ウィンブルドン観戦記7 フェデラー VS ラオニッチ(カサキナを気絶するまで応援するブログ97)
スポーツ選手にとって、年齢は残酷ですね。
ボクは、女子テニス専門なので、男子テニスは難しいことはわからないのですが、昨年までは、スカパーのGAORA SPORTSと契約して、錦織圭はもちろん、注目選手はチェックしていました。
そして、その中の一人がミロシュ・ラオニッチなのですが、だからこそボクはこう主張し続けてきました。
今のジョコビッチを倒せるのはラオニッチしかいない。
ちなみに、これはもちろん、「コンディションが100%のジョコビッチに勝てる」という意味で、ウィンブルドンのジョコビッチはメンタルの疲弊でいつもの彼ではなかったので、あのジョコビッチなら上位選手ならみんな勝てるでしょう。
さて、ロジャー・フェデラー VS ミロシュ・ラオニッチ。
この試合は、ダブルフォルトの恐ろしさが凝縮された試合でした。
第2セットは、タイブレークでラオニッチがダブルフォルトをして落としました。
それどころか、それで流れは完全にフェデラーにいって、サーブの前に地面にボールをつかないフェデラーが、自分のサービスゲームをさっさと1分で終わらせて、相手のサービスゲームに集中してブレークしてそのセットを取るというのは、フェデラーの勝ちパターンの1つです。
こうして、フェデラーから見て2-1になったとき、ボクはフェデラーの勝ちを確信したのですが・・・。
第4セットの終盤、フェデラーの動きが若干鈍くなってきました。
理由はわかりませんが、やはり年齢の問題と、その前のチリッチ戦で5セットの死闘を演じた疲労の可能性が高いです。
また、このような疲労が残るのも、言い換えれば、やはり年齢の問題なのかもしれません。
この時点で、フェデラーは、「5セットマッチになったら勝てない」と確信していたと思います。
そして、そのプレッシャーなのかどうかはわかりませんが、一番ミスをしていけないところでダブルフォルトを2本連続して、このセットをラオニッチに取られた時点で決着がつきましたね。
テニスには、確かに「してもいいダブルフォルト」があるのは事実です。
これは、女子テニスも同様です。
ちなみに、1st serveの確率が70%なら、仮にダブルファーストで攻めても、ダブルフォルトをする確率はたったの9%です(0.3×0.3なので)。
もちろん、トッププロがただサーブを入れるだけなら、ダブルフォルトはまずありませんが、それでは相手のリターンの餌食になります。
そして、この9%のミスを、ラオニッチは2ndセットのタイブレークのときに1本、そしてフェデラーは4thセットの大切な場面で2本しました。
5thセットになったら体力的に厳しいフェデラーにとって、この「2本」が大きかったですね。
これが「1本」なら、4thセットはタイブレークにもつれ込み、経験で勝るフェデラーが3-1で勝っていてもおかしくない試合でした。
ダブルフォルトの恐ろしさを痛感した試合でした。
さて、決勝は、女子はセレナ対アンジェリック・ケルバー。
当然、ケルバーを応援します(*^^*)
男子は、マレーが勝ったのかどうかわからないのですが、いずれにせよ、全豪オープンでも股関節を痛めていなければ優勝していたかもしれないラオニッチを応援します(*^^*)
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