全仏オープン観戦記17、セレナ・ウィリアムズ決勝戦(ベンチッチとカサキナを気絶するまで応援するブログ80)
全仏オープン、もちろんずっと観ていましたが、ブログを書くモチベーションがなかったことと、facebookで仲良しのアメリカ人が、「来週のオランダ・オープンでベリンダ・ベンチッチが復帰する」という情報を仕入れ、そちらの話題で盛り上がっていました。
さて、そのベンチッチですが、昨年のトロント・オープンでセレナ・ウィリアムズを下しました。
セレナは、ライジングショット・プレイヤーに敗戦したことになります。
そして迎えた、ステフィ・グラフしか成し遂げていない、1年の4つのグランドスラムすべてを制覇する「年間グランドスラム」がかかった全米オープンで、セレナはロベルタ・ビンチに負けました。
決して正攻法とは言えない、スライスを多発して相手を揺さぶるテニスの前に、セレナの野望は砕かれました。
もしかしたら、鋭い人はこのときに、「そのこと」に気付いていたかもしれませんが、ボクは、「セレナも人の子。ましてや、年間グランドスラムがかかれば、それは緊張もするだろう」としか思いませんでした。
しかし、今年の全豪オープンでコートを縦横無尽に走るフットワーク・プレイヤーのアンジェリック・ケルバーに負けたときに、ボクは「そのこと」を確信し始めます。
そのこと・・・。
そうです。
もはやセレナは、誰も歯が立たない絶対王者ではないことに。
その後、インディアン・ウェールズでオールラウンド・プレイヤーのビクトリア・アザレンカに負け、全仏オープンではパワーテニスのガルビネ・ムグルサに負けました。
すなわち、「このタイプの選手と戦うと苦戦する」ではなく、あらゆるスタイルのプレイヤーに負けているのです。
もちろん、全豪オープンも全仏オープンも決勝まで残っていますので、最後の力をふしりぼって、もう1、2回、グランドスラムで優勝する可能性はゼロではありません。
それに、セレナもあと1勝して、グラフに並ばないことには、やめるにやめられないでしょう。
しかし、確実にXデーは近づいています。
今後は、今年に入って全盛期の力を取り戻したアザレンカ1強の時代に入るかと思いましたが、アザレンカ、あまりに棄権が多すぎます。
ボクが知っているだけで、今年、4試合棄権しています。
マリア・シャラポワを見ればわかりますが、一度痛めた体は簡単には元には戻らないのかもしれません。
昨日のムグルサは、まるでそのシャラポワのようなテニスでした。
確かに、素晴らしいパワーテニスでセレナを圧倒していましたが、高いボールをあんなに力任せに打ち下ろすテニスをしていたら、今後、故障をして長期離脱する危険性が高いと思います。
決勝戦では、140Kmのセカンドサーブをセレナがリターンをことごとくネットに引っ掛け、楽な試合運びでしたね。
もっとも、セレナは一度脱いだ上着を、試合途中からまた着ましたので、もしかしたら体調不良だった可能性もありますね。
今後は、全仏オープン女王のムグルサ、シモナ・ハレプ、アグネスツカ・ラドワンスカあたりを中心に、しかし、誰が優勝してもおかしくない、カオスの時代に入りましたね。
いずれにしても、今年の2月のペテルスブルグ・オープンの準決勝以降、勝利がまったくないベリンダ・ベンチッチがやっと復活してくれました!(*^^*)
その間に、もしかしたらベンチッチ以上の逸材かもしれないダリア・カサキナも順調に成長しています!(*^^*)
今後は、この2人を中心にテニスを楽しみたいと思います(*^^*)
蛇足ですが、全仏オープンで優勝したムグルサは、もう来日してくれない可能性がありますね。
一度でいいから、ムグルサ・スマイルを生で見たかったです。
グレード1000の大会を北京に持って行かれて、東レPPOはTOP10選手がほとんど出場してくれません。
ここは、武漢オープンは廃止して、日本の力で、東レPPOをグレード1000に引き上げてほしいですね。
そうでなくても、日本の女子テニスの不人気は悲しいばかりです(´;ω;`)
だって、ジョコビッチがラケットを折っただけでニュースになるのに、昨日のガルビネ・ムグルサの優勝をYahooはまったく報じませんでした(´;ω;`)
女子テニスの人気を上げるには、グレード1000の大会を東京で開催するしか道はないと思います。
テニスという枠を超えたスーパースター、マリア・シャラポワも、来年で30歳です。
今女子テニス界に必要なのは、やはり「スター」なのではないでしょうか。
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