投稿日:12.04.2010|カテゴリー:日記



ラー油のばかうけは結構辛いです。








こんにちは。









今年初の海釣り。



初体験となる鮃(ヒラメ)釣り。


夜からの強い雨も未明には上がり、気温13度、風3m、中潮。


鮃の聖地?千葉県大原。


海上、若干のうねりがあります。


満潮8:07、147cm。


チャンスは、この時間帯。


朝?深夜1時30分に起床し、2時過ぎに出発し、道中コンビニで早目の朝食を取り、港に着いたのは午前4時過ぎ。




まだ暗い。完全に夜…。



前の職場の釣り好きな方と合流。


何年も前から「鮃、行こうよ。」と誘われており、やっと念願叶ったのであります。


am4時30分乗船し、支度をします。


am5時00分、エンジンが掛かり、出船。


右舷ミヨシに釣り座を構えた私。


波をかぶるので、トモ側のキャビンに入りました。


ちょっとうねりが高い。


近くにいる船が見えたり見えなくなったりしています。



酔い止め薬を、まあいいかと思い飲んで来なかったツケがすぐに回って来て、30分後ポイント到着時には、1度目のRev。



もうそれからは、船酔いが酷く、『あと6時間どうしようか…。』て、頭を悩ませました。


3秒下を向くと、かなりまずい状態になるので、船長の『はい、どうぞ〜。』の声で仕掛けを降ろすのですが、仕掛けをセットして餌(生き餌のイワシ)を付けるまで、1時間掛かってしまいました…。(通常は2分)


やっとの思いで仕掛けを海底まで降ろして、置き竿にして待つ事20分くらい…。


私は意識朦朧とし、竿先に集中出来ませんでしたが、何か“ゴンゴンっ!”と当たりがあった感じが見えましたが、すぐには竿を手にせず『ああ、何か掛かったな…』と、のんびりしていると、また“ゴンゴン、ググっっ…”と、竿先が海中に刺さりました。





船長が操舵室から足早に来てくれて、『竿を持って巻いて下さい!』


これは確実に掛かったと思い、必死で巻き上げました…。


約40m巻き上げると、仕掛けが見えて、タモを持った船長の『鮃だ!』との声に安心し、タモに入って船の上に上げると、48cmの立派なヒラメがパタパタ跳ねています。


こんなに早く本命ゲット。

この時間だけは、船酔いを忘れていました…。


船長の『良かったですね!』の言葉に精一杯の笑顔で応える私。(船酔いの為、大きなリアクションが取れなかった…)


大きい鮃は座布団程のも釣れるらしですが、初鮃にしてこの型は十分です。


針を外そうとした瞬間、スパッと指先に痛みが…。


鮃の最後の抵抗で鋭い歯に指を切られてしまいましたが、その鮮血もまた格闘の証。


イワシの生け簀にじゃぽんと入れさせてもらいました。


一息付いて、また仕掛けを投入すると、am9時30分過ぎに、またググっと竿先が大きく曲がりました。

すぐさま竿を手に取りリールを巻き上げます。


先程より、ずっしりと重量感が…。


『これはさっきの鮃よりかなりの大物だ!』


確実にラインテンションをキープしつつ巻き上げると、長細い魚体が海面に…。





『サメですね。』




隣でタモを持って待ち構えていてくれた船長が教えてくれました。


体長1m程のサメを取り敢えず船中に取り込み、暴れまくる魚体を押さえ針をプライヤーで外します。


船長は『このサメは歯は危なくないですよ。』


とは言うものの、これまた初めて釣り上げたサメであり、かなり怖かったです。

海に帰そうにも、手で掴むのは怖い…。


大人しくなるまで足元に居てもらいました。


彼は黄色に黒のキャツアイで私を睨んでいましたが、誠に申し訳ありませんがしばらく一緒に船上で過ごしてもらいました。





船酔い、悪化の一途。


一緒に連れて来て頂いた方、一生懸命釣らせてくれようとしている船長さんの為にも弱い所を見せられません。


頭の中では、『北〜の〜〜漁場はよ〜〜男の〜〜死に場所さ〜〜♪』と、決死の覚悟で漁に出る漁師さんを唄った歌、“北の漁場”を何度も流し、自分を奮い立たせておりました。


それから3時間、何度か鮃らしき当たりがありましたが、焦ってバラしまくりです。


鮃は先ず、イワシの半分を噛り、それから丸ごとくわえこむので、当たりが2回に分かれるのです。


その2回目の時に“合わせ”を入れるのですが、これまた難しく、経験が必要だなと思いました。




am11時過ぎ、最後の一投。



間もなく、沖上がりの時間。


普段なら、まだまだ海の上に居て釣りがしたいと思うのですが、今回はホッとしたところがありました。


うねりも少し静かになりかけた頃、また竿が、グイっ!と、今までにない曲がりを見せました。




『なんだこの当たりは!この竿では耐えきれない。何か得体の知れない2、3mの巨大魚が掛かってしまった!』



ググッと船底に竿が持って行かれる…。


船長が飛んで来る。








『根掛かりですね。』







船長の冷静な口調が、この日の釣行の終わりを告げたのでありました。





12時、沖上がり。







頭がクラクラしながら、港に上がると、船長の奥さんが待っていてくれ、『釣れましたかー?船酔い大丈夫でしたかー?』と、声を掛けてくれました。



陸に上がってもまだおぼつかない足取りで、荷物を船から上げて、貴重な1枚となった鮃を生け簀から船長が取り出してくれて、シメてもらいました。



帰りにはお弁当とお茶を頂き、そして更にスペシャルお土産が…。





『エビです。良かったら持って行って下さい。』




入れ物を覗くと、なんと“伊勢エビ”ではないですか!


こんな高級なものを…。





『この辺りは獲れるんですか?』




『ここ大原漁港では、伊勢エビの水揚げ高が日本一なんです。皆さん三重県を連想しますけど、漁港単位では大原が日本一なんですよ。』と、教えてくれました。





“獲れる”どころではない。 私の無知。かなりの愚問でありました。


納得した。
だから、“エビ”って言ったのだと。


水揚げ日本一のプライドがあるからそう言ったのだと思いました。


釣友の方と分けさせて頂きました。



大変良くして頂き、また大原に来たいと思いました。

釣友の方とも別れ、帰路に。



頭がフラフラ、まだ船酔いがしていましたが、取り敢えず鮃さんを、まな板の上に上げ、卸す事に。



…。



そういえばやった事がない事に気付き、実家に連絡をしアドバイスを頂いて、いざ…。


我が家で一番切れる包丁を研ぎ、暫く鮃さんを観察…。


解体イメージを作り、先ず真ん中に包丁を入れ、切り取り線を入れます。

次に両サイドにも切り取り線を…。


次に骨から身をゆっくりと外して行きます…。



裏側も…。



こんな風にやっていて、4枚になったのは、1時間も経過した後でした…。


もはや“卸し”ではなく、“図工”の時間か“理科の解剖”に近いです。


2枚は昆布締めに、もう2枚は焼き用に。




体張って釣り上げた鮃。


大変良い思い出となりました。



伊勢エビは、だし汁に味噌を溶かしてその中にどぼんと、まんま入れました。


みるみる伊勢エビさんはのぼせて赤くなり、美味しい伊勢エビの味噌汁が完成致しました。




その後、3、4日は船酔いが続きましたが、竿とリールをこの日の為に新調した甲斐があって良かったです。




今回は、海の厳しさ、準備の大切さ、人の温かさを再認識した釣行となりました。



















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大村巌(元プロ野球選手、千葉ロッテマリーンズ所属の外野手)プロフィール

大村巌(元プロ野球選手、千葉ロッテマリーンズ所属の外野手)(おおむらいわお)

#性別:男性

#誕生日:1969年5月31日

#出身:北海道稚内市

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