クビトバ・キーズ戦を観て思ったこと チャイナ・オープン(北京)11(女子テニス200)
ペトラ・クビトバ vs マディソン・キーズの準々決勝は惜しくもクビトバが負けましたが、クビトバはfacebookでこんな巨乳写真とともに
“Thank you China for an unforgettable two weeks. I found my tennis here again and loved playing in front of you. Can’t wait to be back!”
(文法がちょっと間違えていますが)
忘れられない2週間をありがとう。
私はこの中国で自分のテニスを取り戻し、観客の前でプレーするのが楽しかった。
と述べていますし、ボクも「まあ、クビトバにとっては素晴らしい2週間だった。よくぞ戻ってきてくれた!」という気持ちしかないのですが、この試合を観ていて強烈な違和感を覚えました。
その前に、1年のうち10ヵ月お世話になりっぱなしのTENNISTV.COMの名誉のために言っておくと、この番組は素晴らしいです!
なにが素晴らしいかというと、実況も世界中の人が視聴していることを前提にしていますので、絶対にアメリカ人を贔屓しません。
とても公平な実況と解説で、またアメリカンジョークなので日本人のボクには面白さは今一つなのですが、この試合の2人の紹介でも、
今大会第8シードのマディソン・キーズ対現在8連勝中のペトラ・クビトバ
と、「8」を強調した洒落た紹介をしていましたが、試合の実況・解説も終始公平な目線でした。
しかし、ついに一度も
クビトバがリオ・オリンピック銅メダリストであることに触れませんでした。
リオ・オリンピック以降、クビトバを紹介するときには、必ず「リオ・オリンピック銅メダリスト」と言い続けてきたのに、この試合に限って、ただの一度もオリンピックの「オ」の字も言いませんでした。
理由は明白で、オリンピックの3位決定戦でクビトバに負けたのが、この試合の対戦相手でアメリカ人のマディソン・キーズだからです。
2人の直近の試合はリオ・オリンピックの3位決定戦ですから、この試合を分析するにあたってこれはとても重要な情報です。
しかも、どちらもハードコートなのですが、直近の試合はクレーのローマ・オープンという前提で話が進んでいました。
(まあ、WTAツアーという意味ではそれは事実なのですが)
クビトバはキーズを破って銅メダルを獲得したことで、今年の絶不調から抜け出し、自分がレジェンド・プレイヤーであること、自分のテニスは凄いことを思い出しました。
(そうした経緯が、上述のfacebookのコメントに込められています)
一方のキーズも、ガチガチのスケジュールの中、ポイントももらえないのにわざわざブラジルまで行って、6試合も戦ってメダルなしで手ぶらで帰った、ある意味一番かわいそうな選手なのですが、だからこそあの3位決定戦のことは忘れていないはずです。
(むしろ、ローマ・オープンのことは忘れているかもしれませんが)
番組でそのことに触れないのはあまりに不自然なのですが、どこの国でもマスコミというのは「大人の事情」があるんだな、と思いました。
現代人はインターネットの普及によって情報能力が高いので、不正な報道はすぐに見抜かれますが、「報道しないことで」情報操作、印象操作をするのは日本もアメリカも同じということですね。
それはともかく、これから、コートの妖精、エリーナ・スビトリーナの準決勝です(*^^*)
また、勝ち上がりを見て驚いたのですが、シモナ・ハレプが負けていたので、「誰に負けたんだろう?」と思ったらジャン・シューアイでした。
そうです。
今年の全豪オープン1回戦でハレプを破った、あのジャン・シューアイです。
結果はわかっていますが、時間があったらこの試合を観てみたいですね(*^^*)
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