9.2020年にビットコインの価格は1,400万円の根拠を解説 2.ビットコインの価格をゴールドの価格から読み解く
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前回、私は、「ビットコインは実生活で使われる通貨ではなく、金(ゴールド)のように『価値を保存しておく通貨』になる可能性は十分にある」と述べました。
実際に、ビットコインを「デジタルゴールド」と呼ぶ投資家も多数います。
ビットコインと金には次のような類似点があります。
①発行枚数の上限が決まっている(希少性)。
②ビットコインは、採掘することで新しいビットコインが発行されるが(ビットコインを採掘することを「マイニング」と呼ぶ)、すべてのビットコインが発行されるのは100年以上先なので長期的に投資できる。
③金を改ざんすることはできないのと同様に、ビットコインも改ざんできない(信頼性)。
そこで今度は、金とビットコインを比較することで、ビットコインの適正な時価総額を見てみることにしましょう。
まず、金の時価総額を算出するには、金の産出量と1オンス当たりの金の価格がわからなければなりません。
金の産出量×1オンス当たりの金の価格=金の時価同額
しかし、金の価格は「GOLDPRICE」などのサイトで閲覧できますが、価格は一定ではないので、あまり価格にこだわることに意味があるとは思えません。
また、金の産出量は今後も増え続けていくわけですが、発行枚数の増え方がすでに定められているビットコインとは違い、金の産出量は予測できません。
すなわち、金の時価総額を正確に予想するのは困難なのです。
そこで、ここでは金の時価総額はおおまかにわかれば十分という前提で話を進めます。
まず、金の時価総額は、2018年3月時点でおよそ800兆円です。
それに対して、ビットコインの時価総額はおよそ17兆円です。
まだまだ、ビットコインの時価総額は金には遠く及ばないことがわかります。
では、ビットコインは金と同じレベルの金融商品として評価されるべきだと仮定してみましょう。
ビットコインの発行上限は2,100万枚で、現在はそのおよそ80%の1,680万枚が発行されているので、金の時価総額をビットコインの発行枚数で割ると、ビットコインの価格は4,700万円になります。
実際に、「ビットコインの適正価格は5,000万円」と言う専門家がいることも事実です。
しかし、金は、投資のみならず、エレクトロニクスの部品としての実需もあり、なによりも長い歴史に裏打ちされた信頼があります。
一方のビットコインは、2009年に誕生し、この2、3年で注目され始めたばかりの「単なるデジタルデータ」です。
そのビットコインを金と同じ土俵で比較することに、私は大きな違和感を抱きます。
少なくとも、「現時点では」意味のない比較に思えてなりません。
もっとも、10年経てばまた話は変わるでしょう。
先に述べたような3つの金との類似性があり、しかもUSBメモリ1つで価値を保存できるなど、ビットコインにはビットコインの良さもありますので、10年後にビットコインの価格が金と同じ評価のおよそ5,000万円になっている可能性は十分にあると個人的には感じます。
ただし、「ビットコインの値上がりに乗じて利益を上げよう」とビットコインに投資をするのは個人の自由ですが、私は投資は一切推奨しませんので、あくまでも自己責任でご判断ください。
さて、今回は「2020年のビットコインの価格」を予想してみましたが、実需という面では、すべてのものがインターネットにつながるIoTの時代が到来したら、そのときの決済手段は仮想通貨になると思われます。
たとえるならば、AIを搭載した冷蔵庫が自分で牛乳を注文し、ドローンがそれを運んできて、受け取り確認をした瞬間に仮想通貨が自動的にウォレットから引き落とされるというイメージです。
すなわち、IoTを実現するには仮想通貨だけでは不十分で、やはりAI技術が必要になります。
このAIは、「ディープラーニング」と呼ばれる自力学習をする「子どものAI」と、人が一から教えて丸暗記させる「大人のAI」に分かれます。
同じAIといえども、両者でどれほどの違いが出るのかは、第1回連載の中で「子どものAI」であるGoogle翻訳と、「大人のAI」である別の翻訳サービスに同じ英文を日本語に翻訳させて、まったく異なる結果になるケースを紹介していますので、そちらを併せてお読みいただけたら幸いです。
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『マルチナ、永遠のAI。~AIと仮想通貨時代をどう生きるか』
AIは、神のギフトか、破滅者か?
ディープラーニング、ビットコイン、ブロックチェーン・・・
これから、私たちの生活はどう変わるのか?
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時は、東京オリンピックの喧騒が去った2020年。
岩科正真は、実家の定食屋の再建を、超美人AI『マルチナ』に託す決心をする。
正真は、再会した沙羅に惹かれるが、彼女には重大な秘密があった。
それを知った正真は、マルチナも愛してしまう。
ヒトとAIの奇妙な三角関係。
やがて、正真たちは巨悪な陰謀に巻き込まれていく。
彼らは、緻密に計算された策略を暴くことができるのか?
そんな彼らがたどり着く先は?
そして、マルチナに芽生えた「なにか」は、
プログラムなのか?
あなたはきっと、最後の1行に涙する
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