浅野忠信さん
オープニングセレモニーのパーティーとチャンピオンのヨガイベント、二つのお誘いへと梯子中の、表参道の夜のことだった。
大学時代にモラトリアム期を過ごした僕等世代の全てのヒーロー、あの鮫肌男とばったり遭遇。
奇作『鮫肌男と桃尻女』は今見ても尚、色褪せることのない僕等の永遠のバイブル。
怒涛のシュールな展開に翻弄されながらも、まるでサーフィンでも楽しむかのように飄々と荒波を乗りこなし、ブリーフ一枚で疾走する若き日の浅野氏には痺れたものです。
力の抜けた超自然体と狂気の間をたゆたう彼は、本作の中で我修院氏にそうしたように、
この僕に対しても妙に人懐こく、ただ圧倒的なオーラはそのままに、夢のような一時をもたらしてくれたのでした。
あの世界的アカデミー俳優である浅野忠信さんが、迷うことなく小儀ポーズを決めてくれたのがこの一枚です。