オーストリア大使館
ある日突然オーストリア大使館から招待を受ける。
全く身に覚えも無ければ、あの格式高い”音楽の都”とも縁もゆかりも無い為、訝しげにその理由を尋ねると、
「日本の(と言うか原宿の)ストリートファッションを世界に発信するフォトグラファーの一人として」だそうだ。
以前ニューヨークのTVに僕等の活動が取り上げられたことがあるが、あのコンテンポラリーな街ならばまだ分かる。
けれどトラディショナルな街として知られるウィーンに、決して上品とは言えない
僕等アウトサイダーアートに興味を持ってもらえるのは何だか狐につままれたような気分だ、勝手なイメージだけれど。
会食ではちょっとしたスピーチを求められたけれど、自分の作風を伝えきるに足るドイツ語なんて持ち合わせてなかったので、
とりあえず手元にあるストスナを数枚見せ、
“The girl’s coordinate send her true voice. Can you see it?”
(その少女の着こなしから、彼女の真の叫びが伝わってくるはずです。貴方がたには見えてきませんか?)
とか適当な言葉だけを残し意味深に席を立ったら、なんか勝手に議論が巻き起こってて、結果的にものすごく絶賛されてしまった(ラッキー)。
オーストリアについて何も知らなかったけれど、オーストリアンは思ってたより堅苦しくなく、ユーモアがあり情熱的で、そして牛の煮込みが絶品だった。
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