お一人様の極み「東京和食五十嵐」
「東京和食 五十嵐」は、
お一人様の極みでした。
素晴らしいお料理、居心地の良さ。
空間で体感したすべてのこと。強烈な余韻…。
これは2018年6月に初訪店した際に感じたこと。
そして、訪店を重ねるごとに、じわり、じわりと
店主のクロダンボネさんのいう
「通えば通うほどもっと通いたくなる店」
の意味が、すとんと腑に落ちてゆく。
あとはもう手帳とのにらめっこ。いつ予約取れるだろう?と、そわそわ。
これが、東京和食五十嵐に足繁く通われる方々の一連の流れ?ではないだろうか。
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漆喰に包まれた上質な空間でいただくお料理。
五十嵐大輔さんが食材と真剣に対峙する姿。
訪れる人は和やかな雰囲気の中で、その緊張感を愉しんでいる。
大の大人たちが五十嵐さんの姿、手捌きをじっと見つめ待ちわびる。
張り詰めた空気が解けるとき、
ため息を漏らしながら、緩んだ顔で目の前に置かれたお料理を一瞬にして飲み下してしまう。
繰り返される緊張と弛緩。
きっと病みつきになってしまう魅力の1つだ、と思う。
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・店主SNSを通じての予約制度
・おひとりさま限定
活字ではサラッと書けるし、
SNSを使った予約困難プロモーションを展開する高級店が増えていると思う。
でも。東京和食五十嵐のそれとはなんか違う。
それはきっと、簡単には真似できないシゴトだから。
拡散力とか、そういうことではなくて、
本質は、
「気がつける人にしか、提供できない”コト”」
のような気がする。
お客さま一人一人の顔を思い浮かべながらの絶妙な配席の割り振り。
初対面と感じさせない和やかな雰囲気づくり。
このきめ細やかさこそ、他で味わうことのできない【東京五十嵐】ならではの、大きな魅力につながっているはず。
メッセンジャーを通じての予約システムは、近しい距離感でのコミュニケーション。
1400人もの顧客との対話…。
想像すると脳がパンクしてしまいそう。
それって、ものすごい労力。
エネルギーを要する緻密なお仕事…。
よほどの熱量がなければ難しい。
簡単には真似できないだろうなぁ。と思ってしまう。
クロデンボネさんの【東京和食五十嵐】への激しい情熱、きめ細やかな優しさと配慮は、1日10席のメンバーにも波及していく。
訪れたみんなの
「ひととき、この空間を大事にしたい」という想いが溢れている。
他の店では感じることができない
「心からの寛ぎ」がある。
だからこそ、”唯一無二”なのでしょう。
2019年1月、もっとも感動したのはおでん。
すっぽんの出汁で炊いた大根
シンプルなお料理だからこそ、真価が発揮されるのだと知りました。
終盤のデザートの頃には、五十嵐さん表情が一転し柔和な表情に。
このギャップ…
チャーミングな笑顔がたまりません。
先ほどまでの鋭い眼光が嘘のよう。
東京和食五十嵐は、
自分へのご褒美のために
こっそり予約してしまいたくなるとっておきのお店なのです。
エヘヘ
美味しかったシャンパーニュ
主宰:片平梨絵
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