ストスナにおける僕のスタンス表明
彼女は全くの素人で、尚且つこれが初対面。
緊張や照れが最高潮といった一枚目から見ていくと、少しずつ心を開いてくれ、次第に表情を出すようになり、最後には立派な空気感を創り上げてくれたことが一目瞭然でしょう?
例え初対面から数分間、ファッションコーディネートを撮るだけのストスナでも、僕が撮るからには誰を撮っても似たり寄ったりの味気無い写真にはしたくないので、時間の許す限り最大限被写体の魅力や人柄を引き出そうと心がけています。
質より量が求められるストスナで何故か?
それはむしろ一期一会の出会いだからこそ、撮ってもらって良かったと良い思い出にしてもらいたいし、これを機に自分自身を好きになってもらいたいからに他ならないんですね。
一方的に“撮る/撮られる”関係でなく、撮影者と被写体との”共同作業”にしていくから、次第に服だけが主役なわけでなく、着る者のパーソナリティーが浮き彫りになる。
そんな作品を一緒に作り上げていく。
量より質、相手はファッションでなく人間。
それを常に意識し丁寧にストリートスナップを撮影すると、本来ならば十分後にはもう二度と会わない間柄になるはずが、
後日彼女達から連絡をくれ、継続して撮影依頼を頂いたり、長きに渡り良き友人になったりするのだから不思議なものです。
これは決して自慢なのではなく、一瞬一瞬の出会いと誠実に向き合っているという、僕のささやかな誇りなんです。
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