カサキナ、ケルバーに完敗(カサキナを気絶するまで応援するブログ108)
ボクは、好きな選手が負けたらブログには書かないと決めているのですが、今回は書きます。
シャラポワ2世、ロシアの19歳、ダリア・カサキナがアンジェリック・ケルバーに完敗です。
あまりの力の差に悔しさすらないのですが、それでも無理やり敗因を探すのであれば・・・。
1つは、やはりカサキナはサーブが弱すぎますね。
160Km出ていないと思うのですが、さらにコースも甘く、ダブルフォルトも多すぎます。
1stサーブでリターンエースを喰らっているようでは話になりませんし、ケルバーは「ここでリターンエースを決めれば、今日のカサキナのメンタルは崩壊する」とわかって攻めてきていました。
もう1つは、これもカサキナの経験不足と、ケルバーと初顔合わせということで、カサキナを責めることはできませんが、カサキナが珍しくコーチのアドバイスを完全に無視しました。
いえ、無視したというよりも、本能的に体がそう動いてしまったのだと思いますが、コーチは1stセットの途中のオンラインコーチングでこのようなアドバイスを送っていました。
「アングルショットを打つのが早すぎる。
センターにボールを集めて、ケルバーにアングルショットを打たせるんだ」
パーフェクトなアドバイスです。
ケルバー相手にアングルショットのロングラリーを仕掛けて勝てるはずがありませんから。
しかし、ケルバーは当然意図的にだと思いますが、センターより少し横にずれた場所でボールを待っています。
すなわち、アングルショットが打ちごろのオープンスペースが目の前にあるわけです。
(もちろん、これがケルバーの作戦なのですが)
そして、カサキナはコーチのアドバイスも忘れてそのオープンスペースにアングルショットを打ってしまい、気付いたらロングラリーに持ち込まれるか、逆にアングルのついたカウンターショットの餌食になっていました。
ただ、カサキナは、
・サーブは弱い
・パワーヒッターではない
・フォアハンドのフォームは無茶苦茶(いわゆるへっぴり腰)
・結構、格下に取りこぼす
そんなアンジェリック・ケルバーが、なぜ全豪オープンで優勝し、ウィンブルドンでは自分が負けたビーナスに勝って決勝まで進んだのか。
アンジェリック・ケルバーの偉大さを身に染みて感じたことでしょう。
だからこそ、試合が終わった時のカサキナは、晴れ晴れとした笑顔で、「まだまだ上には上がいる。だからテニスは楽しいんだ」という顔をしていました。
やっぱり、カサキナ、可愛すぎます(*^^*)
さて、ちょっとオリンピックの情報がないことと、そもそもさほどオリンピックに興味がないので、カサキナは次はシンシナティかニューヘイブンに出て、いよいよ全米オープンですね。
昨年の全米オープンで初めてグランドスラムデビューをして、この1年間はすべて3回戦まで勝ち進んでいます。
いよいよ2年目。
今度は、セカンドウィークの4回戦か準々決勝あたりを期待しましょう。
いずれにしても、カサキナは失うポイントがない代わりに(昨年のモスクワの210ポイントくらい)、今年は東レにも武漢にも北京にも出場できます。
ボクの予想通り、TOP20入りは確実な状況です。
ただ、そういう意味では、ベリンダ・ベンチッチも昨年の東レ準優勝がありますが、中国の2試合は棄権及び不出場でしたので、現在のランキングを底にして、来年の復活に期待ですね。
気付けば、もうテニスシーズンも5分の4が終わりました。
マリア・シャラポワというスーパースターのいない心の穴を埋めてくれたダリア・カサキナを、残りの5分の1、気絶するまで応援します!
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