうと、たやすく「基本的な考え方は同じ」などと言わなかった。レベルの違いを良く分かっておられたと思います。ケース数も論文を読んでる量も、私が圧倒していたので。私のやった実験や臨床、論文レビューから学ぶ姿勢もありました(私もそういう院生からは学びが多かったです)。研究者としての実力がなく要領の良さだけで研究職を得たような人も結構いたからなあ。コンプレックスの塊のような人が多かったなあ。ま、大学院のレベルが下がっているのでしょう。

 

コメント:番組に出てこられたお子さんについては、たとえば某県立子ども心身発達医療センター某学園(※奥田註:寄せられたコメントには特定の名称が入っていましたがここでは某としておきました)の療育を受けられ、特別支援学校等に進学されても、行動上の問題は解決し、コミュニケーションも可能になると思われます。(先にPECSの手法を使うので音声言語の使用より、文法構造の学習と活用が先に進むかもしれませんが、ゴールは変わらないと思います。)

回答:このコメントが、このBさんのレベルの低さを表しているところです。今回のドキュメンタリーに出てきた子が、Bさんの言うそのセンターの療育で行動上の問題が解決し、コミュニケーションも可能と主張するのであれば、それを立証するのはBさん、あなたですよ? 「ゴールは変わらない」のですか? 根拠は? 立証責任があるのはあなたです。できますか? 立証できないことを言ったのなら、ただのイチャモンです。真面目な言葉を並べているから、まるできちんとした論評のように見えますが。そして、多くの人はそんな真面目な言説で騙される(一理あると思ってしまう)のですが、このイチャモンひとつで言っていることすべて台無しです。一理もありません。間違っていたと認めて、謝りに来なさい。

 寄せられたコメントには、療育機関名まで書かれていました。私の判断で「某」としましたが。すみませんが、その療育施設で療育を受けた事例で、強度行動障害と判定されるようになってさらにエスカレートした後、私が別の機関でフォローしなければならなくなったケースもあります。なので、地元のセンターをやたら推すような行為はやめたほうが良いですよ。迷惑がかかると思いますよ、ここを掘り下げて行くと。私の技術を他でも出来ていると一般化したくてしょうがないんでしょうね。50分のドキュメンタリーを見ただけで、何が分かるの? そこらのものと同列化すんなよ。まあ、とにかくあなたは某学園のことばっかりで他は何も知らないようなので、間違いを100%認めて謝りに来なさい。それなら受け入れますから。

 私が尊敬する先人の一人に、石井哲夫先生がおります。専門分野でまったく考え方も立場も逆くらいの先生で、学部生の頃は普通に嫌いでした。ただ、石井先生がすごいなと思ったのは、晩年の頃の著書の中で「自分の推奨してきた受容的交流療法では限界がある」という趣旨のことを書かれたのです。自著で、ご自身が長年やってきた方法を省みて書き残すという行為がすごいなと思いました。Bさんは、どうなんでしょうね。しれっとブログ記事を消すのですかね。

 さらにBさんは、NHKの“奇跡の詩人”と“魂の旋律”のことについて触れ、「もちろん、奥田氏の番組はそうではないことは重々理解しております」と結んでいるが、これもひどい悪質なコメントです。悪意を感じます。こんな評論は、今まで受けたこともない。今回の匿名コメント集は、私の研究室関係者に回覧したけども、このBさんの劣悪さはほとんどのメンバーは簡単に見抜いてます(何人か見抜けないレベルの人もいました)。

 「奇跡の詩人」については、私も大学で勤務している頃に随分と叩きましたが、何なのですか? もし、私が落ち着いている青年を連れてきて「どうですか、私が10年指導した子です」と見せただけなら、作曲しているところは撮影させず作品だけ見せた「魂の旋律」の方みたいでしょうが、こっちはインテイクから全部見せてるんやで? ほんまにしょうもないことを言う人やな。大学院で何をしてたのかね? 指導教員にも責任あるかもしれんよな。科学と技術の違いを教えてもらってないんでしょう。まあ、しょうがない。大学教員でも医者の中でも科学と技術の違いを混同している人は結構いるからな。Bさんはすぐに「同じ」とか立証できないことを言うから「科学」も分かっておらんな。教えたろうか?

 

コメント:肯定的な解説をされる専門家(ある程度の肩書きのある方)の映像が加わっても良いかな

回答:そんなもん要らん。権威主義か? とりあえず、最低で劣悪なレビュー行為です。ここで取り上げたところ以外も全般ひどかった。まあ、そうでしょ。冒頭で言ったように何らかのバイアスかかっていて歪んでいるから。大学で教える立場にあるかなんかしらんが、誠意があるなら謝りに来なさい。そうでないなら、とことん悪質なレビューの筆頭として紹介していきます。

 

(3)Cさん

コメント:今回2歳の男の子の物を投げる、人をたたく、大きな声を出すなどの行動問題を見事なまでの分析と実践で改善させています。これは、簡単に見えてとても難しいことです。特に難しいのは「余計なことはしゃべらない」ことと「叱らずに譲らない姿勢を貫く」こと

回答:なかなかやりますね。このCさんは比較的評論や解説よりも実況的描写のほうが多かった。そうなんです。実力が求められるのは好き勝手評論する人よりも、実況中継する人なのです。相撲や競馬の実況って、誰でも出来ませんよ。解説なら、まあ誤魔化し程度で出来ますが、実況のスキルは誤魔化しが効きません。今回、一番すばらしいコメントは、別のルートでもらったものですが、ひたすら子どもと私の動きを言葉にした内容でした。その方は、学校教師でも大学教員でもなく「料理人」でした。私は深く納得しています。技術で生きている人は、目の付け所が共通しています。

 

コメント:自分の思い通りにならないと大きな声を出したり、物を投げたり、人をたたいたりしてしまう様子がありますが、それをやり続けたまま小学生になってしまっている例が本当に多い

回答:よくご存じです。まったくその通りの現状が現場にはありますね。

 

(4)Dさん

コメント:親なのにプロをめざさなきゃいけない。

回答:そんなことは求めていません。親御さんが勝手に「プロがやるとこんな違うのか」と思われただけですよね。Dさんと同じように私も「当たり前です」と思っています。ただ、プロにも大きな差があるということをもっと知っていただきたい。なぜなら、親御さんにプロを目指してもらいませんが、ちょっと練習したらそこらのプロよりも上手くなる親御さんもいるのも事実です。

 

(5)Eさん

コメント:「学者の中にも批判をする人もいて、僕もなんとなくそういう『権威』に乗っかっていたかも知れず」「奥田さんを否定する学者の考え」「奥田さんのやり方を批判する人が、なぜペアレントトレーニングを批判しないのか」

回答:すみません、私を否定する学者の存在を繰り返し述べておられますが、それは誰なのですかね? 私、どちらかというと嫌われている自覚が十分にあるので、いるだろうと思いますが、最近は直接面と向かって批判されないんですよ。ということは、しょせん陰口じゃないですか。そんな学者とか医者とかって、頭と口ばっかりで技術は無いんですよ。だからペアトレばっかりなんでしょ? 子どもは暴れるけど、親は物を投げたり殴ってきたりしないから楽やもんな。Eさんが今後、私を批判する学者と出会ったら「先生、文句あるなら学会とか公共の場でやったらどうですか?」と言ってやれば? そんな頭と口だけの学者は、面と向かって言えないから頭と口だけになるということ。Eさんは「なんとなくそういう権威に乗っかっていたかも」と気づき始めたようで、良かったですね。たとえば、Twitterのフォロワーが多いことと臨床の技術は無関係ですからね。私を批判する学者の話を聞いたら「うんうん」と頷いて、長いものに巻かれているんでしょ? 冷静に考えてみろよ。繰り返すけど、それ陰口やで。陰口しか言われへん、技術のない名前だけの人なんやで? 影響力(や政治力)と技術は、ぜんぜん別物やんか。そして、そんな陰口に何も出来ないEさんは、子どもをいじめから助けることが出来ない人なんですよ。

 

(6)Fさん

コメント:率直な観た直後の感想を申し上げると、いい感じで強度行動障害につながりかねない子供のことを取り上げてくださったなという印象です。

回答:そうですね。まあ、それは偶然の出会いですから。普段から強度行動障害の予防も対応もやっていますが、ドキュメンタリーは出会った子どもがどんな子かはその時の偶然ですから。

 

コメント:番組としては、テロップによる注意喚起だけでなく、応用行動分析学の専門家や強度行動障害の専門家による解説が必要かと思います。

回答:強度行動障害の専門家? 俺や(笑)。もうちょっと強度行動障害の変遷を調べてみて下さい。私の論文や本を読んで下さい。Fさんの知っている専門家よりも、私のほうが現場で先にやっています(私のほうが年齢が若くても)。調べても分からなかったら、聞きに来て下さい。教えますので。

 

コメント:成人後の事が描かれていないことが多い印象を受けます。

回答:これは仕方ないですよね。1時間の番組では1本の柱(今回の場合、2歳児の子)と、他の小さなトピック(幼稚園のこと、小学校設立のことなど)が制作サイドの限界でしょう。成人のことは、私も制作サイドに以前から強く推しているのですが、なかなかその大切さをご理解いただけません。これからも推します。Fさんの仰る通り「別企画」ということになるくらい大きなテーマです。

 

(7)Gさん

コメント:例えば、「部屋で泣く時間が60分から段々減っていく」といった意図の説明の後に実際に減った・・という内容が表示された部分は「確かに!」とインパクトがありました。 

回答:意図というか、予測ですよね。意図の部分はしっかり伝えていましたが、放送された部分は私からすると「ほんのわずか」でした。私が見ても、あの程度では意図を親御さんにきちんと伝えていなかったようにさえ思えるシーンもありました。しかし、そこは尺の中での取捨選択なので仕方ないです。一方で、限られた尺なのにわざわざ私が「6日目でこうなる」とか言ったところをオンエアしていた部分ですが、そこは制作サイド、なかなかやるやん、と思いました。行動分析学では予測と制御が主眼で、それをデータで確かめているからです。

 

(8)Hさん

コメント:現在の障害児支援の考え方(ICF)からすると、普通の人と同じように生活することではなく、周囲の環境調整や当事者の特性を活かした自立をすすめるほうが私は納得できます。保護者の方の選択肢が広がるという意味では、番組の方ようなアプローチありですが、個人的には最低限必要な療育のレベルを超えて自閉症児の良さを殺して、凡人化しているように見えました。

回答:この方は障害児の親御さんとのことですが、テレビの印象だけで語るからとても次元の低いコメントになっています。私が目指しているし、やっていることが「周囲の環境調整や当事者の特性を活かした自立」でもあるのですが、そう見えないのは親であることの色眼鏡がかかっているからです。まずはそれに気づいていただきたい。だから、他の部分も思い込みによる勘違いだらけでしたよ。そして、情けないことですが、強度行動障害の実態を知らないHさんのような親や教師が「当事者の個性や特性を活かして」と甘っちょろいことを言うのです。失明するほどの自傷、一緒に過ごせないほどの攻撃行動、物こわし、異食、眠れないほどの騒々しさ。これらを持ったままの成人の特性を活かせるんならHさんが養子にしてあげて下さいと、私はこういうことを20代前半から言っているのです。甘えたことを言わないでください。訓練によって凡人化するというのも昔からの神話です。科学的な根拠を示せないでしょ? 立証できますか? 私の教え子達の、まあ色とりどりなこと。どちらかというと芸術に秀でた子が多いのは、発達障害の良いところを活かしてきたからですよ。たった50分のテレビだけで判断せず、見に来なさいよと。Hさんについては色眼鏡に気づくことから始めてください。(何かの専門家になった)親御さんによくある課題です。

 

(9)Iさん

コメント:「番組に出ていた男の子はおとなしいなぁ、と感じるほど我が子は激しく、なかなかあのように上手くはいかないだろうと思いました。」「我が子のように激しくパニックを起こす子どもは余計に酷くなるケースもあることもあります。」

回答:これも親御さん(なおかつ特別支援教育の支援員だとか)。あのね、甘えないでくれよ。悪いけど、あなたのお子さんより激しい子、激しくパニックを起こす子どもも山ほど直してきているんです。不勉強なあなたが知らないだけで。Iさんの大きな問題は、「我が子のせい」にしているところ。激しいパニックを起こす子にはその子に合わせた方法にすれば上手くいくわけで。「余計に酷くなるケース」なんて言うのも素人の特徴です。それは手続きが徹底できなかったか、適用の仕方を誤ったとか、応用の仕方に問題があったのでしょう。私はそんなことはしません。障害の重さのせいにしません。本児の変化した姿を見て「番組に出ていた子は大人しい」と言ってる構図ですが、じゃあIさん、あなたがインテイクからやってみたらどうですか? 行動の原因を子どもが持っているように思い込んでいるわけですから、そんなあなたがやったってうまくいかないのは当然ですよ。子どもの障害の軽重で語るのをやめて、技術や発想法をもっと学んだほうが良いです。年齢の大きな子には別の方法もあるのです。知らなさすぎ。とにかく、こちらは強度行動障害の成人の行動すら直しまくっているのでね。見に来れば良いのです。メジャーリーガーのボールを打ってホームランかましたのをテレビで見たあなたは「あの投手の球なら簡単に打てただろうなあ」と言っているようなのと同じ愚かさなのです。来て、やってみろ。こんなことを言ってしまう人って、出来ない人ばっかりやったよ。現場に見に来られないのなら、私が書いた本と論文を読んでからにしてください。呆れるくらいレベルが低いです。まあ、科学的素養が無いので、こういうことを言う人はまず成長の見込みがほとんど無いです。

 

(10)Jさん

コメント:ご家族が奥田さんに依頼をしている時点で,「支援者」と「家庭」の関係が公教育(特に義務教育)とはやや異なりますので,そのまま奥田さんの方法を学校でも,というのは難しいと思われます。

回答:Jさんの特徴は、部分部分で正しいことを散りばめながら、しかし情報としては古いところやズレているところがありまして厄介です(学校教員に多い)。「そのまま」とは言ってないし(ここで言い出したのはJさん)、私はそんなことやってない。私がやっているのは完全なオーダーメイドです。お菓子を使うことについては、使いようです。工夫して公立学校でも使っているところは結構あります。徳島県の支援学校とか見学に行ってみてはどうですか? 金子書房の「教師と学校が変わる学校コンサルテーション」を読んでみて下さい。それでまだスッキリしないのあれば質問に来ればよろしい。工夫事例はいくらでもある。もうちょっと注意深い考察をして下さい。それが出来るなら軽々しくコメントなんか出来ないはずですけどね。

 

(11)Kさん

コメント:「正直、犬の訓練を人にしているようで、不快感あります。また、幼稚園の卒園式で「作ってくださりありがとうございました!」と叫ぶ所は宗教的、ここで「訓練」は終われば良いのに、その後小学校設立とは…これでは、どこまでも親は次、次と求めて行くのでしょうね。本人はどこへ? 自然な子離れもできなくて、思春期は大変にならないか」

回答:不快感があるならしょうがない、それはあなたの感情の問題ですから。犬の訓練とかって、まだ匿名の掲示板レベルのコメントをわざわざ書いてよこすとは、なんとも程度の低い。金ももらわず飯も食わずに仕事を頑張れ、と言うしか無いのです、こういう程度の低い人には。こういう人って「じゃあ、ボランティアは?」とか言い出すんです。ボランティアもなにがしかの強化子が随伴しているんやで。それから「宗教的」という表現で、他人同士の信頼関係を描写した時点であなた、やっかんでますね。あなたが頑張って親に信頼される人になって下さい。まあ匿名でしかこんなことを書けないから無理か。「自然な子離れ」も主観的で、定量的な定義も出来ないでしょ。何なの、その文学的表現は。そういう表現をする人を私は20代前半から笑っていました。科学を知らない人すぎるよ。

 

コメント:うちの次男も5歳まで喋りませんでしたが、無理に言葉を引き出すことはせず、今は穏やかな青年期です。

回答:また比べようもない自分の経験を並べて何を言っているんですか。まあ、科学を知らない人だからこういうコメントを連発するんでしょうが。「無理に言葉を引き出す」というふうに、あなたが勝手にそう思っただけでしょ。「無理に」って何なの? 定義できる? 言葉って無理に引き出せないものなんですけど? まあ、ご自身で最初から「不快」と言ったわけですから、その後のコメントに何の客観性もありませんね。発語がどう頑張ってもまだ実現出て来ない世の中の親御さんに聞かせられないコメントです。この私の回答も不快をさらに不快にさせるわけで申し訳ないですね。でも、あなたは科学マインドもなく感情でしか物が言えない低いレベルの人なんですよ、ということ。レベルが低すぎると反省も出来ないでしょうね。学校の先生って、こういう人が多いですね(教員養成系の大学教員に責任があると思います)。ちゃんとした数少ない学校教師には良い迷惑。

 

(12)Lさん

コメント:奥田先生が診てきた人の中で、成人している人が  現在、どのような暮らしをしているのか知りたい。

回答:私も紹介したいくらいです(笑)。長年一緒に歩んできた自慢の子達です(もう成人していますが)。QOLの高い生活を送ってくれていて、非常に嬉しいです。仕事もレジャーも充実しているのが伝わってきます。テレビ局が関心を持って下さいますように。

 

(13)Mさん

コメント:教祖的に扱ってしまうと 一気に彼の仕事がうさんくさくなってしまいます。 そう描かず、ちょっと離れたところから冷静に番組を作られている感じが 返って彼の仕事の素晴らしさを感じさせてくれました

回答:さっきのKさんは「宗教的」とイチャモンでしたが、まあ普通はMさんのように見ますよね。ぜんぜん教祖的なものではないです。「嫌ならやめればよい」というのが私のスタンスなので。職場のスタッフへの指導は鬼軍曹的かもしれませんが。ただ、怒鳴るエネルギーはないので、鬼軍曹というイメージでは無いとスタッフは言うでしょうけども。どっちかというと、すぐに見本を見せてくれる師匠だというふうに言われます。ただMさんよ。「彼、彼」とうるさいよ。あなたと私はそんな仲では無い(笑)。

 

(14)Nさん

コメント:とりわけ思春期以降の自閉症児・者の行動面の問題は、短時間で魔法のように解決できるものではありません。

回答:言いたいことは分かるけど。Nさんも、もっと私のコンサルテーションとか何回も何回も見に来たら良い。思春期以降の方のケースでも、どれほどわずか1回のコンサルでドラスティックに直してきたか、Nさんはまだ見ていませんね。私の研究会ではそういうのを何度も目の当たりにした人たちが沢山集まっています。たいていのコンサルテーションは年2回だから、1回で勝負なのです。

 

コメント:自閉症の子供の行動の問題は、奥田流でなければ解決できない問題、或いはその環境を準備できる経済力がなければ解決できない問題、といった誤解を生みかねません

回答:誤解でも無いんじゃない。実際、そういうところがあるのが事実なので。「奥田流」というふうに名前を付けないけども、他の訓練方法、あるいは他のABAの指導では上手く行かなかったケースが私の所に回されて来るので。そういうのを「落ち穂拾い」のように直してきた四半世紀です。見に来てもらえれば。Nさんも、科学と技術を混同しているところがあります。技術には大きな差があるので、それを認めるところからやり直して下さい。

 

(15)Oさん

コメント:番組の中で行動の変容をグラフで示す内容が触れられていました。 学校現場では子どもの行動変容の記録を数値化やデータ化したり、根拠を示して説明することが足りない側面があり、心情的に親御さんに寄り添いつつも根拠ある説明の重要性に触れられていた点は参考になるものでした。

回答:仰る通りです。同じように視聴者もデータや結果で判断できない人がほとんどなので、学校だけが出来ていないというわけではありませんので、ご安心下さい。でも、ぜひ学校でも定量的な仕事が推進されることを願います。今回の多くのコメントも、データと成果で話が出来ない人のほうが多いじゃないですか。医者や学者も好き嫌いとか、何なら嫉妬心とか何らかのバイアスがかかっている人は、データで話し合いにすらなりませんよ。データに基づいて話し合いが出来る人が増えてくれますように、私も願います。

 

以上が、個別のコメントへの回答でした。他には「すばらしかった」「感動しました」というコメントもありましたが、それは「ありがとうございます」としか言いようがないので掲載していません。あのドキュメンタリーを腐すところを見つける人のほうが珍しくて、制作サイドもこれらのコメントをすべて読まれて、学校の先生の異質さにちょっとは気づいたようでした。異質って、それが多くの教師の常態なんですってば。科学マインドを持った教師だけが、そこから脱出できるんですけども。

 

【その他】

 とある掲示板で「奥田健次、どうよ」的なものがあったそうです。そこの書き込みのレベルは、まあ当然でしょうが匿名ですからかなり低次元の人たちの集まりのようで。私が過去にコンサルに行った先の療育関係者が見つけて教えてくれました。それを拝見したところ「ブログに私なら直せますと書いてあるでは無いですか。自信満々でビックリ。直せるかもしれないくらいにすればいいのに。」とありましたが、そう言っている人が「江戸時代に蒸気船を見たことがないから想像すらできない」レベルなだけです。この教えてくれた療育関係者の方が、その掲示板のあまりに偏った内容を見かねて、聞いた話とかではなくいくつかの実例を紹介し、誤情報を正したものを書き込んだそうですが、そういうものだけ表示されなかったそうです。つまり、悪口だけ残すようなことをしているんだとか。そういうアンフェアなのは今までもあったので、私はその療育関係者に「憤慨される気持ちも分かりますが、恐らく私怨のある親御さんがしつこく悪く言いたいのでしょうね。そんなのはかなりの少数派で、こちらも少数なので把握しているから相手にしなくて良いですよ。粘着的で気の毒じゃないですか」と返信しておきました。とにかく、匿名で言いたいことを言う人ってのは、逆に匿名でしかそれが出来ない可愛そうな人たちだということです。これからも匿名で「聞いた話なんだけど」とか腐すんでしょうが、その陰険さは一生直らないやつですから、そんな掲示板は相手しません。

 冒頭でも述べましたが、私は学生の頃から掲示板でもブログでもハンドルネームを使わず、ずっと実名でやってます。当然、かなり攻撃もされましたがね。弁護士からも攻撃されましたが、こっちのほうが法律用語を知らないだけで弁は立つので、弁護士の脅しにも屈せず「訴状の到着を楽しみにしてますね」と言ってあげましたが、結局、来ませんでした。笑

 

以上、長々となりましたが、まあ気を悪くするでしょう。どうぞ。まず、名前と所属を名乗ってきてくれれば、きちんと応対します。匿名での反論や言い訳を続けるなら、自分自身が「便所の中の落書きしか出来ない人」だと認めて、そんな中で生きよ。

 

さて、最後にご案内。こんな記事を書いたために最新のお知らせが下に追いやられたので。

 

講演会のご案内。シリーズ最終回で、無料です。4月25日、小諸市にて。私のインスタとか幼稚園のホームページから予約が必要です。私のインスタは奥田研究室ホームページの一番下に表示されます。YouTube配信もされますので自宅からもご覧いただけます。会場では学苑社さんの書籍販売とサイン会も予定しています。

 

道場のご案内。これは、一つ前の記事をご覧下さい。募集を開始したところです。事例研究コースで「じぶん実験」を体験していただけます。一般のほうは幅広く行動分析学をさらに深掘りして学びたい方が参加しやすいようにしています。今年もリモートなので、軽井沢にわざわざ来なくてもご自宅からどうぞ。それなりにお金はかかるけど、年に1回くらい自分を磨いて成長しなさい。笑

 

保護者・実践家向け合宿のご案内。これは募集はまだですが、7月18日〜19日(7月17〜18日)にリモートでやろうかなと計画しているので、参加ご希望の方はブログやホームページなどでの案内をお待ち下さい。

 

「いじめの教科書」を翻訳終わり、あとはゲラ校直し。これが追い込まれていたので、今回のこの匿名コメントへの着手がこんなに遅れた次第でした。出版されたらこの教科書を、しっかりと読んで反省して下さい。

 

以上、長々とでした。

 

学校法人西軽井沢学園・理事長

奥田健次(こうやって所属と実名を書くんやで)

 

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奥田健次(行動分析学者)プロフィール

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奥田健次(おくだけんじ)
身長・体重 174cm・63㎏
生年月日 1972年1月20日
血液型 B型
出身地 兵庫県

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