マーケタ・ボンドロウソバ(17歳)、ビール/ビエンヌ2017優勝の快挙!(女子テニス273)
今日は、Marketa Vondrousovaというチェコの弱冠17歳の選手の話ですが、まず、彼女の正式名がまだわかりません。
ただ、アメリカの実況では「マーケタ・ボンドロウソバ」と呼んでいます。
まあ、アルファベットをカタカナにするほどナンセンスなことはないのですが、現時点では「マーケタ・ボンドロウソバ」と表記します。
実は、ボクはこのボンドロウソバという選手は知りませんでした。
3回戦のクリスティーナ・プリスコバ戦の前に、対戦相手の情報を見ておこうと思ったら、ランキングは280位台。
「どうして、こんな選手が予選を勝ち上がって、インターナショナルトーナメントに出場できて、しかも3回戦まで残っているの?」
そうは思いましたが、99年生まれの17歳ですので伸び盛りなのかなとも思いましたが、それも2回戦まで。
3回戦はクリスティーナ・プリスコバのサーブの前に砕け散ると思ったのですが、見事にクリスティーナを粉砕。
もっとも試合前に嫌な予感はしました。
ボクの中で、「10代でナイキのウエアを着ている選手は必ず伸びる。最低でも確実にTOP50には来る」という法則がありますので、ナイキのウエアに身を包んだボンドロウソバを見たときに、
「これは、クリスティーナは1stサーブを60%入れないと負けもあるかも」
と思ったのですが、クリスティーナの1stサーブは40%台で、ボンドロウソバは見事にクリスティーナを撃破しました。
このときに気付いたのですが、ボンドロウソバも1stサーブではまったく負けておらず、180Km出ていたのですが、もはやほとんどダブルファーストなのですが、ダブルフォルトが2本しかない完璧なテニス。
彼女の武器の1つは、明白に2ndサーブですね。
もっとも、こんなテニスをあと2試合続けられるのかと思いましたが、見事に準決勝、決勝と勝利し、予選から勝ち上がってのプロ初優勝です!
この「予選から」というのがすごいですね。
予選で2試合戦ったのか3試合戦ったのかわかりませんが、仮に3試合ならボンドロウソバは8連勝で優勝したということです。
もはや、これはまぐれではありませんね。
もちろん、彼女の凄さは2ndサーブだけではありません。
安定したハードヒットと、その威力で相手を下げてから打ってくるドロップショットも女子テニス界屈指の技術を持っていますね。
ドロップショットは確かに拾われることはありますが、ベースライン付近からあれだけの低い弾道で打って(ですから、相手選手は打たれるまでドロップショットとは気付きません)、ボクが見た限りではまったくミスをしていませんでした。
もちろん、今年は覚醒したと思ったロシアのカリンスカヤがその後成績を残せていないなど、ボンドロウソバを評価するのは早計かもしれませんが、それでも予選から勝ち上がっての優勝ですから、今後も要チェック選手になったことは確実ですね。
今の彼女なら、世界ランク1位のアンジェリック・ケルバーにも勝てます。
また、プロ初優勝がかかっているのに、まったく動じないメンタル。
さすがに、チャンピオンシップポイントのときには1stサーブを置きに行き、若干の緊張は見せていましたが、この優勝でボンドロウソバはドンドンと順位を上げてくることは確実と見ていいと思います。
ボクのアイドルで同い年のキャサリン・CiCi・ベリスより先に優勝を飾りました。
これは、今後、ボンドロウソバは各選手にとって相当な脅威になりますね。
個人的には、30代の一部選手にはそろそろ引退をお願いしたいと思っていますが、彼女たちに引導を渡す若手は、97年組のダリア・カサキナと大坂なおみ、そして99年組のマーケタ・ボンドロウソバとキャサリン・ベリスなら最高の展開ですね(*^^*)
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