EntireRowプロパティ、任意のセルを含む行全体を取得する(Excel VBA)
操作の対象となる行全体があらかじめわかっているときには、VBAのステートメントも簡易なものになります。
ちなみに、次の2つは、いずれも2行目の上か下に新しい行を挿入するものです(シフト方向はセル範囲の形に応じて自動的に決定します)。
Range(“2:2″).Insert
Rows(2).Insert
また、次のステートメントを実行すると2行目全体が非表示になります。
Range(“B2″).Rows.Hidden = True -①
しかし、なまじこのテクニックを知ってしまうと、いつでもRowsプロパティで行全体が取得できると思いがちですが、決してそうではありません。
ちなみに、①のステートメントで2行目全体が非表示になるのは、「セルB2だけ」を非表示にすることはできないからで、①のステートメントは例外的なケースと考えてください。
では、アクティブセルが含まれる行全体を取得するときにはどうしたらよいのでしょう。
この場合には、EntireRowプロパティを使用します。EntireRowプロパティは、Excelをデータベースとして使うときの定番のコマンドであるOffset、Resize、Endプロパティなどとよく一緒に使用されます。
次のサンプルは、アクティブセルが含まれる行全体に対して、新しい行を挿入するものです。
Sub Sample_007()
ActiveCell.EntireRow.Insert
End Sub
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Chapter11 基本的な入力や表示を行うコントロール
Chapter12 選択を行うコントロール
Chapter13 そのほかの便利なコントロール
Chapter14 文字列を操作する関数
Chapter15 日付や時刻を操作する関数
Chapter16 そのほかの便利な関数
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