霜降りと但馬牛
先日、幸運にも獣医師の川村孝治さんとお会いする機会がありました。
ことし3月まで但馬家畜市場の場長を務められていた川村さんは
但馬牛のプロフェッショナル。
これまで但馬のセリでご挨拶する程度しかお話ができなかったので・・・
今回は都内での再会でしたので但馬牛の歴史について
色々とお話を聞くことができました!
この日、一番に印象に残ったお話。
それはお肉の「霜降り」について。
霜降り肉とは、
文字通り赤身の中に霜降り状に細かく脂が入ったお肉のことだけれど。
「霜降り」とはもともと但馬牛を語る形容だったそう。
秋を過ぎた頃、空気の冷えた霜が降る朝、
朝日があたると瞬く間に消えてしまう霜のように、
冷蔵庫から取り出せば、すっと霜降りが消えてしまうのが但馬牛だというのです。
なんと情緒のある甘美な響きでしょうか。
常温では溶けて消えてしまうほど融点の低い“サシ”
但馬地方の方々にとっては至極当たり前のお話なのかもしれないのですが、
東京育ちの私にとっては、経験則で培った感覚。
川村先生のお話は、どれも但馬地方の歴史の深さを感じさせるものばかり。
とても充実した一夜でした。
ありがとうございます。
主宰:片平梨絵
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