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82.喜びは苦痛の後にやってくる(1)

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「この世で一番美味しいものは?」と聞かれて、「真夏に飲むビール」と答える人は多いと思います。私の友人は、ビアガーデンでビールをグイグイと注ぎ込むと、「ビールは人類最大の発明だ!」と、本当に嬉しそうに口の周りの泡を手で拭います。

 

 しかし、ビールの味は季節ごとに変わるわけではありません。真夏になると、特別に味が良くなるわけではないのです。それなのに、なぜ「人類最大の発明」と言わしめるほどに美味しいのでしょうか。

 

 それは、真夏の暑さで喉が渇き切っているからです。体が貪欲に水分を欲しているからです。

 

 食事も同様です。満腹では、どんなに美味しい食事も楽しめません。いえ、食べることすらできません。しかし、空腹の状態が長く続けば、菓子パンですら美味しく感じるものです。

 

 と、当たり前の話をしてしまい恐縮ですが、私がここで主張したいのは、「苦痛があるからこそ喜びがある」ということです。

 

 喉の渇きという苦痛があるからビールが美味しい。空腹という苦痛があるから食事が楽しめる。すなわち、苦痛というのは、喜びや満足を得るためにクリアしなければいけない必要なハードルであると言えるのではないでしょうか。

 

 夜まで待てずに水分補給をしてしまったら、夜のビールはまずくなります。それを知っているから、「あの美味しいビールにありつくために」と、体が水分補給を要求する真夏であるにも関わらず、逆に、夜までじっと我慢できるのです。

 

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大村あつしプロフィール

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大村あつし

1996年8月にエーアイ出版より『Excel95で作るVBAアプリケーション〜 VBAで作る販売管理システム〜』でITライターとしてデビューしたが、2007年6月にゴマブックスより出版された『エブリ リトル シング〜人生を変える6つの物語〜』で小説家に転身。まだ、IT書籍の執筆は一部、続けているが、現在の活動は小説が中心となっている。

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