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ゴリラに学ぶコミュニケーション学

以前、とある講演会に活かせてもらったあとに、講演会レポートをさせてもらった原稿が出てきたので、そのままシェアしちゃおう(笑)

 

 

とても興味深い内容で、面白かった!!

 

 

山極壽一氏は日本の人類学者、霊長類学者にして、ゴリラ研究の第一人者。京都大学理学研究科教授であり京都大学総長である。山際教授の研究の一つのテーマが「ゴリラのコミュニケーション」。従来、サルのコミュニケーションは、相手を威嚇し優位に立つためのものと思われていたが、ゴリラはそうではない。

ゴリラの社会は「対等に共存する社会」である。

独裁者の代わりに、喧嘩の仲裁役や交渉者が居るような、ある意味「人間らしい」高度な文化を持ち合わせているというのだ。優劣を争うどころか、ちょっとした小さな諍いがあり、勝者と敗者ができてしまったら、勝者は謙虚に敗者を労わる姿勢さえ見せるという。

ゴリラの「人間くささ」は、交尾にも現れる。

ヒト以外の動物は、繁殖目的以外での性交渉は行われないと思われていたが、ゴリラでは、生殖目的以外の交尾行動が見られる。自然界に反する「ホモセクシャル交尾」の様子も研究の中では多数観察されていた。特に若いゴリラは、遊びやじゃれあいから交尾行動に発展する事例もたくさん見られたそうだ。

また、ゴリラの文化は、挨拶の方法も「人間くさい」。

ボスザルのいるチンパンジーの社会では、目を合わせることは威嚇や攻撃を意味するが、ゴリラの社会では、なんと、顔を近づけて目を見合わせて挨拶する。胸を叩いて=ドラミングして威嚇して力も強く野蛮だと思われていたゴリラだが、知れば知るほど人間臭い。そういえば、「猿の惑星」でもゴリラは知的なキャラクターとして登場したように記憶している。

では、人間とゴリラの違いはなんだろう。二つの点で大きな相違点がある。

まず一つは、我々ヒトは、「アイコンタクト」ができる点だ。黒目がちなゴリラと違い、我々には白目がある。そのため、ちょっとした眼球の動きで相手の感情を読み取り、言葉がなくともコミュニケーションを取れる。ゴリラは、挨拶以上のことはできない。この差は大きな違いを生んだ。少し離れた距離からも表情を読み取り意思疎通が図れる。誰に教えられたわけでもないが、視線や表情だけで喜怒哀楽を表現出来る。

近年、SNSの発達によってアイコンタクト自体が失われつつある。これは遺憾なことで、SNSを使いこなす若者の間で、孤独感を増幅させていると山際教授は言う。事実、山際教授の講義に足を運んで教授の顔を見ながら聴講させて頂くことで、書籍やネット上で得られる知識以上のものを手にすることが出来た。

ゴリラとヒトを相違させるもう一つの点は、「諦めない」ことだと教授は話す。ゴリラ始め、動物は、困難に直面する時、何度かは挑戦してもやがて諦める。厳しい自然界においてそれは必要なことだからだ。必要以上のこだわりを持たず、他者に依存も期待もしない。

 


逆に、自然界を離れた我々ヒトは、つい他人に期待をし依存してしまうこともあるだろう。ビジネスの局面においても、他人の変化を期待して苛立ったり悩むこともあるに違いない。しかしそれは、裏を返せば、「諦めない」という選択肢を持っているということである。諦めずに挑戦を続けたからこそ、不可能を可能にしてきた。我々は空を飛び、宇宙に飛び出した。遠く離れた場所にいる人と会話もできる。文字として文化を保存できる。

最後に、紛争が続くアフリカで、危険をものともせずに研究を続けた山際教授に敬意を表したい。






私たちがコミュニケーションをできるのは


進化の過程でほんとうにちょっとした差が生まれたから。



その不思議な分岐点で


もう、AIによる世界改革は目の前。


こないだ、Siri同士で会話してたよ。


xoxo…….



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山下真理子(やましたまりこ)

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生年月日:1985年12月19日

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