ソフィア・ケニン、リヨン・オープン決勝進出!(女子テニス358)
冒頭、女子テニスとは無関係の話で恐縮ですが、新型コロナウイルスの蔓延にはさすがにまいっています。
思い返せば、東日本大震災のときにも同じことを思いましたが、僕のような物書きは言うなればサービス業、三次産業です。
一次産業のように食料を作っているわけではなく、それで衣食住を満たしてモノ作りをしている二次産業でもなく、そうした土台に載っているマッチ箱のような仕事です。
当然ですが、有事の際にはいの一番に影響を受けます。
また、その有事に対してあまりに無力です。
いえ、僕の場合は「無力」で片づけられますが、「スポーツ」の場合はどうでしょう。
先月発売になった、主人公が女子テニスを広めるために奮闘する恋愛小説 『しおんは、ボクにおせっかい』 の中に次のようなセリフが出てきます。
「スポーツはエンターテインメントだ!」
そして、エンターテインメントは多くの人を集めて、彼ら、彼女らを楽しませるのが仕事です。
しかし、今はその「人を集めること」ができません。
新型コロナウイルスに対して、中国の支配下組織のWHOを無視して、ドイツ政府はパンデミック(世界流行)宣言をしました。
こんなときに、テニスをしている場合なのかと考えさせられます。
テニスの大会を開催するにしても、集客することが正しいことなのか?
テニスは世界的に見れば人気スポーツですので、無観客でも、テレビの放映権などで赤字の縮小は可能なのではないか?
今の興味は、全仏オープンとウィンブルドンはどうなるのか、ですね。
例年どおり集客して行うようであれば、ビル・ゲイツの言うとおり、人類は「100年に1度」の危機に直面することでしょう。
なにせ、娯楽のための外出は一切控えていますので、テニスは観ていますが、まったく楽しめていないというのが本音です。
と、前置きが長くなりましたが、新型コロナウイルスの影響か客席はまばらではありましたが、ソフィア・ケニンがリヨン・オープンで決勝に進出しました。
もし優勝すれば、全豪オープン以来の優勝になります。
この試合で初めてケニンのオンコートインタビューを見ましたが、お父さんがコーチで、会話はロシア語ですね。
国籍は置いておくとして、このソフィア・ケニン、アマンダ・アニシモワ、アンナ・カリンスカヤ、ダリア・カサキナ、そして同じロシア語圏のエリーナ・スビトリーナあたりを今後も応援していくことになりそうです。
それにしても、ケニンは本当にテニスセンス抜群ですね。
ドロップショットばかりが注目されますが、フォアハンドでもバックハンドでも、強烈なクロスのショートアングルでウィナーを取れるテニスはやはり見ていて楽しいです。
この試合では、サーブもストロークも若干ミスが目立ちましたが、あの独特のサーブのフォームは今のままでいいのでしょうか?
視線を落としたままトスアップするので、ボールは一度、完全に視界から消えます。
当然ですが、定石を無視したフォームです。
まぁ、それでも全豪オープンで優勝したわけですが、今後、スランプの波が来た時に、このサービスのフォームは議論のまとになるでしょうね。
『しおんは、ボクにおせっかい』
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