NewAlbum『GRAVITY』制作に関して②
2018年3月21日にテイチクエンタテインメントよりリリースする3枚目のアルバム「GRAVITY」の制作に関する少々裏話的な事を、プロデュースを担当させて頂いている、わたくし高濱祐輔が引き続き記事を担当させて頂きます。
※高濱祐輔ホームページ/http://www.target-ent.com/yusuke_takahama/
今回はジャケットワークに関するお話を。
Mystery Girls Projectはこれまで、必ず衣装のテーマカラーを決めて来ました。
「V Generation」の時は、白と紫。
これは、白の女性的清楚感と、「ミステリー」という言葉にならった妖艶さの紫を合わせ、カッコキレイ(カッコイイ×綺麗)をコンセプトとしていました。
2枚目の「Lock on」の時は、赤とクローム。
赤の派手さや情熱感と、色を持たないクロームは何色も吸収し反射する事を合わせ、グループの進化系や邁進感をコンセプトにしました。
そして、今回の衣装テーマは、黒と花柄。
コラボ・アーティストのHIDE×HIDEさん達が、「紋付袴」という事は当初から決まっていたので、少し寄せる意味で黒をベースにし、それに女性らしさを加える為、今回は「単色」ではなく「花柄」をチョイスしたんです。
とは言え、これまでのMGPのイメージと、サウンド感を踏襲するため、遣り過ぎない程度の花柄(笑)
コンセプトは早い段階で決まったとしても、黒と花柄の生地が届いた頃はまだ、最終的にどういうスタイルになるかは、ぼんやり頭の中にあるだけで、それを言葉や画で伝えるにも中々上手に伝えれなくて・・・(苦笑)
実際に衣装製作に入りながらも、紆余曲折メンバーを交えながら皆で意見を出し合い、最終形にたどり着きました。
こちらも、様々関係して下さる方々を大勢巻き込んで完成したわけなので、とても感謝の気持ちと思い入れがある衣装になりました。
ちなみに、前回「Lock on」の時は、衣装についているクロームが、なかなかの工業パーツだったので、デザインや取り付けがとても難しく、完成間際は、私、ずっと、電動ドリル持って製作協力してた(笑)
※以下の写真は衣装デザインをしている最中の時のもの。
さて、衣装も完成しメンバーの試着も無事に終え、いよいよジャケット撮影の日を迎える事に。
今回のジャケット撮影は、テイチクエンタテインメントさんの本社での撮影となりました。
前作同様のカメラマンさんを本社に招き、撮影機材を持ち込んで、メーカープロデューサーも監修の中の撮影。
実は、MGPの生みの親であるテイチクのプロデューサーは、私がキーボーディストとしてクラウンレコードからソロメジャーデビューした時のプロデューサーでもあるんです。
その頃から、撮影に関する拘りとチェックが厳しい方なので、少々緊張感もある中の撮影・・・・と思いきや、終始和やかに撮影が進んだことに、私自信は驚き(笑)
※ きっと、女子だからだ。。。。俺んときはもっと厳しかった!
無事に撮影を終え、カメラマンさんから全てのデータを頂き、メンバーがそれぞれ自己選択で候補写真を決め、表1(CDのジャケット面)のデザイン作業に入るわけです。
今回、ジャケットや宣材写真に於いても、これまでの作品性とは異なる物にしたいと考えていたので、背景もデザインも特別なものを付けずに、シンプルにする事でアーティストや衣装などの個性を際立たせる事にしました。
結果、ありがたいことに、既に各方面から良い評価も頂けていて、言いだしっぺの私としてはホッとしているところです(笑)
ブックレットの制作監修は、実はとても大変なんです。
歌詞の間違いが無いかなどのチェックはもちろんの事ですが、規定文や記号、品番表記など全てを何度も確認します。
加えて、漢字のルビ付けや、英語表記のスペル、半角全角、!や?などなど。
最初に歌詞が上がって来たものから、歌をレコーディング中に変更した箇所などもあるし。
メンバーやプロデューサー、関係スタッフ、作詞家など出来る限り大勢の人の目でチェックをするのですが、それでも間違いに気付かないケースが多々あるので、いつまでたっても心配な部分(苦)
そして、忘れちゃいけないのが、盤面のデザイン作業。
こちらもコンパクトディスク(CD)特有の規定文や、コピーライト表記など、普段気にもしない箇所のチェックは骨が折れます。
と、いう事で、ジャケットワークがどうにか終わり、CDの製造会社様へ入稿し、色校待ちとなりました。
数日後、実際に使用する紙にプリントされたチェック原稿が届き、更にチェック作業に入るのですが・・・・PC上でのデザインは、PCモニターの色味や発色イメージと、実際に紙に印刷されたもので異なるわけです。
なので、この色校を手に取れる状態から見直して、印刷会社方と諸々話し合って最終的なブックレットに仕上がるわけです。
※音でいうところの、マスタリングみたいなものかな。違うかな(笑)
まだ今日の段階では製品の状態になったCDは手元にないですが、全国のCDショップ店頭や、メンバーの手元に届く事が待ちどうしい限りです。
今回はジャケットワークについてお話しました。
音だけでなく、衣装やジャケットなど、こんな思いを込めたCDを是非皆様もお手にとってもらえると、嬉しいです。
この話、また、続くかも・・・・