ベンチッチのテニススタイル(ベンチッチを気絶するまで応援するブログ4)
どうやら、シドニーオープンの決勝は明日のようなので、今日は、ベリンダ・ベンチッチのテニススタイルについてお話しします。
正直、たった3分の動画で彼女のプレースタイルを説明するのは難しいのですが、一応、今年の初試合、ブリスベン国際の第一試合の動画があったので貼っておきます。
まず、ベンチッチの最大の武器は、やはりライジングショットです。
動画でも、後半にそのショットを見せていますが、一直線にベースラインの内側に入るというよりも、斜め後ろから鋭角的にボールに飛び込んで行って、ライジングショットというよりも、ほとんどショートバウンドでボールを返します。
そして、その返球がアングルショットにせよダウン・ザ・ラインにせよ素早く正確なので、それでポイントを重ねていくという感じです。
また、ベースラインの内側でのプレーが多いので、当然ですが、相手のボールが深いときには、2つのうちいずれかの選択をしなければなりません。
一度下がって、ワンバウンドで処理をする(ほとんどの選手がこのパターンです)
もしくは、下がることなく、ドライブボレーで応戦する。
ちなみに、ドライブボレーとは、相手のボールをノーバウンドで返すテクニックで、相手のボールの球速を利用できるので、物凄く高速な返球ができます。
これは、野球で、ワンバウンドしたボールが仮に高く跳ねても、それをホームランにはできませんが、150Kmの速球に対してバットを振りぬけばホームランが打てるのと同じ理屈です。
もっとも、当然ですが、このドライブボレーはかなり高度な技術です。
ドライブボレーをネットにひっかけたり、ふかしてラインをオーバーする選手をよく見ますが、ベンチッチはほとんどミスをしません。
実は、目的の動画が見つからなかったのですが、ベンチッチがベースラインに立ってドライブボレーの練習をしている動画があります。
もちろん、実際の試合では、そのボールはアウトなので打ち返しませんが、ベースライン上からも自在にドライブボレーが打てるわけですから、ベースラインの内側で打つドライブボレーは、ベンチッチにとっては簡単なことなわけです。
それ以外には、ラドワンスカがまったく同じプレーをしますが、膝がコートにつきそうなほどに重心を下げて、ボールをコントロールするテクニックも持っています。
ちなみに、ベンチッチはラドワンスカとよく比較されますが(昨年は決勝戦で2回当たり、イーストボーンではベンチッチが勝利、東レPPOではラドワンスカが勝ちました)、実はポイントの取り方が真逆です。
確かに、二人とも絶妙なコントロールで長いラリーをしますが、ベンチッチはウィナーを打つタイミングを待ちながらのラリーです。
一方のラドワンスカは、とにかく来たボールは徹底的に拾って、「相手のコートにさえ返せば、相手がミスをするかもしれない」という、よくテニスは「ミスを競い合うスポーツ」と言われますが、それを地でいくスタイルで、実際に根負けした相手選手がミスを連発し始めて自滅に追い込んでいくという感じです。
ただ、ボクとしては、相手のミスを待つテニスより、ウィナーを決めてポイントを重ねていくテニスのほうが好きです。
さらに、ベンチッチはドロップショットも得意としており、相手選手を前後に揺さぶります。
また、ラリー中も単調にならないようにスライスやループボールを織り交ぜるなど(まあ、これくらいはトップ選手ならみんなやっていることですが)、イメージ的には、錦織圭選手の女性版という感じですね。
ですから、錦織圭選手のテニスが好きな人は、ベンチッチのテニスも気に入ると思います。
最後にサーブですが、強いて言えば、ベンチッチが一番伸びしろがあるのがサーブだと思います。
確かに、170Kmのサーブを持っていますが、150Km台のサーブが多く、サーブで得点を取れるタイプの選手ではありません。
しかし、1stサーブから、110Kmの超低速サーブを打って、相手がタイミングが合わずにふかしたり、という武器もあるにはあるのですが、最近ではこのあたりは相手に研究されており、一歩間違えばリターンエースを喰らうので、徐々にこうしたトリッキーなサーブは減っています。
もっとも、錦織圭選手もサーブを改良することでTOP4までいきました。
ベンチッチも、いくらマルチナ・ヒンギスが付いているとはいえ、ヒンギスも自分のダブルスで大忙しですし、そろそろ親離れして、一流のコーチをつけて、サーブを中心に磨いていけば、すでにいつグランドスラムで優勝してもおかしくない選手ではありますが、まだまだ伸びると思います。
それに、なにせ、まだ18歳ですし!(*^^*)
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オヤジ、鼻の下、伸びてるぞ
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