この時期、いつも練習を手伝ってくれる地元の学生達がいる。
彼らはここ嘉手納の近くに在住の大学生。
グランド整備からケージ設営、球拾い、ランナー、バッキャ、後片付けなど、朝早くから遅くまで、我々をサポートしてくれてる。
野球経験はあるようだが、段取り悪く怒られながら明るく頑張っている。
たまに声を掛けると人懐こく話す。
時間を合わせて待ち合わせすると、必ず私より遅れる。「うちなータイムです。」と…(笑)
でも、人に対しては情・礼、が厚い。
それに、基地の問題やこれからの日本、近隣諸国との付き合い方などにもしっかりした意見を言える。
こうした環境に生まれ育つと、何が大切なのかをしっかり感じて過ごしているのだろう。
太陽、海、山、空という綺麗でのんびりしていて自然が素晴らしいイメージがある沖縄だが、現実的な社会問題や歴史の事など、よく知っている若者達。
小学校では“平和授業”なるものがあって、実際に戦争の跡地などに出向き歴史を学ぶそうだ。
明るく陽気でもてなしの心を持つ沖縄の若者だが、その太陽の笑顔の奥には、命や人の大切さをよく知っている心がある。
だからこその笑顔かも知れない。
嘉手納より横須賀へ帰還。
沖縄から関東に帰ると寒く感じるが、今年は暖かく感じる…。