“been”と”gone”(ベンチッチを気絶するまで応援するブログ26)
下の写真はデンマークのキャロライン・ウォズニアッキです。
ちなみに、水着ではありません。
ボディーペインティングです。
グランドスラムの優勝経験はありませんが、元世界ランク1位で、一時期は「マリア・シャラポワより稼ぐ女子テニスプレイヤー」とまで言われました。
確かに美人ではありますが、彼女は「セクシーさ」を前面に押し出すことが多く、彼女と似たタイプに、やはり元世界ランク1位で、セミヌードなどを披露しているアナ・イヴァノビッチがいますね。
英語で彼女たちの画像を検索すると、セクシー画像がかなりヒットしますが、今日の話題はそれではありません。
ずばり、ヨーロッパ選手の英語力です。
ということで、下のたった1分半の動画をご覧ください。
キャロライン・ウォズニアッキが主審にクレームをつけている動画ですが、前提として、これはフレンチオープンなので、見てのとおりクレーコートで、ボールの跡が地面につくので、チャレンジ・システムのときに使うホークアイがありません。
そして、ボールの跡は確実にアウトなのに、主審がそれを認めようとしないのでウォズニアッキが激怒しているわけですが、彼女の主張はこうです(聴き取りミスがあったらすみません)。
———————————-
The ball was clearly out.
You can not just sit there and be so arrogant.
How can you see those balls there when the ball is like out?
It’s not touching the line.
If we had Hawkeye you would be so freaking embarrassed right now.
So embarrassed.
Especially when you can see the mark.
Have you been to school?
Can I ask you?
Have you gone to school?
You have gone to school, so you know that this is out.
It’s not so difficult.
———————————-
簡単に和訳すると・・・
「はっきりとアウトでしょう。
椅子に座ってそんな尊大な態度できないわよ。
ボールはラインに触ってないわ。
もしホークアイがあったら、あなた恥かくわよ。
ボールの跡を見たらさらにね。
聞いてもいい?
あなた、学校に行ったことあるの?」
これは・・・
強烈な皮肉ですね(笑)
ただ、今回のテーマは「英語」です(最近、ベンチッチを気絶するまで応援するブログ、ではなくなってきています( ;∀;)
赤い太字で書いたので気付いたと思いますが、彼女の文法は間違えています。
一度目は、”Have you been to school?”と言っています。
しかし、二度目は、”Have you gone to school?”、三度目も”You have gone to school”と言っています(goneがデンマーク訛りなので「ガン」に聞こえますが)。
これは、多分中三で習うと思うのですが、「行ったことあるの?」は ”been” です。
文法から入る日本人だったら
“Have you ever been to the school?”
と言う場面ですね。
“gone” は、「行く」という意味もありますが、「その結果、ここにはいない」という意味です。
こんな感じですね。
Where’s he?
あれ?あいつは?
He’s gone to a bathroom.
いないよ。トイレだよ。
この “been” と “gone” の違いは、日本人はこれを知らないと英語は失格くらいの勢いで徹底的に仕込まれますが、それよりも大切なことは、
とにかく英語で自分の意見を主張する、ことではないでしょうか?
実際に、ウォズニアッキも世界に放送されている全仏オープンの試合で文法を間違えているわけですが、彼女はどんなにデンマーク訛りがあっても、しっかりと自分の意見を主張しています。
実は、ヨーロッパの選手は、全員英語がペラペラと思っている人もいますが、やはり個人差があります。
まず、多分、日本人のように文法から英語の学習に入っていないからだと思いますが、文法のミスは多いです。
また、訛りがひどくて、何を言っているのかよくわからない選手もいます(こういうときは、ボクは文脈で勝手に判断しています)。
ボキャブラリーがあまりなくて、いつも決まりきったことしか言わない選手もいます(質問されても、無理やり、コーチやスポンサーへの感謝の言葉で逃げるタイプの選手です)
ただ、テニスはスポーツであると同時に世界的なエンターテイメントなのですから、ノバク・ジョコビッチのユーモアたっぷりのインタビューを聴くたびに、「世界一になると決めた人間の決意」を感じます(彼は、セルビア語とフランス語、そしてもう1つくらい外国語を話すそうですね)
日本の英語教育は、とにかく委縮させるのが目的なのかと思うくらい、文法やスペルのミスにはとても厳しいですが、はっきり言って、アメリカ人ですらスペルはガンガンに間違えます。
20代の頃、通訳をしていたときに、あるアメリカ人がWordで文章を書いて、スペルチェックをしたら、画面がスペルミスを意味する赤い破線だらけになって、二人で大笑いをしたことがあります。
それこそ、”Have you ever been to the elementary school?” ですね(笑)
テニスは、最近英語に触れることがなくなったボクにとっては、最高の英語のレッスンですね。
学校の教科書よりも役に立ちます(*^^*)
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