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カサキナ、釈然としない敗退(ベンチッチを気絶するまで応援するブログ33)

 

「ロシアのベリンダ・ベンチッチ」

 

 

ボクが勝手にそう呼んでいるロシアの新鋭、18歳のダリア・カサキナ。

 

 

Daria-Kasatkina 

 

 

なんとも釈然としない敗退です。

 

 

世界ランク10位のロベルタ・ビンチ相手に、1stセットを6-3で取り、2ndセットも4-3とリードしたところで「事件」は起きました。

 

 

突然、ビンチが顔をゆがめてふくらはぎを押さえたのです。

 

 

その瞬間、ボクは思いました。

 

 

「え? ビンチ、棄権?」

 

 

なにせ、ポジションにつくときにも足を引きずっているありさまでしたので。

 

 

当然ですが、カサキナも一瞬、そう思ったでしょう。

 

 

ただ、ビンチは棄権はしませんでした。

 

 

もっとも、そうなると、今度はカサキナが混乱する番です。

 

 

「え? 脚が痛いのに続けるの?」

「足を引きずってるようじゃ、走れないんじゃないの?」

「ということは、センター・セオリーじゃなくて、ボールを前後左右に散らして走らせればいいってこと?」

 

 

もう、頭の中は「?」マークで一杯になったことでしょう。

 

 

 

 

 

33歳のビンチが、問答無用に18歳のカサキナより上回っていることの1つに、当然ですが「経験」があります。

 

 

別に、ビンチが仮病を使ったと言っているわけではありません。

 

 

しかし、あんな痛がり方をされたら、相手選手は当然混乱します。

 

 

 

しかも、ポイントごとに苦痛に顔をゆがめているのに、縦横無尽にコートを走り回っています。

 

 

まあ、アドレナリンが出ていたのかもしれませんね。

 

 

ボクも、バレーの試合のときに相手のアタックをブロックしたときに小指に激痛が走りましたが、試合が終わるまで忘れていて、病院に行ったら骨折していたという経験もありますのでよくわかります。

 

 

そして、実際に混乱してしまったカサキナは、2ゲーム続けて落として逆転を許し、そこで、「しまった」と気付いた様子でしたが時すでに遅し。

 

 

そのまま2ndセットを落とし、カサキナもバスルーム・ブレイクの間に気持ちを入れ替え、ビンチの怪我もすっかり治り、3rdセットはお互いに3本も4本もマッチポイントを握りながら、相手のマッチポイントを凌ぎつつタイブレークへ。

 

 

そして、ついにカサキナは力尽きました。

 

 

ただ、断言します。

 

 

この試合、もしビンチが脚を痛めていなければ、2-0でカサキナが勝っていました。

 

 

ビンチにはなんの罪もないのですが、あまりに釈然としない試合展開なので、ただただ悔しいですね。

 

 

同時に、「ロシアのベリンダ・ベンチッチ」とも言うべき天才、ダリア・カサキナですが、ベンチッチならこの展開でも2-0で勝っていたと思います。

 

 

そこが、世界ランク7位のベンチッチと47位のカサキナの差なんでしょうね。

 

 

ただ、TOP10選手をあそこまで追いつめたカサキナは、今後ぐいぐいと順位を上げてくるでしょう。

 

 

前にブログに書きましたが、本当に去年のベンチッチと瓜二つです。

 

 

また、カサキナには彼女特有の武器があります。

 

 

それは、トリッキーなスピンボールです。

 

 

実は、ペテルスブルグ・オープンでカサキナに勝利した後、ベンチッチが「彼女のスピンボールはトリッキーなので、積極的にベースラインの中で戦った」と語っていたことを思い出しながら観ていたのですが、確かに、「うわ、アウトだ」と思ったボールがベースラインぎわでストンと落ちる、そんなボールが何本かありましたね(ナダル・スピンとはまた別なのですが)。

 

 

また、スライスならわかるのですが、スピンボールが着地した後、左に跳ねるなど、かなりトリッキーな回転をかけていますね。

 

 

データがないのでわかりませんが、2500回転/分くらいありそうな気がします。

 

 

いずれにしても、カサキナは2週間前まで名前しか知らなかった選手ですが、マリア・シャラポワ、ペトラ・クビトバ、ガルビネ・ムグルサと並んで全力で応援したいですね(*^^*)

 

 

もちろん、ベリンダ・ベンチッチは気絶するまで応援します!

 

 

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大村あつしプロフィール

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大村あつし

1996年8月にエーアイ出版より『Excel95で作るVBAアプリケーション〜 VBAで作る販売管理システム〜』でITライターとしてデビューしたが、2007年6月にゴマブックスより出版された『エブリ リトル シング〜人生を変える6つの物語〜』で小説家に転身。まだ、IT書籍の執筆は一部、続けているが、現在の活動は小説が中心となっている。

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