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フェドカップの意義2(ベンチッチを気絶するまで応援するブログ27)

雨の土曜日だったので、昨日観られなかったドバイ・オープンの準決勝を見始めたのですが・・・。 

 

 

サラ・エラーニ対エリナ・スビトリナの試合を観ていて、うっかり寝てしまいました( ;∀;)

 

 

今なお伝説となっている美人選手クリス・エバートの試合を以前YouTubeで観たときに、真剣に試合前の練習だと勘違いしたことがあるのですが・・・

 

 

Chris-Evert

 

 

今日観た2人の試合はまさしくそんな感じで、ベースラインから下がって、来たボールを「ポーン」「ポーン」と打ちあっているだけで、普段観ている、ベリンダ・ベンチッチ、マリア・シャラポワ、ガルビネ・ムグルサ、ペトラ・クビトバなどのライジングショットのスピード&パワーテニスに慣れきってしまっているので、気付いたら寝てしまっていました( ;∀;)

 

 

ということで、試合のネタがないので、もう一度、フェドカップの意義について考えてみたいと思います。

 

 

まず、ご存じない方のために説明すると、フェドカップとは、女子テニスの国別対抗戦で、ワールドグループには8カ国がエントリーして、2月の土日の2日間、4月の土日の2日間、11月の土日の2日間と、計3回戦います。

 

 

すなわち、8カ国で2月に準々決勝、4月に準決勝、11月に決勝戦が行われるわけです。

 

 

そして、ワールドグループの下にもグループがありますので、負けた国は「入れ替え戦」に進みます。

 

 

いずれにしても、ここで覚えておいていただきたいのは、フェドカップは年に3回ある、ということです。

 

 

 

 

次に、勝敗の決定ですが、これは、シングルス4試合とダブルス1試合の計5試合で、3勝した国の勝利です。

 

 

この点は別にいいのですが、ボクが問題だと思っているのは、以下の2点です。

 

 

・1人の選手がシングルスに2試合出場できる

・シングルスに出場した選手がダブルスに出場しても良い

 

 

すなわち、強い選手は5試合のうち3試合に出場できる、いえ、「出場させられる」のです。

 

 

たとえばですが、陸上の400mリレーで、ウサイン・ボルトが300m走って、最後の100mだけを別の人が走って、それでジャマイカが優勝と言えるでしょうか?

 

 

いえ、そもそも、こんな競技を観たいと思うでしょうか?

 

 

ボクは、フェドカップは、まさしく「ウサイン・ボルトが300m走る400mリレー」のような違和感を抱きます。

 

 

これは、男子のデビスカップも同様ですが、フェドカップは「国別対抗戦」では断じてありません。

 

 

「国のエース同士の対決」です。

 

 

それなら、普段のトーナメントで観ればいいだけの話です。

 

 

だから、実際に、フェドカップ出場に消極的な選手もいます。

 

 

3試合も出場させられて、消耗して、しかし、世界ランキングにはなんの影響もなく、その上、もし怪我でもしたらと考えると、メリットがまったく浮かびません。

 

 

 

ただし、1人1試合にして、さらに、サッカーのワールドカップのように4年に一度、まさしく「国と国の威信をかけて戦う」のであれば、これは相当面白いと思いますが、現状のルールで毎年やられても、「いや、それなら選手を休ませてあげてよ」と思ってしまいます。

 

 

しかも、男子のデビスカップはグランドスラムと同様に5セットマッチだなんて、選手にしてみたらたまらないのではないでしょうか。

 

 

 

 

話はこれでは終わりません。

 

 

国際テニス連盟は、フェドカップを盛り上げるために(強い選手がフェドカップを欠場しないように)、「4年の間に3回、フェドカップの代表メンバーに選ばれていない選手は、オリンピックに出場させてはならない」と、各国のオリンピック委員会に圧力をかけています。

 

 

選手にしてみたら、4年に一度のオリンピックは、ある意味、1年に4回あるグランドスラムよりも価値があります。

 

 

自分の金メダルであると同時に、自国の金メダルでもあるわけですから、絶対に出場して優勝したいと願うわけです。

 

 

だから、今年のリオデジャネイロ・オリンピックでは、スイスはロジャー・フェデラーとマルチナ・ヒンギスがコンビを組み、スペインはそれに対抗すべく、ラファエル・ナダルとガルビネ・ムグルサがコンビを組むという、夢のようなミックスダブルスが実現するわけです。

 

 

 

 

そして、今年のフェドカップで問題が発生しました。

 

 

ロシアのエースは言うまでもなく、4つのグランドスラムすべてで優勝経験があるキャリアグランドスラマーで、ロンドンオリンピックでも銀メダルだったマリア・シャラポワです。

 

 

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シャラポワ本人も、ロシア政府も、絶対にシャラポワをオリンピックのメンバーにしたいわけですが、シャラポワは昨年の時点で2回しかフェドカップに出場していませんでした。

 

 

もっとも、今年の2月のフェドカップに出場すれば、オリンピックの出場資格は満たせるのですが、シャラポワは運悪く、左腕を痛めていて、テニスができる状態ではありませんでした。

 

 

すなわち、シャラポワはフェドカップに出場できないわけです。

 

 

 

 

そこで、苦肉の策で、ロシアはシャラポワをフェドカップの代表メンバーに選出して、しかし、試合には出場させない、という道を取りました。

 

 

そして、シャラポワはオリンピックの出場資格を手に入れました。

 

 

もっとも、こんな裏技が使えるのも、元々は、1人の選手が5試合のうち3試合まで出場できる、という摩訶不思議なルールがあるからです。

 

 

 

フェドカップは、嫌なら見なければいいだけの話ですが、実は、散々異議を唱えつつも、ボクは観ています(爆)。

 

 

昨年のチェコ対ロシア(実質的に、シャラポワ対ペトラ・クビトバ、シャラポワ対カロリーナ・プリスコバ)の決勝戦も観ましたし、今年のスイスのベリンダ・ベンチッチの一人で3勝の大活躍もダイジェストで観ました。

 

 

しかし、もっとも、「これが1人1試合だったらもっと面白いのに」という気持ちは拭えませんし、そもそも、フェドカップの代表選出回数でオリンピックの出場資格を決めるなんて、国際テニス連盟は何様のつもりだ、という思いを持ちつつの観戦ですが。

 

 

まあ、試合があるから観るだけで、フェドカップはなければなくてもいい、というのがボクのスタンスです。

 

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大村あつしプロフィール

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大村あつし

1996年8月にエーアイ出版より『Excel95で作るVBAアプリケーション〜 VBAで作る販売管理システム〜』でITライターとしてデビューしたが、2007年6月にゴマブックスより出版された『エブリ リトル シング〜人生を変える6つの物語〜』で小説家に転身。まだ、IT書籍の執筆は一部、続けているが、現在の活動は小説が中心となっている。

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