L.A〜 ニュートリライ研究所 ブエナパーク
ずーっと行ってみたかった、ブエナパークにあるニュートリライト研究施設。
自分の愛用している製品が、どのようにして作られているのか、話にはよく聞いていたし、
まだビタミンもミネラルも世間には認識されていないような時代、「健康」に対して価値や可能性を感じている人が誰もいないような頃から、サプリメントを研究してきたカールレンボーグ博士のエピソードもたくさん聞いてきたけれど、
それはあくまで「人から聞いた噂話」の域でしかなく
「すごいなあ」と思って感動はするけれど、いつもどこかで他人事で。
実は2日目、パロスベルデスのあとに、ブエナパークには来てみたものの、予約をしていなかったため、研究施設見学はできませんでした。
それでも、「ここに研究施設がある」という場所に来れてよかったね」とみんなで話していたくらいなのに。
NOBUでの食事中にかかってきた一本の電話で
本当にラッキーなことに
たった1時間だけ。私たちのために時間をあけて、研究施設を案内してくれるということになったのです。
どのようにして、ファイトケミカルと呼ばれる、植物のみが持つといわれる抗酸化物質を分離抽出しているのか。どのようにして、魚の油などが精密に抽出されているのかなど、実際に使われている機械とともに教えていただき。
野菜の栄養素の色素を抜いて、顔に塗るスキンケアクリームを作った時の試行錯誤。
ただ色素を抜いただけでは肌に浸透しないので、どのようにして、肌の細胞内に働きかける発明がなされたのか。
なんと、7年もの歳月をかけて、研究に時間と多額の予算を費やしたにも関わらず、120%の効果を得られなかったため、製品開発そのものが中止となったというエピソード。そのために使われたお金や時間を惜しんだりケチったりすることなく、できないものに対しては潔くあきらめて、120%効果のあるものを作るための努力を惜しまない。
それだけでもじゅうぶんに感動できたのに、そのあとに、特別に時間オーバーをして案内していただいた場所がすごすぎて、、、、、、一生忘れない日となりました。
ニューとリライトを創立したカールレンボーグ博士は、今でこそその功績を世界に認められているものの、研究をスタートした時はただの「変人扱い」。
なんといっても、1915年…太平洋戦争が終わる30年も前から、「植物の持つ栄養素によって、人間がより健康でいられるのではないか」と考えた人です。当時は、鉄くぎを煮込んでスープにしたものを飲んで、その後脳をはかったり…
1946年になって戦争が終わり、軍から安く供出されたトレーラーハウスを自宅兼研究施設とすることで、ようやく本格的な研究がスタートするわけなのですが、
なんと、そのトレーラーハウスは、当時のそのままの状態で研究施設の中に残されており、
私たちが訪れた際には、当時の様子がそのまま感じることができるように、使用されていたソファベッドも、キッチンも、研究設備も、まったくそのままの状態で保存されていました。
狭いソファベッドの隣にはキッチンとテーブルがあり、とても家族3人でくつろげるとはいいがたい広さです。息子のサムレンボーグは今も存命であり、案内してくれたスタッフは、毎日カフェテリアで顔を合わせるそう。
「当時は、両親と狭いソファベッドで寝るのが嫌だったから、いつも庭にハンモックをつって寝ていた」そう。
いつもあたたかいカリフォルニアですが、2月のカリフォルニアは、日本の冬に比べるとあたたかいものの、外のハンモックで寝られるような気温ではありません。
それくらい、狭いプライベートスペースに対して、研究施設はソノトレーラーハウスの大半を占めていました。
当時のレンボーグ博士の収入には不釣り合いな機械は、「製品化された世界初のサプリメントが、時間経過などによって品質が劣ってしまっていないか、製造過程で含有栄養素が減っていないか」を調べる機械です。
最高のものを届けて、使ったすべての人に最高の実感を与えたいという思いにあふれていました。
誰からも理解されないことがある。誰も味方になってくれないかもしれない。
「本当にこれでいいんだろうか」「もっと楽に生きられる方法があるのではないだろうか」
そう思ったことも、何度もあったのかもしれない。
家族からも世間からもわかってもらえないけれど、自分だけが分かっている真実。
それを形にするために、本当に文字通り「一所懸命」だった彼の生きざまが分かる場所でした。
のちに、彼の功績は認められて、世界売り上げNO1を誇るサプリメントができて、彼の研究は「最先端」のオプティマルヘルスとして世間に知られるようになり。
ようやく彼の功績が注目され始めた兆しを見届けて、1973年にその生涯を閉じたカールレンボーグ博士。
世間の目が気になって踏み出せない一歩
否定されて傷つく気持ち
本当の真実は、自分の目でみて確信する。
なんでこんなに感動するんだろうって思ったら、
未来を確信していたその姿が、人の心を動かすんだな、と思った。
そんなふうに生きることって、本当にワクワクできるのかも。
xoxo…….
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