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ケルバーの無気力試合で思ったこと(女子テニス203)

 

アンジェリック・ケルバーが、八百長試合と勘違いされそうなほどの無気力試合で負けました。

 

1kerber

(写真は、今年の全仏オープン1回戦で負けたときの写真です)

 

 

もちろん、八百長試合ではなく、ケルバーは疲れ切っていました。

 

 

ラケットを振るのも、走るのもきついコンディションで、試合中もコーチが陣取る観客席に向かって、「もう無理」と言っているような仕草を何度も見せていました。

 

 

ちなみに、その前のルイーザ・チリコ戦のときのも、ロングラリーでミスをするたびに同じ仕草をしていましたので、2ndセット終盤の降雨による2時間の中断がなければ、チリコが勝っていたかもしれないと考えるとちょっと複雑ですが、結局は、断続的な雨で中断を繰り返し、ついには翌日に順延になったあのチリコ戦でケルバーは力尽きましたね。

 

 

ちょっと、テニスのポイントの仕組みは色々と面倒なので割愛しますが、ケルバーがこの大会に出る意味はほとんどありません。

 

 

ただ、武漢、北京に続いて香港と同じ国なので、「まあ昨年も出場した試合だし、今年も出場しようかな、てへぇ(*^^*)」と勢いでエントリーしてしまった感は拭えませんが、こんなコンディションなら、仮病で欠場という選択肢もあったはずです。

 

 

選手は、当然ですがエントリーした大会を欠場するには、相応の理由がなければならず(毎日、毎日、試合でイヤになっちゃうよ、てへぇ(*^^*)みたいな、『およげ、タイヤキ君』の歌詞のようなわけにはいかず)

 

 

選手が仮病で欠場するケースはザラにあります。

 

 

ちなみに、シモナ・ハレプは今年の東レPPOを仮病で欠場しました。

 

 

ただ、ここで賛否は真っ二つに分かれると思います。

 

 

1つは、それまでの活躍でポイントをたくさん稼ぎ、出場する意義のなくなった、しかもそのあとにもっと大きな大会を控えている選手が仮病で欠場するのも作戦のうち、という考え方です。

 

 

もう1つは、エントリーした以上は出場すべき、という考え方です。

 

 

後者はわかりやすく、今風に言えば「ファン・ファースト」、ファンやスポンサーを大切にしろということですね。

 

 

たとえば、錦織圭は楽天オープンに出ることは大前提になっていますが(むしろ、錦織にとってはグランドスラム以上に欠場できない大会で、だからこそ、2014年にもボロボロの体で出場して、優勝したときに泣いたわけです)、もし錦織が「怪我を理由に」欠場し、しかし実際にはそのあとの大会を睨んでの「調整欠場」だと知ったら、多くのファンが失望することでしょう。

 

 

今回の香港オープンも、多くの人がケルバーのテニスを楽しみにしていたはずです。

 

 

そう考えると、2週間後にツアーファイナルズが控えているのに、ボロボロの体で出場したケルバーは、ボクは立派だと思います。

 

 

確かに、ケルバーは昨年のツアーファイナルズでは準決勝に進めなかったので、今年もし優勝すれば、昨年との差を考えると約1200ポイントも入ってきますので、首位固めという意味では香港オープンは欠場すべきだったのかもしれませんが、ボクはケルバーの考え方を支持する立場です。

 

 

もっとも、あそこまでの無気力試合は1年通してもまずありえないほどひどい試合で、「時間を返せ」という気持ちもなくはないですが、ケルバーは現在、世界ランク1位です。

 

 

すべての女子選手が挑戦者、という立場です。

 

 

これまでは、驚異的なフィジカルで連戦してポイントを稼ぐスタイルでやってきて、途中で所々、無気力試合があっても許される立場でしたが、今は違います。

 

 

ケルバーが、来年、どのような大会エントリーをするのか、とても興味がありますね。

 

 

まずは、全豪オープンのディフェンドがありますので、さすがにブリスベン国際とシドニーオープン連続出場はないと思いますが、今年のシーズンオフの調整と、大会エントリーの手段を一歩間違えると、とんでもないことになります。

 

 

テニスの場合は、もちろんプレーを観るのが一番楽しいのですが、欠場の中にもドラマがあるところが面白さを倍増させてくれます(*^^*)

 

 

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大村あつしプロフィール

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大村あつし

1996年8月にエーアイ出版より『Excel95で作るVBAアプリケーション〜 VBAで作る販売管理システム〜』でITライターとしてデビューしたが、2007年6月にゴマブックスより出版された『エブリ リトル シング〜人生を変える6つの物語〜』で小説家に転身。まだ、IT書籍の執筆は一部、続けているが、現在の活動は小説が中心となっている。

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