ムグルサ、コーチを代えようよ!(ベンチッチを気絶するまで応援するブログ36)
ついに始まった、BNP Paribas Open(通称Indian Wells)。
男女共催の大会で、優勝者は1000ポイントというとても大きな大会です。
実際に、出場していないのは、マリア・シャラポワくらいです。
ちなみに、ドーピングで陽性だからではなく、最初から怪我で欠場を表明していました。
それに、シャラポワは「薬の陽性」ではなく、「コートの妖精」です。
↑
オヤジギャグ、入れておきました
このインディアン・ウェ-ルズ大会でボクが観た試合は以下のとおりです(英語でごめんなさい。カタカナにするのが面倒なので( ;∀;)
●金曜日
Daria Kasatkina vs Daniela Hantuchova
Eugenie Bouchard vs Risa Ozaki
Misaki Doi vs Madison Brengle
Monica Puig vs Mirjana Lucic-Baroni
●土曜日
Vania King vs Simona Halep
Danka Kovinic vs Petra Kvitova
●日曜日
Denisa Allertova vs Angelique Kerber
Christina McHale vs Garbiñe Muguruza
Belinda Bencic vs Lauren Davis
Zhang Shuai vs Caroline Wozniacki
Anna-Lena Friedsam vs Daria Kasatkina
ちなみに、赤字は勝った選手ではありません。
ボクが応援している選手です(*^^*)
この中で、Daria Kasatkina(ダリア・カサキナ)の時代が確実にきます!
もしかしたら、ベンチッチ以上の逸材かもしれません。
年齢は二人とも今年で19歳(ベンチッチは先日19歳になりました)ですが、カサキナがプロになったのは一昨年、2014年です。
そして、たった2年で世界ランク2,000位から48位まで上げて、もしかしたら、昨年のベンチッチのように、今年はTOP20フィニッシュする可能性もあります。
シャラポワの引退後に「ロシアの妖精」と言われるのは、確実にカサキナでしょう。
テニスセンスだけでなく、ルックスも抜群で、人間性も素晴らしいです。
さて、その人間性で女子テニス界No.1は、ボクはガルビネ・ムグルサだと思っています。
しかし、そのムグルサ、今年に入って絶不調です( ;∀;)
こちら で書いたとおり、ボクのイヤな予感が当たってしまいました( ;∀;)
インディアン・ウェ-ルズ大会でも初戦で敗退です。
というか、今年はほとんど勝っていません。
ムグルサの最大の武器は、もはや男子並みのフォアハンドの150Kmのアングルショットです。
これが、昨年のウィンブルドンでさく裂しました。
ボクは、ムグルサ対アンジェリック・ケルバーの試合を観ていましたが、タイブレークにもつれ込む接戦をムグルサが制し、「ムグルサ、いつの間にここまで強くなったんだ!」と驚いたのですが、このウィンブルドンでムグルサは準優勝を飾り、ブレークしました。
ただ、このときすでに、現在の「予兆」はありました。
1つは、コーチの変更です。
その他大勢の一人だった自分をウィンブルドン準優勝に導いてくれたコーチとの縁を切ったのです。
理由は3つあると言われています。
1.ウィンブルドン準優勝後、一時的なスランプに陥った(まあ、サーフェイスが芝からハードコートに変わったわけですから、それも原因だと思いますが)
2.ウィンブルドン準優勝では満足できずに、さらに上を目指したくなった(これは選手なら当然でしょう)
3.そんな時期に現在のコーチと出会い、テレビ解説者の話では、ほとんどフィーリングでコーチを代えたそうです
そして、問題は3です。
確かに、コーチを代えて、ムグルサはその後、武漢オープン、北京オープン、ツアーファイナルズと大活躍をしたわけですが、ムグルサは決して器用な選手ではありません。
ボクは、勝手に「ムグルサ・ゾーン」と呼んでいるのですが、150Kmのフォアハンドが打てるところにボールが来れば、もうムグルサのポイントです。
このアングルショットの速さと深さは、ペトラ・クビトバと双璧です。
ただ、相手選手も研究しています。
ボクのような素人は、それなら「ムグルサ・ゾーン」にボールを返さずに、彼女の二つの弱点、左右の揺さぶり、そしてバックハンドにボールを集めればいいのではと思うのですが、さすがはプロのテニス選手とそれをサポートするコーチ。
彼らは、きっちりとムグルサ対策を立ててきました。
それは、「ムグルサ・ゾーンにトリッキーなスピンボールを集める」です。
実は、昨年、すでにこの戦略を実行していた選手がいます。
東レPPOでムグルサを破った、ベリンダ・ベンチッチです。
解説は、「ムグルサの調子が悪い」と言っていましたが、ベンチッチはすでに、ムグルサ対策を施していたのです。
これが、ベンチッチが「天才」であるゆえんであり、ボクが、「ベンチッチは、ムグルサには負ける気がしない」と言う根拠です。
見た目にはムグルサの自滅のように見えるのですが、150Kmものアングルショットなんて、寸分のミスも許されません。
ムグルサ・ゾーンにボールを入れないのではなく、あえてムグルサ・ゾーンにスピンボールを集めてミスを誘う。
今年に入って、多くの選手がこの戦法を取り入れた結果、ムグルサはまったく勝てなくなりました。
いつかのブログに書きましたが、1試合で60個もUnforced Error、凡ミスをする選手はムグルサくらいだと思います。
それでも、昨年の戦い方を強いるコーチ。
ムグルサ・ファンのボクとしては、コーチを代えてほしいです。
そして、まずは基本に返って、ラリーを磨くべきだと思います。
150Kmのアングルショットは、ラリーの中でそのチャンスが来たら打つ、くらいにしないと、本当に、ドンドンと順位を落としてしまいます。
もう、ベンチで泣いているムグルサは見たくないのです。
ムグルサ・ゾーンに来たボールを強打していれば勝てた時代は終わりました。
今後は、自分でムグルサ・ゾーンを作るように、ラリーの中からチャンスを作っていく必要があると思います。
そして、そのためにも、思い切ってコーチを代えて、一から作戦を練り直す必要があると思います。
蛇足ですが、ムグルサはトスアップでサーブの種類がわかります。
キックサーブのときには、ボールが前に流れるのです。
ネットで観ているボクがわかるのですから、本人も、相手選手もわかっているはずです。
ただ、逆を言えば、それだけムグルサには、まだ伸びしろがあるという事です。
あれだけの恵まれた体形ですし、まだ22歳ですし、もっともっと強くなり、セレナ引退後の女子テニス界を背負って立つ存在になって欲しいです。
ムグルサだけではありません。
昨年、ブレークしたベンチッチも、今年は昨年のキレがありません。
浅いボールはベンチッチのライジングショットの餌食になりますので、みんな、ミスを覚悟でベースラインギリギリを狙ってきます。
そして、逆にベンチッチのボールが浅くなっています。
まるで、相手がベンチッチに見えます。
カロリーナ・プリスコバも、昨年は、「打てばサービスエース」という感じでしたが、今年はまったくサービスエースが取れません。
テニスは、活躍されるとマークされ、研究され、武器を封じられ、弱点を攻められ、そうして負けがこむと、昨年のポイントをドンドンと失っていく(世界ランクが下がる)本当に過酷な世界です。
だからこそ、ボクは、この世界で戦っている選手を応援し続けます!
ムグルサ・スマイルよもう一度!
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