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91.信念と執着は違う(3)

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 こうして考えると、私がその最たる例ですが、本当に金に執着しているのは金持ちではない人たちであることがわかります。

 信念と執着は違います。

 「信念」とは、ひとたび目標を定めたら、そこにいたるまでの道筋をイメージする力、また、余計な雑念はなく、情熱的でありながらも焦りのない冷静な精神状態を作り出す力です。

 一方、「執着」とは、目標が不明瞭なまま、雑念に付きまとわれながらやみくもにあがき、してはいけないことにまで手を出す。結果として、前進できないさまを言います。

 本人は、「こんなに願っているのに」と思うかもしれませんが、道筋や優先順位が定まっていないのですから、気持ちばかりが空回りして同じ場所をグルグルと回るだけになってしまいます。

 執着は、「とにかくそれが欲しい」というエゴであり、尊いパワーを無駄に消耗させ、視野を狭くするもの。私はそう感じます。

 有名な話を聞いてください。ある猿がいます。その猿は、壺に入ったピーナッツを取ろうと拳一杯に握り締めたために、壺から手が抜けなくなってしまいました。ピーナッツを離せば壺から手が抜けるのに、ピーナッツが諦めきれない、もしくは、頭が混乱し、焦ってしまって、そんな簡単なことにも気付きません。

 この猿のような状態を「執着」と言うのではないでしょうか。執着すると、身動きが取れなくなってしまいます。逆に言えば、執着を捨てれば自由になれるのです。

 信念と執着を履き違えていた私は、彼とのランチでの些細な会話をきっかけに、徐々にではありますが、信念に沿って行動する重要性を意識できるようになっていきました。

 

 

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大村あつしプロフィール

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大村あつし

1996年8月にエーアイ出版より『Excel95で作るVBAアプリケーション〜 VBAで作る販売管理システム〜』でITライターとしてデビューしたが、2007年6月にゴマブックスより出版された『エブリ リトル シング〜人生を変える6つの物語〜』で小説家に転身。まだ、IT書籍の執筆は一部、続けているが、現在の活動は小説が中心となっている。

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