今日はマツエクに行ったよ
そのマツエクのお店がマンションの7階にあるんだけど
1階のエレベーターへ行ったら小さな人影が。
よく見るともうだいぶ暗くなっていた中で小さな男の子が
エレベーターのボタンの前にぽつんと立ってた
近くに親らしき人影がないのがちょっと気になったけど
私が近づくと↑のボタンを押してくれた男の子
「わ〜優しいね!ありがとう
」
エレベーターが開いたから一緒に乗るのかと思いきや男の子は動かない。
あれ?と思い、あたりも暗いしすごく心配になった私は声をかけてみた
「一緒にのらないの?」
するとそれまで一切表情を変えなかった男の子が
急に顔をくしゃくしゃにして大粒の涙を流しはじめた。
「6をね、押したけどダメだったの」
その健気な姿に胸がぎゅうっと締め付けられるような感じがして私まで泣きそうになる。
お母さん、忙しいのかな•••
でもこんな小さな子、目を離しちゃあぶないよ
「一緒にのろうよ!」
そう声をかけてあげると男の子は静かに泣きながら
余程安心したのかうんうんと何度も大きく頷いて先に乗った。
小さな小さな指が6を押したけどやっぱり反応していなくて
私の大きな手が6と7を押すと反応した。
6階にあがるまでの間も余程こわくて不安だったのか
ずっとあふれた涙を一生懸命にぬぐってて
思わず「もう大丈夫だよ」って頭を撫でてあげたくもなったけど
コロナの問題もあるし直接触れちゃダメかなと
背中をぽんぽんと優しく撫でてあげた。
6階につくと出ていく男の子に「大丈夫?お母さんいるの?」と
また声をかけると「うん」とだけ言って走り出した。
心配症な私は不安が拭えずあとを追うようにして6階でおり
その小さな背中を追った。
角をまがると何かの稽古?レッスン?が終わったみたいで
男の子のお兄ちゃんらしき子と無事に会えていた。
良かったと安心した私がサッと踵を返しエレベーターに戻る。
多分この時の私はシティーハンターのエンディング流れ始めたくらいの表情してたと思う。
「ちょっ」
しかしエレベーターは私の目の前で閉まり容赦なく7階へ旅立っていった
笑
私は冴羽獠にはなれなかった。
まぁ仕方ないか
笑
ちょうど30年くらい前。
私も小学校の社会科見学の最中に
ひとり電車で寝てしまいグループの子たちが気づかず降りちゃって
起きて不安で泣いたっけなぁ
大人たちが集まってくれてOL風のお姉さんが
私が降りる駅の改札まで一緒についてきてくれた。
きっと30年前のあのお姉さんもこんな気持ちだったんかなぁ•••なんてね
今日会った男の子も30年したら思い出してくれるかな〜(笑)
大人になるっていいね。
歳を重ねるっていいね。
小さかった私が大きくなってまた小さな男の子の力になってあげられた。
しかしほんと親のみなさんには小さな子からは
出来たら目を離して欲しくないというか
多分稽古場の中にお母さんらしき人も見えたから良かったけど
世の中ほんといろんな人がいるので•••
男の子の背中追いかけながら
「あれ?私これ下手したら変質者って思われるのでは?」と
一抹の不安を抱えながらも多分女だし大丈夫なはず•••!とかまで考えてたからね
しかしこれが男女逆のパターンだったらまたそれはそれでややこしそうだし
何よりやっぱりあんなに暗い中で私がくるまで
ずっとずっと不安な気持ちを抱えて泣かないように頑張ってた
健気な男の子の気持ちを考えるとね、やっぱりとても切ない気持ちになるので。
小さい子からはどうかどうか目を離さないであげて欲しいし
子供が日々の成長の中で出来ることがたくさん出てきて
大丈夫かなと思うことはあるかもしれないけれど
それでもやっぱり子供は子供だから見守ってあげて欲しい
なんとか変質者にならずに済んだ37歳独身女の体験談でした