小説『いのちのハードル「1リットルの涙」母の手記』を読んで
みなさんこんにちは!
”歌う絵本作家”よねだ まみです(*´ω`*)
小説『いのちのハードル「1リットルの涙」母の手記』(作:木藤潮香)を読んで。
前回書いた関連の本の感想、
『1リットルの涙~難病と闘い続ける少女亜也の日記~』はこちら
まず、この記事はあくまでもよねだまみの個人の主観での感想であり、全ての方の価値観とは異なることを前提とする。
(ネタバレ注意)
最近読み終えた本をひとつ。
二月に読んだ『1リットルの涙』。
脊髄小脳変性症という難病にかかった少女、
亜也さんの日記をもとにして作られた実話であった。
続編というべきか、なんというべきか、
母の潮香さんが出した手記があることは知っていた。
だが、『1リットルの涙』に記されている現実は重々しく、
とても続けて読める気分ではなかった。
”生きている”ことは
けして当たり前ではない。
生きたくても生きれない人がいる。
そういった方々を哀れな目で見て自分を上げる行為は苦手だけど、
少なくとも五体満足、生きているだけで幸せなんだということを私たちは忘れてはいけない。
今回のこの手記には闘病生活中の亜也さんの様子はもちろん、
母としての葛藤、医師や家政婦さんとの対立、
そして人々の繋がりの温かさが克明に記されている。
亜也さんは私が生まれる前に亡くなっている。
当時より今の方が少しは治療法があるようだが、
根本的治療法はいまだ解明されていない。
治る病気なら、25歳という若さで亡くなることはなかっただろう。
私たちが生きていくうえで、
目標をもって、力強く生きていくということはとても重要である。
だが、なんとなく日々を過ごしてしまったり、消極的に生きてしまったり、
なかなかそこまで考えられないかもしれない。
それはきっと、心の中のどこかで
”生きているのが当たり前”と思っているから。
毎日が何の変哲もない変わり映えのない毎日と思っているから。
改めてそうじゃないことに、この本は気づかせてくれる。
「明日死ぬかもしれない」なんて極端なことを思いながら生活しなくてもいいが、
それくらいの気持ちで毎日物事に打ち込みたい。
そう、思った。
もし読むなら、
感情移入しやすい人は心が元気な時に読んでくださいね
次はBNNから出ているやり手イラストレーターさんの本について書こうかな
よねだ まみ
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