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プリスコバ、決勝進出!ケルバー、世界ランク1位!(全米オープン観戦記25・女子テニス161)

 

どんなスポーツもそうですが、テニスはドラマとストーリーがあります。

 

 

野球のピッチャーが意味もないボールは一球も投げないように、テニスの場合にはダブルフォルトにも意味があります。

 

 

リターンエースを喰らって後悔するくらいなら、2ndサーブも厳しいところを攻めよう。

 

 

いや、相手のフィーリングがよくないから、ここはダブルフォルトだけはしてはいけない。

 

 

相手にリズムを渡してしまう。

 

 

 

 

そして、そのドラマやストーリーは、1年間続きます。

 

 

こちら のブログで書きましたが、3週間前のシンシナティ・オープンはとても特別な大会でした。

 

 

アンジェリック・ケルバーは、優勝すればついに世界ランク1位です。

 

 

しかし、その前に立ちはだかったのが、リオ・オリンピックの出場を辞退してこの大会に臨んだカロリーナ・プリスコバでした。

 

 

優勝スピーチでプリスコバは言いました。

 

 

「ケルバーが1位になるためにこの試合を戦ったことはもちろん知っているけど、1位は次回にお預けね」

 

 

文字にすると生意気なようですが、これはもちろん冗談で、普段はクールなプリスコバがジョークを言うこと自体が珍しいので、このスピーチを聞きながら、ケルバーも笑っていました。

 

 

しかし・・・

 

 

プリスコバがセレナ・ウィリアムズを破って、今度はケルバーに1位をプレゼントしました!

 

 

ものすごいドラマですね。

 

 

 

 

テレビ中継のほうは、22時間前までシモナ・ハレプと死闘を演じていた、もはやラリーもできないほど疲れ切っていた35歳のセレナのほうがフィジカルが上だとか、この試合で負けたら世界ランク1位から落ちるというプレッシャーもあるのにセレナのほうがメンタルが上だとか、WOWOWは相変わらず突っ込みどころ満載でしたが、もうここまでくると確信犯ですね。

 

 

多分ですが、プリスコバが勝つことを予想していたでしょう。

 

 

ただ、試合前に「若干、セレナ有利」にしておいたほうが、テレビ的には盛り上がりますからね。

 

 

もっとも、昨年からずっとプリスコバを追ってきた矜持で言わせていただくと、

 

 

プリスコバが左右の揺さぶりに弱い、というのは大間違いです。

 

 

写真のように手足が長くて重心が高いので、むしろ体に向かって飛んでくるボールをプリスコバは苦手としています。

 

 

Karolina-Pliskova1

 

 

特に、足元に沈められるボールは苦手ですね。

 

 

プリスコバは走りながらテイクバックをして、ボールに追いついたときには、その腕を前に振るだけなので、スイングがとてもコンパクトで、左右に走るくらいの方がショットにブレがありません。

 

 

解説も、途中からプリスコバのショットを誉めていましたが、きっと彼女の試合をほとんど観ていないのでしょう。

 

 

長身の選手=左右の揺さぶりに弱い、という思い込みだけで解説していましたね。

 

 

2ndセットは、セレナのサーブをブレイクしたところで、プリスコバが勝ちビビりで自分のサービスを落としましたが、逆に言えば、ここで緊張が抜けたおかげで、2ndセット後半で本来のテニスができたのだと思います。

 

 

プリスコバの勝因は、WOWOWがセレナ有利と戦力分析したフィジカルとメンタルが、ともにプリスコバのほうが上回ったこと。

 

 

あとは、プリスコバはスピンボールプレイヤーではないので、セレナが思うようなネットプレーができなかったことだと思います。

 

 

 

 

ボクが今年、事あるごとに押してきたプリスコバが決勝に残り、さらには、なんと言っても、錦織圭のグランドスラム初制覇がかかっています。

 

 

これは、すごい大会になりましたね。

 

 

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大村あつしプロフィール

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大村あつし

1996年8月にエーアイ出版より『Excel95で作るVBAアプリケーション〜 VBAで作る販売管理システム〜』でITライターとしてデビューしたが、2007年6月にゴマブックスより出版された『エブリ リトル シング〜人生を変える6つの物語〜』で小説家に転身。まだ、IT書籍の執筆は一部、続けているが、現在の活動は小説が中心となっている。

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