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『龍が如く0』はシリーズ最高傑作!ゲーム版『街の灯』(ネタバレあり)

 

PS4を買って、3カ月ほど前から『龍が如く0』をプレイしていました。

 

 

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結論から言うと、メインストーリー、サブストーリー、バトルシステム、すべてにおいてシリーズ最高傑作ですね。

 

 

『龍が如く』は、「箱庭ゲーム」と呼ばれるもので、神室町と(歌舞伎町のこと)蒼天堀(道頓堀のこと)のアジトを拠点に、「旅をしないRPG」なのですが、重厚かつミステリー要素に飛んだメインストーリーと、軽めのサブストーリー、そして、お色気ムンムンのキャバクラ攻略や、おバカなカラオケ攻略(音ゲー)の融合が素晴らしい日本を代表する傑作ゲームなのですが、ボクの今までの評価は次のとおりでした。

 

 

メインストーリーの最高傑作:『龍が如く2』。シリーズ中、もっとも展開が読めないストーリーで、なおかつ、桐生一馬が狭山薫と恋に落ちますが、龍が如くシリーズで「ラブストーリー」と呼べる唯一の作品。ちなみに、桐生一馬は、「5」で片瀬那奈に裸で抱き着かれても、恋に落ちることを拒否しました(笑)

 

 

やり込みの最高傑作:『龍が如く5』、アナザードラマが面白く、特に冴島大河のまたぎにははまりました。また、澤村遥を唯一、自分で操作できる作品で、テレビ朝日の「全力坂」をパロッたような遥のお色気も楽しめる作品。

 

 

バトルシステム:これはダントツ、『龍が如く維新』。確かに、黄金銃に2つの印を付けるとゲームバランスが崩壊し、シューティングゲームになってしまいますが、銃の絶技では達人級の亜門を倒せずに、曾田地マラソンで素材を集めて最強の刀を作るために、300時間くらいやり込みました。

 

 

しかし、こうした総合的な観点で、『龍が如く0』はシリーズ最高傑作だと思います。

 

 

まず、メインストーリーが素晴らしすぎます。

 

 

結構先が読めてしまうのですが、バブル時代を完璧に再現しており、ゲームの中の能力アップも「すべてお金しだい」という、金と欲にまみれた当時の日本人を徹底的に皮肉っています。

 

 

そして、ゲームの途中までボクの人生の記憶から消えていた「中国残留孤児問題」。

 

 

ボクはまだ小学生でしたので、リアルタイムでは今一つ事情がわからなかったのですが、中国残留孤児が日本に帰国するたびに、テレビではトップニュースだったことは覚えています。

 

 

そして、ニュースを観ながら両親が、「自分の子どもを中国に残してきたのに、名乗り出ないなんて親の資格はない」と怒っていたことや、同じ日本人なのに、中国で育って日本語が話せないということで、日本で差別を受ける残留孤児のドキュメンタリーを高校時代に観たことも思い出しました。

 

 

今も日中関係は良好ではありませんが、当時はまだ国交を正常化したばかりで、今とは比較にならないほどお互いに憎み合っていた時代です。

 

 

残留孤児は、中国では「日本人」として差別され、帰国しても「中国で育った」と差別され、戦争の最大の被害者でした。

 

 

こうした社会問題も、『龍が如く0』では見事に描写されています。

 

 

そして、エンディングはチャールズ・チャップリンの不朽の名作、『街の灯』の逆バージョン。

 

 

ボクは涙もろいので、『龍が如く3』で、沖縄の力也が銃で撃たれ、矢沢永吉の「時間よ、止まれ」のBGMの中で死んでいくシーンで思わず涙しましたが、『龍が如く0』のエンディングでは号泣!(´;ω;`)

 

 

ちなみに、『街の灯』

 

 

 

浮浪者(チャップリン)が盲目の花売りの娘に金持ちと勘違いされ、やがて、彼にとってその女性は特別な存在となります。

 

 

は彼女の手術台を工面するために働き出し、ひょんなことから富豪から大金を受け取り、そのお金を彼女に家賃と目の手術代として手渡して、その後、無実の罪で捕まってしまいます。

 

 

 

数年後、刑務所から出た浮浪者の男は、目の治った花売り娘を見ますが、彼女は盲目の時にしか彼とは時間を過ごしていないので、当然その浮浪者が恩人だとは気付きません。

 

 

そして、浮浪者を気の毒に思った彼女が一輪のバラを手渡すときに、男の手を握った彼女がこの浮浪者が恩人であることに気付き、「あなただったのね」と声を上げます。

 

 

そう言われた浮浪者は、「見えるんだね」と微笑んでエンドロール。

 

 

もう、号泣必至の20世紀に残る名作映画です。

 

 

 

『龍が如く0』は、マキムラマコトを愛し、彼女のために命まで賭けたのに、極道の身の真島の兄さんは名乗り出ることなく、マコトの腕時計を「カラの一坪」に埋めて姿を消します。

 

 

いかがでしょうか?

 

 

完全に『街の灯』の逆バージョンですね。

 

 

『龍が如く』は、バトルシーンのヒートアクションがジャッキー・チェンの『プロジェクトA』の丸パクリなど、膨大な映画を観て、ストーリーやアクションを研究して制作されていることがよくわかります。

 

 

たとえば、堂島組の破門を望んで乗り込んで行った桐生一馬が、兄貴分のやくざたちにボコボコにされますが、「お前なんか破門だ」と言われたら、「その一言を待ってたぜ」と突然暴れ出すシーンも『ロボコップ』のパクリですね(笑)

 

 

まだ、サブストーリーも終わっていませんし、シノギも終わっていません。

 

 

ちなみに、シノギのキャバクラ経営はかなり面白いです。

 

 

実在のAV女優をキャバ嬢にしたのは、まあ、ファンにしたら嬉しいのでしょうが、プラチナキャストは全員、プロの声優を使って欲しかったですね。

 

 

実は、『龍が如く0』の登場人物でボクが一番好きなのは、キャバ嬢のユキです。

 

 

ボクの中では、龍が如くシリーズ全体でも、「5」の博多のキャバ嬢、リクと双璧です。

 

 

サブストーリーとシノギはコンプリして、当然、亜門と戦いたいので、もう2カ月くらい、ゆったりと遊ぶつもりです。

 

 

そして、『龍が如く0』が終わる頃には、いよいよ『FINAL FANTASY15』の発売ですね。

 

 

今から楽しみです(*^^*)

 

 

 

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大村あつしプロフィール

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大村あつし

1996年8月にエーアイ出版より『Excel95で作るVBAアプリケーション〜 VBAで作る販売管理システム〜』でITライターとしてデビューしたが、2007年6月にゴマブックスより出版された『エブリ リトル シング〜人生を変える6つの物語〜』で小説家に転身。まだ、IT書籍の執筆は一部、続けているが、現在の活動は小説が中心となっている。

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