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75.コストパフォーマンスとタイムパフォーマンス(1)

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 昔、こんなキャッチコピーの自動車のCMがありました。

 

 「高い百円もあれば、安い百万円もある」

 

 「安物買いの銭失い」ということばがあります。価格の絶対額にばかり気を奪われて安いモノを買ったら、使い物にならない、すぐに壊れてしまった。こんな買い物をする人を揶揄することばです。それよりも、たとえ値段は高くても、滅法使いやすい、耐久性に優れて壊れない。このほうが「いい買い物をした」ことになります。

 

 このように、投下したコストに対してどれだけのリターンが得られるかを「コストパフォーマンス」と呼びます。ビジネスの世界で重要視されるのは、「コスト」ではなくこの「コストパフォーマンス」です。今ではCMの影響で、「コスパ」の略称で一般にも浸透していますね。

 

 しかし、私たちにはコストパフォーマンス同様に重要なモノが別にあるような気がします。それは、「タイムパフォーマンス」です。会計の世界では「投下資本利益率」という概念があります。読んで字のごとしなのですが、私は、人生においては「投下時間利益率」という概念があってもいいのではないかと考えています。

 

 投じる時間に対してどれだけの成果が期待できるか。何かをやる、やらないで悩んだときには、一つの判断材料としてこのタイムパフォーマンスを意識してはいかがでしょうか。

 

 あるお笑いタレントのコントで、「電車賃を節約するために五時間かけて歩いて帰った」と言う相棒に、「それなら、三時間働いて金を稼ぎ、その金で電車で一時間で帰宅して、残りの一時間で遊べ!」というモノがありましたが、私はこのコントは秀逸だと思いました。

 

 「三時間の労働」を投下することで「一時間の余暇」を作り出している。これはタイムパフォーマンスがよい状態です。ですから、これが「四時間働いて金を稼ぎ、……」では余暇はまったく生まれませんので、そうような労働は逆にタイムパフォーマンスが悪いということになります。

 

 もちろん、そのお笑いタレントがどこまでタイムパフォーマンスを意識していたかは疑問ですが、知らず知らずのうちに「五時間かけて歩いて帰る」ことを選択しがちな私にとっては、忘れられないコントとして胸に刻まれています。

 

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大村あつしプロフィール

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大村あつし

1996年8月にエーアイ出版より『Excel95で作るVBAアプリケーション〜 VBAで作る販売管理システム〜』でITライターとしてデビューしたが、2007年6月にゴマブックスより出版された『エブリ リトル シング〜人生を変える6つの物語〜』で小説家に転身。まだ、IT書籍の執筆は一部、続けているが、現在の活動は小説が中心となっている。

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