僕が写真を撮る理由
人に酸素が必要なように、
心も呼吸を忘れると酸欠になっちゃう。
ただ物理的に死ぬわけじゃないから、
自分が苦しいことに気付かないだけなんだよね。
会社で本音を言えない時、
学校で同調してしまう時、
家族に素直になれない時、
異性の前で気取ってしまう時、
SNSで誇張してしまう時、
自撮りを加工してしまう時。
ほとんどの人がほとんどの時間、心の息を止めているんだ。
SNS投稿や画像加工、メイクにヒールに矯正下着。
これが「いつもの自分だ」と言い張りたい姿は、自己防衛がゆえの武装、
あるいは同調圧力に対する酸素ボンベでしかない。
本当のあなたはどこにいますか?
偽りのあなたを好きになってもらいたいのですか?
大嫌いな素顔の自分を見られるのが怖いの?
まさか死ぬまで偽り続けるの?
それじゃあいつまで経っても幸せになれるわけないよね?
昨夜のパーティーでどれだけ美味しいディナーとワインを楽しんでも、
翌朝起きがけの一杯の水が、身体の底まで沁み渡るように。
心も本当の自分になることを求めてるんだ。
こと偽ることを求められがちな社会だから、
本当の自分を見失ってしまいがちな時代だから、
いつか自分で自分を嫌いになってしまう前に、
僕は本当の君を撮ってあげたい。
念入りなメイクや過剰な加工、誇張した投稿の力なんて何一つ借りなくても、
本来の君がどれだけ美しいかを僕が教えてあげる。
いい?心の呼吸を忘れないでね。