故郷へ
何ヵ月もチャカポカしていた蛍光灯を5秒で新しい蛍光管と取り換えた。
どうやったんだ?と親からまるで魔法でも使ったかのような事を言われた。
だいぶゆっくりになって来た両親の顔を見に飛行機に乗った。
予想より暖かい。20度ある。
でも朝はストーブゆるくつけてた。
あれ?こんなに道路広かったっけ?
いつもの景色だけど年々静かになっていく故郷。
変わらないのは人のあったかさと、自然と美味しい空気。
生まれて育った場所は、特別な場所。
たんぽぽの間隔さえも変わらなく懐かしい。
鮮明な記憶と共に時間の経過した今と比べると感慨深い。
永遠にその場所にその人達がいて欲しいと思うが、そうもいかない。
帰る場所がある今を大切に、そして未来の準備もしていく。
一瞬であったが一生を考える。
一瞬であったが、いっぱいエネルギーをチャージした。
子供の頃、雨の日も雪の日も毎日自分に課してランニングをしていた山登りコース。
そこから見える景色は悲しみや喜びや悔しさや嬉しさを思い出す。
そして自分の思考と心を整理して帰る。
そこへ行けば明日からやることが決まる。
関東はこれから暑い季節。
また戦いが始まる。
準備は出来ている。
束の間の帰省は、眠っていてもご飯を食べていても風呂に入っていても、自分にとっても家族にとっても良かったと思う。