ウィンブルドン観戦記3 土居美咲と吠えたプリスコバ(カサキナを気絶するまで応援するブログ93)
昨日のブログで、「土居美咲とカロリーナ・プリスコバの試合を録画でいいので放送して欲しい」と書きましたが、この熱意がWOWOWに伝わり(嘘。単に業界で言う「雨傘番組」「フィラー」)試合を観ることができました。
土居美咲が強かったのか、カロリーナ・プリスコバの調子が悪かったのかを観たかったのですが、正確な数字ではありませんが、プリスコバの
①サービスエース:約15本
②Unreterned services:約30本(土居がラケットには当てたけど返球できなかったサーブ)
プリスコバは約45ポイントと、全ポイントの半数以上をサービスポイントで稼ぐいつものテニス。
すなわち、プリスコバが不調だったわけではありません。
土居美咲が強かったのです(*^^*)
それを証明したのが、第1セット、第12ゲーム。
ベースライン際でストンと落ちるウィニングショットを決めたプリスコバが思わず吠えましたが、彼女のこんなシーンは1年通してほとんど観られません。
ボクが過去のブログで「ロボットみたい」と書いた記憶がありますが、とにかく、ウィナーを決めても喜ぶでもなく、自分がミスをしても悔しがるでもなく、淡々と試合をするのがプリスコバの特徴です。
“C’mon!”と吠えまくるシャラポワや、ラケットを投げまくるベンチッチとは対照的な選手です。
それだけ、プリスコバは精神的に追い詰められていました。
試合のカギは、やはり1stセットで土居美咲がブレークバックしたことでしょう。
これはボクの持論なのですが、テニスでは、相手のサービスゲームをブレークしただけでは意味がありません。
その次の自分のサービスゲームをキープして、ここで初めて「ブレークの完成」です。
しかし、先にブレークしたプリスコバは、すぐ次の自分のサービスゲームで今度は土居にブレークされました。
この時点で、プリスコバは、「土居美咲は強い。120%の力を出し切らないと勝てない」と思ったのは間違いありません。
だから、吠えたのです。
もっとも、プリスコバの弱点は、とにかくラリーが単調なことです。
土居美咲のフォアハンドは、実況の人が言うほど強烈だとは思いませんでしたが(もっと強烈なショットを打つ選手はゴロゴロいます)、とにかくコントロールが素晴らしかったですね。
アングルショットにしても、ダウンザラインにしても、相手のミスを待つのではなく、土居美咲のほうからドンドン攻めていました。
プリスコバの立場で言えば、それなら土居のフォアハンドを封じればいいのですが、それができたらプリスコバは今頃、女子でトップ争いをしています。
それに加え、長身の選手特有のフットワークの悪さでイージーボールを返球するので精一杯で、それらのボールはことごとく土居美咲のウィナーの餌食になりました。
ボクはこのブログで何度か、「土居美咲は、強い選手と対戦するときのメンタルさえ強くなれば、TOP20に入れる」と言ってきましたが、プリスコバ戦のテニスを観る限り、十分にTOP20のテニスをしていましたね。
もっとも、今後は、土居を左右に揺さぶり、フォアハンドを封じることのできる選手との対戦もあるでしょう。
そうした選手との戦いに勝てれば、ベスト8、いえ、ベスト4も十分に狙えると思います(ドロー表を見ていないので、このあたりは希望も込めてですが)
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