クリスマスといえばという話は以前このブログで幼少期の頃の話をした。
もう1つ印象深いクリスマスがある。
1997年の12月25日、私は病院の手術台の上にいた。
その年の春先に試合中右手首に激痛が走り、その後のシーズンも試合に出続けた。
オフになり検査してみると右手首の繊維軟骨を断裂していてオペをする事になった。
2、3日前から検査入院していて手術日の前日、いつもの夕食の時間に白い三角形の苺が乗ったショートケーキが出された。
一瞬『ん?なんで今日はデザート付いてんだ?』と思ったが、『あ、今日はクリスマスイヴか……』と気付いた。
入院した経験のある方なら理解して頂けると思うが、病院の食事は素晴らしくカロリー計算の出来ている食事だ。
その中で一際目立つケーキ。
病院の計らいである。
当時色々とマイナスな事を考え冷えた心にポンとホカロンを渡された感じがした。
『明日のクリスマスプレゼントは手術の成功が欲しいな…』
そんな名古屋のある病院での出来事であった。
手術は、成功。
非常に繊細な技術を要する手術で主治医の先生には野球生命を伸ばして頂いた。
最高のクリスマスプレゼントとなった。