恐るべき15歳、ココ・ガウフ(女子テニス344)
昨年、女子テニス界でもっとも注目されたのは、大坂なおみでもアシュリー・バーティーでもビアンカ・アンドレスクでもなく個人的にはココ・ガウフだと思っています。
弱冠15歳のそのココ・ガウフがオークランドに出場しているので観ましたが、6-3、6-1の快勝でした。
これは断言できますが、もしココ・ガウフに勝つとしたら、調子の良いパワーヒッターか、安定的にTOP10をキープしている選手だけではないでしょうか。
実際に、昨年の全米オープンでパワーヒッターの大坂なおみにベーグルを喰らって大敗し、泣きながらインタビューを受けていたココ・ガウフの姿をご記憶の方も多いでしょう。
では、そのガウフはなにが凄いのか。
一言で言うならすべてです(笑)
言い換えるならば、テニスセンスがずば抜けています。
まず、錦織圭が「僕より速いんじゃないか」と冗談交じりに絶賛したサーブ。
この試合ではスピードよりもプレースメント重視でしたが、キックサーブからボディサーブまで思いのままで、相手選手はブレークできるイメージはまったくなかったと思います。
そして肝心のストロークですが、これが技のデパートの無双状態。
1stセット途中まではセンターセオリーで相手のミス待ちをしていましたが、その中でも同じ球種を二球と続けない多彩さ。
フラットボールを基本に、フォアハンドでは浅いスライスとベースラインぎりぎりの深いスライスを織り交ぜて、相手選手としたらもはやラリーに持ち込まれたら負けを覚悟しなければなりません。
それを嫌ってウィナー狙いをしようものにも、センターからでは角度がつけられませんのでミスを連発してまんまとガウフの術中にはまっていました。
さらには、ループボールで相手を下げてからのドロップショットなど、途中からはガウフはもはややりたい放題で相手選手はヒッティングパートナー状態。
特にガウフのドロップショットの精度は恐らく15歳にして女子テニス界No.1で、この試合でも一本のミスもなくすべてウィナーにしていました。
まだシード選手ではないので何とも言えないところはありますが、ドローに恵まれればほぼ確実に全豪オープンで3回戦進出かそれ以上(2ndウィーク)でしょう。
そして、また話題をさらうことになるのは間違いのないところだと思います。
まだ15歳ですので、今後、このテニスにパワーが付加されたら、女子テニス界はココ・ガウフを中心に回ることになりそうですね。
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ガウフといえば昨年秋のリンツで調子がようないながらもベルテンスに競り勝ち、そのまま調子を上げて優勝しきってみせたことです。
ただそのときはスティーブンスばりにセンターセオリーにしすぎる消極的なテニスになりがちで心配していましたが、このオークランド初戦を見る限りどうやら杞憂で済みそうですね。
それでもテニバカ的見立てだとやや守備型ですが、フラットにみればオールラウンダーといっていいと思います。
あとラドワンスカ以降ドロップショットの名手がいなくて久しいですが、ガウフに匹敵若しくはそれ以上だとケニンの名を挙げないわけにはいけないと思います。
おっしゃるとおり、ガウフは現時点では守備的なオールラウンダーですね。
ただ、昨年のウィンブルドンではネットプレーも数多くしていましたので、
まだ15歳ですし、この先どのように成長するかは未知数なところもありますね。