大村あつしオフィシャルブログ

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　目標が定まり、その達成のための人生を歩み始めると、目標とは無関係なことに対して無気力になってしまうことがあります。いわゆる「雑用」です。

　身近な例で考えてみましょう。今日中にプログラムを完成させなければいけない開発者がいます。一心不乱にプログラミングをしていたら、上司から書類のカラーコピーを頼まれました。彼にとっては、自分とは無関係の用事です。

　それでも上司の命令ですから、渋々コピーを取り始めます。しかし、頭の中はプログラムのことで一杯。また、「どうして自分がこんな雑用を」という思いでイライラしています。

　そして、コピーした書類を持っていくと、血相を変えて上司が怒りました。

　「カラーコピーと頼んだだろう！　これは全部白黒コピーじゃないか！　やり直し！」

　彼は、一度で済むはずのコピーという作業を、もう一度やり直す羽目になりました。

　何を隠そう、この「彼」とは、サラリーマン時代の私のことです。

　『自分の時間を生きる』のところで、これからは「自分の時間」を生きましょう、と提言しましたが、社会の中で生きている以上、コピーを頼まれた私のように、多少の割り込みは当然発生します。

　しかし、「割り込み」は本当に「雑用」なのでしょうか。私は、カラーで取り直したコピーを渡すときに満足気な表情を浮かべてくれた上司を見たときに、そうではないと気付きました。確かに、優先順位の高い、低いや、重要度の高い、低いはありますが、他ならぬ私が頼まれた用事なのですから、そこには必然性があるように思えたのです。

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