ホセ・ムヒカではないけれど、ボクは貧乏じゃない

投稿日：2016.04.17｜カテゴリー：日記

このブログは、きちんと知人の許可を得た上で書いています。

数日前、スナックで知り合った人が、ボクが作家というのが珍しかったらしく、色々と質問を受けました。

最初は、「ストーリーのアイデアとかはどうしてるんですか？」といった仕事内容の質問でしたが、そのうちに質問内容がボクのライフスタイルに及びました。

まあ、こうした質問も「やはり作家は珍しい」ので、慣れたものです。

「本はいつ書いてるんですか？　日中？　それとも夜？」

「やっぱり、編集者の催促はきついんですか？」

しかし、こうした質問をする人は、ほぼ確実に質問が「印税」にまで及びます。

そして、必ずこう言われます。

「夢の印税生活ですか。いいですね」

まあ、作家の収入なんてなかなかわかるものではありませんので仕方ありませんが、夢の印税生活なんてありません！(笑)

あるとしたら、超売れっ子作家や漫画家だけで、しかし、彼らもその激務を考えると「夢」とは思っていないと思います。

一方で、ボクのような無名の作家は、時間はたっぷりありますが、当然にしてお金はありません。

そんな話をしたら、彼が酔いに任せて言いました。

「へえ。大村さんって貧乏なんですね」

以下は、そのときのボクの反論です。

「いえ、質素ではありますが、貧乏ではありませんよ。

貧乏というのは、『欲しいものが手に入らない人』のことですよね？

ボクは、健康で、衣食住に足りて、毎日大好きな女子テニスを、多い日には１日に４試合観ます。

今日も、シャラポワの2014年の全豪オープン初戦のテニスウエアが好きなので、その試合を観てから、今ここに来ています。

そして、大好きなコーラ（ボクはお酒が飲めません）を飲みながら、みんなと楽しく会話しています。

帰宅したら、２、３時間、ゲームで遊びます。

ボクは、そんな生活に満足しています。

それに、ボクには命と同じくらい大切な男友達と女友達が１人ずついます。

この２人のためなら、些少とはいえ全財産をはたけます。

人間、そんな友達が２人いるだけで幸せだとボクは思っています。

もちろん、『夢』はありますが、それはお金では買えません。

『夢』は、時間と努力でしか手に入りません。

ですから、『夢』のためにお金を稼ぐ気もないし、ましてや、『裕福になるのが夢』という人の気持ちはまったく理解できません。

『貧乏』は確かに不幸です。

でも、ボクは『質素』ではありますが、『貧乏』ではないので不幸ではないですよ」

こんな言葉があります。

起きて半畳、寝て一畳。天下取っても二合半。

人間、立っているときは（座っているときも）畳半分の広さで十分です。

寝るときも、占有するのは畳一畳です。

それに、どんな権力者になったところで、１日１０食、食べられるわけではありません。

お金とは一体何でしょう？

日本は、GDP３位の経済大国です。

それで、みなさんは「幸せ」になりましたか？

ちなみに、2016年の世界幸福度調査では、上位を占めているのは貧しい国ばかりで、G7に名を連ねるような国のほとんどが60位前後。

日本は28位で、幸福度は「52」。

すなわち、半数もの人が「自分は不幸だと思っている人々が住んでいる国」です。

人生の正体は「お金」ではなく「時間」です。

これは、疑いようのない事実です。

そして、ボクはExcelというソフトは、「単なる文房具」だと思っています。

こんなものに振り回されていたら、それは幸福度ランキングも下がるでしょう。

だから、みなさまには、Excelの便利な機能を覚えて、さっさと帰宅して、ご自分の時間を楽しんでいただきたい。

そこに待っているのがたとえ「質素」な生活でも、残業してExcelとにらめっこしているよりは、はるかに幸せで充実した時間が過ごせると信じているからです。

すなわち、「Excelなんて、自動化できることは自動化して、それよりも、人生の正体である時間を無駄遣いせずに、もっと楽しみましょう！」

そんな思いで執筆したのが、『Excel VBAの神様』です。

現在、おかげさまで「VBAの本」としては良く売れていますが、本質はそこではありません。

『Excel VBAの神様』の主人公のホームレス、白百合龍馬は訴えます。

「金なんてクソ喰らえだ。時は金なり。大切なものを見失うな」と。

『Excel VBAの神様』の執筆時に、ボクはホセ・ムヒカのことは知りませんでしたが、白百合龍馬を見ていると、まるでホセ・ムヒカのように思えてきます。

かたや元大統領、かたやホームレスですが、人間として同質だと感じます。

Time is money!

さあ、Excelの作業なんてさっさと終わらせて、「自分の時間」を生きてみませんか？

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第2章　真二、知らない間にマクロを記録してしまう
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第4章　真二、メッセージを表示して感動する
第5章　真二、オブジェクトとメソッドが使えるようになる
第6章　真二、プロパティを覚えてドヤ顔になる
第7章　真二、算術演算子と関数をらくらく使いこなす
第8章　真二、意外とあっさりコレクションを理解する
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