キャサリン・ベリス、金星ならず(ベンチッチを気絶するまで応援するブログ46)
アメリカにキャサリン・ベリスという選手がいます(愛称は”CiCi”)
錦織圭が準優勝を果たした一昨年の全米オープンで、地味に女子テニスファンの間で話題になった選手です。
なぜ話題になったのかというと、このときキャサリン・ベリスはまだ15歳のアマチュアで、世界ランクも1,000番台にもかかわらず、当時、第12シードのチブルコワを破ったからです。
また、この抜群のルックスが、その金星をよりセンセーショナルなものにしたことは言うまでもありません。
前回のブログで、「残念ながら女子テニスは不人気」と書きましたが、だからこそ、女子テニス連盟にとっては、キャサリン・ベリスがプロに転向し、テニスに専念することが悲願なのですが、彼女は、「テニスは、故障したらそこでおしまいだから」と大学進学の道を選びました。
ですから、現在も世界中を転戦しながらツアーに参戦するようなことはせずに、アメリカ国内で開催される小さな大会にエントリーして、世界ランク200番台で頑張っています。
そのキャサリン・ベリスが、現在開催されているマイアミ・オープンに主催者推薦で出場しました。
弱冠16歳の彼女がどんなプレーをするのかと楽しみにしていたのですが、まずは、そのルックスに二重の意味でびっくり。
16歳は、やはり幼いですね。
ただ、実況が「college student」と言っていたので、大学生のようですね。
日本で16歳といえばまだ高校一年生なのですが、飛び級なのか、ちょっと理由がわかりません。
そして、もう一つの驚きは、初めて動いている彼女を見たのですが、写真以上に可愛いです。
彼女は、将来のスター候補、間違いなしでしょう。
肝心のテニスですが、相手は、ボクが今、「ガルビネ・ムグルサよりも強いかも?」と思っているモニカ・プイグでしたが、善戦でした。
やはり、15歳にして、全米オープンという大舞台でチブルコワを破った実績はダテではありませんでした。
基本はベースライン・プレイヤーですが、とにかくボールが深いです。
結果、さすがのプイグもベースライン、ギリギリに落ちるボールに手を焼き、なんと1stセットを落としました。
この試合の勝者が、2回戦でビクトリア・アザレンカと対戦しますので、「これは、キャサリン・ベリス対ビクトリア・アザレンカを観てみたいな」なんて思い始めたのですが、2ndセットに入って、キャサリン・ベリスにミスが目立ち始めました。
まあ、あんなに深いボールが1試合通してずっと決まることはまずありませんので仕方がないのですが。
結果は、2-1でプイグの勝利でしたが、キャサリン・ベリスはチャンスと見るやすかさずネットに出たり、打つ瞬間までわからない絶妙なドロップショットを放ったり、随所に「天才」の片鱗を見せていました。
ただ、今後もっと伸びるのか、世界ランク50位くらいで終わってしまうのかは、今後の彼女の努力と、テニスにどれだけ真剣に向き合えるかしだいだと思います。
人の幸せの形は様々ですから、テニスよりも大学での勉強を優先させている彼女の姿勢に対しては、誰も何も言う権利はないのですが、女子テニス界には「テニスに人生を捧げている天才」がゴロゴロいます。
大学卒業後、彼女たちと同じモチベーションでコートに立てるかどうかでしょうね。
ちなみに、昨日の試合では、「絶対に勝つ!」という雰囲気はまったくなく、良く言えば力みがありませんでしたが、どこか「大学生がテニスをしてます」的な雰囲気があったのも事実です。
話は変わりますが、土居美咲もユージニー・ブシャールも1回戦で負けてしまいました。
特に、ブシャールは世界ランク40位台にいるような選手ではないので、なるべく多く勝って、少しでもポイントを稼いでほしかっただけに残念ですね。
ブシャールは、試合が劣勢で、慌ててベンチに駆け寄ったコーチに、”I don’t need your words” と言ってしまう、まだまだ幼さを残す選手ではありますが(そのセリフ、世界に放送されているのですが(^-^;、試合そっちのけで思わず見入ってしまうほどのルックスも彼女の武器ですから、ウィンブルドンで準優勝した2014年のように大活躍をして欲しいところです。
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