ベンチッチvsセレナ、1玉の怖さ 全豪オープン2017(女子テニス231)
テニスは、たったの1プレーで流れが変わったり、試合が決まってしまうことが少なくありません。
全豪オープン1回戦の最高の好カード、ベリンダ・ベンチッチ vs セレナ・ウィリアムズ。
ベンチッチは、シドニーオープンのプティンセバ戦のようなテニスをしたら勝ち目はないと思っていましたが、決して出来は悪くなかったです。
ただ、試合後の勝利者インタビューで、「やはりそこに触れてきたか。海外メディアはレベルが高いな」と思ったのですが・・・。
1stセット、ゲームカウント4-4の緊迫した場面で、ベンチッチは申し分のない、彼女の真骨頂のライジングショットで、セレナのバックハンドをつきました。
もはや完璧なウィナーなのですが、それをセレナがなんとか追いつきシングルバックハンドでリターンしたら、とんでもないアングルでベンチッチのコート隅に吸い込まれました。
そして、勝利者インタビューの最初の質問が
amazing slash backhand!
「4-4の場面でのあのバックハンドは素晴らしかったですね」
だったのですが、セレナは照れくさそうに、「あれは運が良かった」と言っていました。
ただ、ベンチッチがいただけないのは、彼女から見たら不運なのですが、この不運で一気にモチベーションが下がったことですね。
これが今のベンチッチの弱さです。
また、ベンチッチクラスのスタープレイヤーはワイルドカードがもらえるので予選に出る必要はありませんが、彼女は現在、60位あたりまでランキングを落としています。
そして、昨年は4回戦まで進んだこの全豪オープンでもポイントを失いました。
さらにベンチッチは、全豪オープンのあとフェドカップがあって、昨年準優勝したペテルブルグオープンが控えています。
ここでも結果を残せないと、ランキングが80位くらいまで落ちそうです。
去年の2月には7位だった選手がです。
テニスは試合だけでなく、シーズン通じても一度歯車が狂いだすと、ドンドンと転げ落ちますね。
まるで、ボクの人生のように(笑)
それはともかく、大坂なおみと戦ったタイのクンクン選手もそうでしたし、この日のベンチッチもそうですが、今の女子選手は少々サービスが速くても、コースさえ甘ければブロックリターンで返しますね。
以前は、180Kmのサーブが入ればサービスエースという感じでしたが、この2年ほどで女子テニスがまだまだ進化していることを痛感させられました。
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大村さん、第1セットのポイントはそこですが、第2セットはどういうわけか引きずった結果セレナに5ゲーム連取されましたよね。そこからベンチッチが3ゲーム取り返しましたが、これってセレナが露骨にクルージングモードだったからですかね?
まあ5-3のセレナのSFMは集中していてここでブレイクされたら逆転負けするぞっていうものを感じましたね。
セレナが流して、ただベンチッチもベーグルでは負けられないと、
一瞬ですが本来のテニスが戻っていましたね。
ただ、スローで見ると、ベンチッチは2ndセットずっと笑顔で、
勝つ気はさらさらないように見えました。
これで、万が一、ペテルブルグオープンで初戦棄権とかなったら、
ベンチッチはどこまで順位を下げるんでしょうね。
昨年は、このペテルブルグオープン以降、ほとんどポイントを稼いでいないので、
まさかのTOP100圏外もありうるのでしょうか。