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(その1/全4話)多くの方が体験した災害、多くの方が感じた目覚め

先日東北大震災の余震とされる地震がありました。
僕はちょうど東京にいて、その揺れを体感しました。

 
半年前は僕が移住して四年目になる熊本で大きな地震が
あったばかり。

 

熊本では地震はないから安心していいよ

 

と地元のひとに言われていたので
自分のたどっている巡り合わせに驚いています。

 

行った先々で大地震。

 

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こんにちは。初めましての方もそうじゃない方も。
SambaダンサーのMasashi(マサシ)と申します。
 
僕ら家族が東京から熊本への移住を決めた理由は

東北大震災。
そして原発事故。2011年の311です。

 

ただ、正確にはその年から1年間の準備期間

がありました。


その間はそれまでの価値観を壊す作業の連続。

 

それまでかかわることのなかったコミュニティと交流し、
自分にこびりついた垢を落とす作業の日々でした。

 

それまでの僕は普通に社会のシステムの中で動き、
普通に電車に乗り、なんの疑問もなくコンビニの

食品を食べ、 朝ドラをみて笑ったり、

新聞やテレビのニュースをみて日々

を過ごしていました。

 

いや、

今思うと僕の中で変化も兆しはあったのかもしれない。
 
このブログにはカッコイイことばかり書くのはやめよう

と思ったので僕のどうしようもなくカッコ悪い

ところも書きます。
 
以前、僕はサンバダンサーとして活動する傍ら、
サラリーマンとしても働いてました。

文字通り駄目リーマン。
結婚はしていました。子供もできてました。
なのに駄目リーマン。
 
「なんでこんな所で、こんなことやっているんだ」

という気持ちが、いよいよもって沸点を

迎えつつありました。

 

それに呼応するように会社からは最後通告。

社長直々に「おまえはサラリーマンに向いてない。」


すでに何社目かの会社を経験し、

15年目に言われた言葉。 

 

何年たとうと拭えない違和感。

 

どうして順応できないんだろう。

 

でも生き方を変えられない。

そのレールから降りられない。


たとえ弾き出されても、結局自分に洗脳をかけ
サラリーマンの枠に自らをはめ込もうとする。

 

ハローワークってそんなところ。

 

統一されたフォーマットに記載された条件情報。
決まりきった内容。自分をその規格にあわせて選別し
出荷(面接)する。そこにいくと自分はただの製品。
それが当たり前という気分になる。

 

そのたびに自分に呪いをかける。

 

お前何年これをやってきたんだから、

この条件のところに行けと。

 

でもそんな呪い、3、4年で解ける。
自分で課した規格に自分の心が悲鳴を上げる。
仕事が滞る。駄目リーマンの烙印。

 

また同じことの繰り返しかと思った春先の浜松町の午後。
小さなオフィスの中でそれまでの生き方に終止符を打つ
破壊的な激震。同僚達の悲鳴。

大通りに溢れかえる似たような姿の人々。

 

正直言います。
僕はその瞬間、少し喜んでいたと思います。

 

これはきっかけになるかもしれない。

 

自分を縛り続けた日常と、

それまで作り上げられてきた価値観
から自分を解放する口実になるかもしれない。


行き詰っていた自分を火事場のどさくさ紛れに

解放できるかもしれない。
 
歩いて浅草の自宅に帰る道すがらスーツ姿の人々が

駅やバス停、 タクシー乗り場、

路上に溢れかえっている。

 

家族を心配する一方、うっすらと僕はワクワクしていた。

 

なぜなら、

その姿が自分も含めてとても滑稽に見えたから。

 

あっけなく壊れた日常。

大して深い意味も価値のないものに
自分たちの大部分の時間を費やしてきた事に

気が付いたから。

 

でも、そのワクワクも毎日流されるテレビの災害情報、

原発情報、ACのコマーシャルを見ていくうちに怒り

に変わった。

 

 こいつら詐欺師だ。

 

身をゆだねるに値しないと思えてきた。
それは日本という国自体。そこに出来上がっている
表面ばかり綺麗な社会システム、秩序、常識。
もっともらしい顔したキャスター、専門家。
それにすっかり洗脳された人々。

 

同時に悲しくなった。

 

その中で人生をささげてきた自分の親たち。
その保護のもと育ってきた自分の人生。
駄目リーマンとして苦しんできた15年。
それすらなれず苦しんだ学生時代。
学生にすらなれず苦しんだ10代後半
 
311から僕の目覚めと変革が始まったと思う。
 

 (つづく)

 

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コメント (2件)

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  1. 共感、オーバーラップするところ多々あります❗
    マサシと出会ったのは偶然ではないと思ってます。

    • コメント、ありがとうございます!


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