大村あつしオフィシャルブログ

エリーナ・スビトリーナの試合中、同じ時間帯にヨハナ・コンタの試合があったので、スビトリーナの試合が終わった後に2ndセットから観ました。

結果は、タイトル通り、英国貴婦人、ヨハナ・コンタ、初戦敗退です。

ということで、今一番強い選手の一人であるコンタがなぜ負けたのか、そもそも、なぜはなから全仏オープンの優勝候補として見ていなかったのかについてお話しします。

コンタがクレーに弱い理由は２つあります。

１つはテイクバックです。

コンタは、ボールが着地する前にテイクバックを終えてボールを待っています。

もちろん、そのこと自体が悪いわけではなく、実際にコンタはハードコートではめっぽう強いです。

しかし、「ボールが伸びて来ない」クレーコートでは、テイクバックを終えてしまっていると、もう打つしかありません。

時間にしたらコンマ１秒の世界だと思いますが、自分のヒットしたいポイントにボールが来るのと、クレーで速度を殺されたボールの動きに誤差があるので、どうしても前でヒッティングして手打ちになってしまいます。

この試合もそうしたミスのオンパレードでした。

もう１つは、ポジショニングですね。

クレーの場合はボールが微妙にイレギュラーしていますので、半歩くらいボールから離れたところで構えて、ボールが左右どちらにイレギュラーしても対応できるようにしておかなければならないのですが、コンタはハードコートの感覚でポジショニングをしますので、ボールが離れていくイレギュラーには対応できますが、自分の体に向かってくるイレギュラーにはどうしても食い込まれてしまい、やはりミスを量産します。

もっとも、コンタは昨年突然開花した選手で、ハードコートで結果を出すことを重点に練習をしてきたと思いますので、今はこれでいいと思います。

そして、コンタの早いテイクバックは、今度はボールが滑って伸びるグラスコートでは有利に働きますので、確かに全仏オープンは初戦敗退で終わりましたが、ウィンブルドンは優勝候補の一人と見ています。

もっとも、その前のグラスコートの大会に出まくったら、たとえコンタでもガス欠を起こし、カロリーナ・プリスコバやエリーナ・スビトリーナには勝てない可能性もあると思いますが。

テニス好きの方はポチッとお願いします→　　

→　最初へ　　　　　→　次へ

『しおんは、ボクにおせっかい』

　　うずくまって泣きました（読者レビュー）

→　Amazonへ

主人公が日本に女子テニスを広めるために奮闘する
投稿サイトで1位を獲得した「LINE感覚で読める」
まったく新しいジャンルの“自己啓発恋愛小説”

仕事もプライベートも冴えない日々を送っていた雄大。
そんな彼のもとにかつての幼馴染しおんが突如現れた。
14年ぶりの再会に喜ぶ雄大だが、
近況を語る彼の言葉にしおんは顔をしかめる。
そして彼女は雄大が幸せになるための「法則」を語り始めた。

ときに切なく、ときにコミカルに、二人の男女がおりなす、
読むだけで成功体質が身に付くサクセスストーリーの決定版！