スビトリーナ、ローマ・オープン2017優勝!(女子テニス283)
エリーナ・スビトリーナ、ローマ・オープン、見事に優勝を飾りました!
これで、年に5試合しかないプレミア5で、ドバイに続いて二度目の優勝。
まだシーズンの前半も終わっていないのにすでに4回目の優勝で、ロードポイントでも今シーズントップに立ち、完全に1ランク上の選手になりましたね(*^^*)
現在、1位候補は5人ほどいると思いますが、完全にその5人の1人に入りました。
もちろん、試合は3rdセット、シモナ・ハレプが失速して、「スビトリーナが勝ったのではなく、ハレプが負けた」と見るむきもあるかもしれませんが、2ndセットまでは今年観た中でもっともクオリティの高いテニスで、勝ち負けうんぬんではなく、あのテニスができるスビトリーナは素晴らしいの一言ですね。
戦前の予想どおり、これまでとは一転、守備型のハレプに対してハードヒットで攻めまくりましたが、バーテル戦やプリスコバ戦のように守ることもできますので、今一番強いオールラウンドプレーヤーの一人と見ていいと思います。
女子選手はコイントスで勝つと、圧倒的にレシーブを選ぶ選手が多いのですが(感覚的には8割くらい)、スビトリーナは今年になってサーブを選ぶようになりました。
これは、「常にゲームを先行したい」ということで、それだけ特に1stサーブに自信が出てきたんでしょうね。
実際に、準々決勝のカロリーナ・プリスコバ戦は、2ndセットのタイブレークはほとんどの1stサーブを入れたから勝てたようなところもありますし。
一方のシモナ・ハレプは、確かに足首の怪我はありましたが、重症ではありませんし、実況が
「ハレプはマドリード、ローマと負けなしで全仏オープンに臨みたいところ」
と言っていましたが、ボクの意見は正反対で、マドリードとローマで優勝して、さらには全仏オープンでも優勝なんて離れ業はセレナ・ウィリアムズか昔のステフィ・グラフくらい異次元の強さがなければできないことですし、「どこかで連勝が途切れるかもしれない」という気持ちで全仏オープンに臨むよりも、ハレプとしてもこの準優勝は逆に全仏オープンにプラスに働くと思っています。
そのハレプですが、ボクがテニスを観始めた2013年の終わりの頃にはすでに強い選手で、翌年には世界ランク2位になりましたが、実際に今の女子テニス界の中心選手であることに疑いの余地はありません。
また、ボクは、「ハレプはクレーシーズンに向けて調整し、調子を上げてくる」と、今年ずっと言い続けて、実際にマドリード・オープン2連覇の偉業を成し遂げました。
しかし、ではなぜそのハレプがグランドスラムで優勝できないのか。
(ちなみに、今年の全仏オープンは優勝候補の筆頭ですが)
なぜ世界ランク1位になれないのか。
スビトリーナとの決勝戦にその原因が集約されていましたね。
1つはやはりメンタルです。
相手の素晴らしいプレーを見ると、突然自身のプレーのクオリティが落ちます。
実際、ハレプの今日のような負け方は何度も見てきました。
ジャン・シューアイにさえ、相手の調子が良いと0-6で負けるほどですから。
もう一つ、これが最大の原因だと思いますが、スライスが打てないことですね。
確かに、シャラポワもスライスは打てませんが(打たない?)、それを補うパワーがあります。
もちろんハレプも、安定したストロークと抜群のフットワークでそれを補っているわけですが、今回のスビトリーナのようにハードヒッターが相手で、しかしそのハードヒットを封印するボールが中ロブしかない。
これが最大の原因であり、中ロブは身長の高い選手には逆にチャンスボールになりかねないので、だからハレプは0勝6敗とシャラポワに一度も勝てないのだと思います。
実際、スビトリーナも小柄に見えますが174cmありますので、ハレプの中ロブをジャンプして打ち抜くシーンが何度も見られました。
繰り返しになりますが、スビトリーナはオールラウンドプレイヤーなので、なにかにフォーカスして褒めちぎるのは難しいのですが、全仏オープンの優勝候補の一角に確実に名乗りを上げましたので、次回のブログでは全仏オープンの予想をしたいと思っています。
まあ、優勝者を当てるのは不可能に近いのですが、全仏オープンの観戦ポイントの参考程度になればと思います。
それにしても、贅沢な悩みですが、もうスビトリーナが優勝しても、泣くほど嬉しいということがなくなってしまいました(笑)
もし泣くとしたら、スビトリーナがグランドスラムで優勝したときでしょうね。
そして、その可能性をビシビシ感じさせる、見事なローマ・オープンの優勝でした!
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そうそう、芝シーズンの情報も集まってきたので順にご紹介します。
まずアザレンカはウィンブルドンSRで出場確定ですね。
そしてコンタは4週連続参戦ですが大坂なおみもコンタと同じスケジュールです。まあ彼女の場合ベストサーフェスとはいえそれでも早期敗退もありそうですし、去年ウィンブルドン断念しているわけだし慎重だと思います。
バーミンガムと同週のマヨルカですが、今年はムグルサはバーミンガムになりました。ただマヨルカにべリスがいます。
べリスは芝もクレーと同じような取り組みですかね。
そしてウィンブルドン優勝候補であろうカロリーナ・プリスコバですが、なんとイーストボーンにエントリーしております。まあバーミンガムの試合数でスキップすると思うので心配はないですが。
ちょっとよぎるのがブリスベン好調で優勝からのあの全豪の不調っぷりでしたからね。
アザレンカはどこまで自分のテニスができるかでしょうね。
というか、昨年のサンシャインダブルのテニスをされたら誰も勝てませんね。
プリスコバの全豪ですが、本人の中ではあのあと調子を上げていくはずだったと
ボクは思っています。
まさか、バローニに負けるとはプリスコバも思わないでしょうし、
勝っていれば、プリスコバが全豪を優勝していた可能性もあると思います。
まあ、アザレンカしだいではありますが、ウィンブルドンの優勝候補筆頭は
カロリーナ・プリスコバですかね。
ただ、ボクの興味は予選から出場するシャラポワが4回戦まで勝ち残れるかですが。
そうだ、寝る前にもう一つ情報が。
アザレンカの復帰がスタンフォードだと思われていましたが、芝シーズンに前倒しになりそうとのことです。
つまりシャラポワ同様、ワイルドカードでバーミンガム参戦もありえる話になってきました。
まあ、アザレンカはWCは問題なくもらえるでしょうけど、
僕もうかつだったのですが、シャラポワは全仏でもらえないからといって
今後のWTAトーナメントでWCをもらえないとは限らないんですよね。
木曜日が本の締め切りなので、今、ブログは書けませんが、
1回目は、「なぜ、シャラポワは全仏オープンのWCがもらえなかったのか」を書いて、
2回目で全仏オープンの見どころを書こうと思っています。
まあ、GSの管轄はWTAではなくITFで、シャラポワはITFを国際スポーツ裁判所に提訴した経緯を考えると、
はなからGSのWCはもらえるはずがなかったんですよね~。
そしてもしガブリロワがストラスブールでツアー初優勝したら覚醒あると思います。
メンタル面が多少なり改善されるでしょうね。
そうなんです。
ガブリロワはツアー優勝がないんです。
まあ、今年のペテルスブルグまでムラデノビッチが優勝がなかったのもかなりの驚きですが。
(ボクは、2015年にはムラデノビッチがなぜTOP10に入れないんだろうと、
色々自分なりに理由を考えていたくらいなので)
だからこそ、ガブリロワは一度の優勝で変わる可能性は高いと思います。
というよりも、ボクは以前ブログでガブリロワのことを
「ラケットというおもちゃを買ってもらった10才の女の子」と
メンタルの不安定さを指摘しましたが、すでに当時よりはるかに
メンタルは改善されています。
ボクは、昨年のモスクワの負けから何かを学んだのだと思います。
また、当たり前ですが、
「へー、ガブリロワも優勝したいんだ」
と思いましたので、実際に優勝したら面白いと思います。
もしかしたら、カサキナより強くなるかもしれませんね。
木曜日以降、DAZNが放送するので、ガブリロワ、見たいですね。
大村さん、意外すぎてびっくりしたんですけどガブリロワってシングルスのツアー優勝ないじゃないですか。ストラスブールはチャンスだと思いますね。スアレスナバロも大坂なおみに完勝したとはいえ状態は去年とは比較にならないレベルだし、ストーサーも同様ですね。
そしてチリコの復帰戦でしたが、チリコはまだ完治しておらず背中に痛々しいテーピングをしながらの試合になりました。
大村さん、チリコが目指すべきなのはオランダのバーテンズのようにクレー集中でいいのではないでしょうか。確かチリコって7月のクレーに出場した覚えがなかったような気がしますけど、スタンフォード犠牲にしてでも7月のクレーはギリギリまでポイント稼ぎにいったほうがいいですね。
そんな状態ですか・・・。
ボクは、昨年までチリコのことは知らずに、クレーシーズンで知ったのですが、
クレーが終わっても、プレミアにこだわって、インターナショナルには出場せずに
予選からプレミアに出場して、一応、ほとんどのハードコートで本選に出ていました。
(まあ、勝てませんでしたが・・・)
個人的には、とにかくチリコを見たいですね。
いくらチリコが好きでも、さすがに彼女がTOP10になるとは思っていませんし、
放送のある試合に出てくれれば、クレーでもハードでもいいという感じです。
ただ、70位くらいの順位はキープして、JWOには出て欲しいですね。
今年はチリコに何をプレゼントしようかと考えています(笑)
チリコとガブリロワの試合中ですが、大村さんが言うガブリロワの覚醒というのはトップ20の壁を超えるという意味なのか、それともトップ10に届くという意味なのか。
ガブリロワの身長を考えるとどのみちこの先厳しいんですよね。そしてとどめというかガブリロワといえはきれやすいメンタルですね。
TOP20のことです。
まあ、パブリチェンコワのように、安定してTOP20圏内にいる選手という意味です。
メンタルが切れやすいのも、一昨年のスビトリーナもそうでしたから、
直ればいいんですが、これは巡り合うコーチの影響が大きいでしょうね。
スビトリーナは、やはりエナンさんとの出会いが彼女のテニスを変えたと思います。
見事な優勝でしたね!私もスビトリナのファンなのでとても嬉しいです。弱みがないのが強みというくらい、オールラウンダーである彼女のテニスがよく表れていたように思います。今年も有明で見られるといいなぁ…。
スビトリーナは、今年も有明に来てくれると信じています!
そして、またあのセリフを言ってくれると信じています!
「みなさん、愛しています」と(*^^*)
昨年は、テニス音痴のボクの友達が、一目でスビトリーナのファンになって、
試合そっちのけで写真を撮りまくっていました。
ムグルサ、ウォズニアッキ、ラドワンスカなどのスター選手がいたのに、
「スビトリーナが見られただけで、有明に来た甲斐があった」と喜んでいました。
もし、スビトリーナが来日しないとしたら、
その前の全米オープンで優勝したときだと思いますので、
これはこれで、嬉し過ぎて、おじさんやばいです(笑)
大村さん、スビトリナってランキングの割にはGSが芳しくないイメージがあるんですけど大丈夫なんですかね。
だからそういう意味でも全仏の優勝候補に違和感があるんですよね。
あとスビトリナとハレプのパワーだけに関していえばほぼ互角かなとみていましたね。ムグルサや大坂なおみにパワーでおされることを考えてみても。
おっしゃるとおりですが、昨年の今頃、
「今年の世界ランク1位はプリスコバかもしれない」とか
「全仏の優勝はムラデノビッチかもしれない」
なんて話題は想像できなかったわけですし、
やはり「優勝が選手のメンタルに与える影響」は凄まじいと個人的には思っています。
そういう意味では、1年でプレミア5、2回優勝したスビトリーナの頭の中には
もうGS優勝しかないと思いますし、僕もサーフェイス関係なしに
今後は毎回、スビトリーナを優勝候補の一角と見ていきます。
スビトリーナはポジションも下がり気味ですし、パワーテニスではなく
スピードテニスだと思っています。
ボクの目には、スビトリーナのボールの方が、ハレプのボールより速く見えました。
ガブリロワも、パワーはありませんがボールにスピードはありますよね。
これが、ボクがガブリロワの覚醒を楽しみにしている理由です。
ボクは、スピードヒッター、野球で言えば4番バッターではなく3番バッターが好きなんですよね。
だから、以前はベンチッチが好きだったんだと思います。
もちろん、4番バッターのシャラポワは例外ですが。
大村さん、全仏予想は雨降らないバージョンと雨降ったバージョンの2パターんでお願いします。というかそのほうがいいと思うのですがどうでしょうか。
はい、そのつもりです。
昨年の全仏で、もはやローランギャロスは天気しだいだと証明されましたので。
ましてや、天気が関係ないセレナもシャラポワもいない状況では。
(天気に左右されないという意味では、ムラデノビッチかプリスコバですかね)
あまり早く予想してしまうのもつまらないので、週末に予想しようと思っています。
個人的には、シンデレラガールのまさかの優勝も面白いとは思いますが。
大村さん、早速全仏の展望といきたいのですが、あえて1人を選ぶとすれば自分はムラデノビッチですね。
そしてその根拠ですが、それは昨年同様全仏大会中雨が降るかどうかという、もはや優勝の鍵を握っている全てといっていいのは雨だと思います。
そしてここから仮に今年も全仏中雨が降るようなことになれば、ハレプ、スビトリナはラドワンスカのように見苦しいことをやらないとは思いますが無念の敗退を余儀なくされるということになります。
そうなるとチャンスがでるのはパワーヒッターということになります。ここで無謀と思われていたムグルサの全仏連覇という可能性も考えなくてはならないからです。大坂なおみにもプラスに働くとは思いますが、そこまで勝ち残れるかどうかの問題がありますね。
そしてクレーシーズン好調で雨の影響も受けないプレイヤーとなるとムラデノビッチとなるわけです。
当然ですがシャラポワがここにいたら雨が降れば面白くなっていたということは想像に難くありません。