NumberFormatプロパティ、日付に変換されてしまう値を文字列として入力する(Excel VBA)
セルに分数を入力する方法は意外なほど知られていなくて、「裏技」とまでいわれていますが、実はとても簡単で、「0 3/5」と入力すれば「3/5」(値は「0.6」)と入力されます。
このように実際に分数であればいいのですが、例えば書類の「全5ページ中の3ページ」のようなときに「3/5」と表すこともあります。
そして、セルに「3/5」と入力すると、ご存じのとおり勝手に「3月5日」と日付に変換されてしまいます。
これは、「3-5」と入力した場合も同様です。
こうした、勝手に日付に変換されてしまう値を文字列としてセルに入力するときには、接頭辞を付けて「’3/5」「’3-5」と入力すればよいことはよく知られていますが、この接頭辞を嫌う人も少なくありません。
こうしたケースでは、セルの表示形式を「文字列」に設定すれば、値が日付に変換されることはありません。
この操作をVBAで行っているのが次のサンプルです。
留意してほしいのは、先にNumberFormatプロパティに「@」を設定してから値を代入している点です。
先にValueプロパティで値を代入すると、その瞬間に日付に変換されてしまいますので、そのあとにNumberFormatプロパティに「@」を設定すると、日付がシリアル値に変換されて、そのシリアル値がセルに表示されてしまい、「3/5」や「3-5」といった目的の値の入力はできません。
Sub Sample_035()
Range(“A1″).NumberFormat = “@”
Range(“A1″).Value = “3/5″
Range(“A2″).NumberFormat = “@”
Range(“A2″).Value = “3-5″
End Sub
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Chapter8 対話型のマクロを作る
Chapter10 ユーザーフォーム
Chapter11 基本的な入力や表示を行うコントロール
Chapter12 選択を行うコントロール
Chapter13 そのほかの便利なコントロール
Chapter14 文字列を操作する関数
Chapter15 日付や時刻を操作する関数
Chapter16 そのほかの便利な関数
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