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スビトリーナ、全仏オープン2017でもっとも劇的な勝利!その13(女子テニス298)

 

コートの妖精、シャラポワに匹敵する投げキスの似合うテニス界のNo.1アイドル

 

 

エリーナ・スビトリーナが、ボクが見た中で間違いなくこの全仏オープンでもっとも劇的な逆転勝利を収めました!

 

 

svitolina32

 

 

ボクは相手のマルティッチという選手はまったく知らなかったのですが、2回戦ではあのマディソン・キーズを破り、優勝候補ではありませんが、ベスト8くらいまで残って全仏オープンをかき回してもなんの不思議もないと思っていた、あのセバストワに3回戦で6-1、6-1で勝っている選手です。

 

 

このセバストワ戦はわずか48分。

 

 

ということは、試合は観ていませんが、セバストワはゲームを取った2ゲーム以外の12ゲームでは、ほとんどポイントが取れなかったことを意味します。

 

 

各ゲーム、40-30やDEUCEになれば、確実に試合時間は1時間を超えますので、48分の敗戦というのはセバストワにとってはダブルベーグル以上の屈辱でしょう。

 

 

そして案の定、マルティッチは強かったですね。

 

 

スライスボールが機能していて、球質は2種類だと思いますが、深いコースと浅いコース、高いスライスと低いスライスと、場所と高低にメリハリをつけて、スビトリーナがフォアハンドをことごとくエラーして、あっさりと1stセットを取られます。

 

 

ただし、今年のスビトリーナの強さは、ハードヒットがダメなら相手のミスを待てばいい、というディフェンシブなテニスができることです。

 

 

2ndセットでは、相手のラリーにとことん付き合って、マルティッチのミス待ちテニスに転じますが、これが功を奏しました。

 

 

確かにマルティッチはドロップショットも持っており、スビトリーナも決められまくっていましたが、スビトリーナは「このドロップショットはしかたない」と折り合いをつけていましたね。

 

 

むしろ、「大事なところでミスが出るのでは」くらいにしか思っていなかったと思います。

 

 

ところが、ここで異変が起きます。

 

 

3rdセットに入る直前にスビトリーナが腰の痛みを訴え、結局メディカルタイムアウトは取りませんでしたが、痛み止めを2錠飲みました。

 

 

要するに、蓄積疲労で応急処置は不可能という事です。

 

 

当然にしてスビトリーナのパフォーマンスはがた落ちになり、2-5とリードを許して、野球で言えば9回裏、2アウトで2ストライクに追いこまれたようなものです。

 

 

ところが、痛み止めが効いて違和感がなくなったのかどうかわかりませんが、ここから怒涛の5ゲーム連取。

 

 

最後の数ゲームは、スビトリーナ本来のハードヒット大炸裂で、マルティッチはテニスをさせてもらえませんでしたね。

 

 

マルティッチは、WOWOW解説者も「TOP20でもおかしくない」と言うほど強かったのは事実ですが、今の女子テニス界で一番強いのはやはりエリーナ・スビトリーナであることを再認識しました(*^^*)

 

 

と、以前のように余裕をかましてブログを書いていますが(笑)、実は3rdセットで2-5とリードされたときには、99%負けを覚悟しました。

 

 

正直、これで相手選手が嫌いな選手だったらテレビを消しているところですが、マルティッチは苦労人でしかもとても可愛いので、「まあ、この選手に負けるならいいか」と見続けていたら、スビトリーナが勝ってしまったという感じの試合でした。

 

 

あとは、WOWOW解説者が言っていましたが、

 

 

「スビトリーナがスライスに順応してしまったら、あとはドロップショットだけではスビトリーナには勝てない。

マルティッチは、自分ももっと攻撃的に、さらにはサーブ&ボレーもいいのではないか」

 

 

と言っていましたが、せっかく187Kmのサーブを持っていても、スビトリーナはセレナの190Km超えのサーブもブロックリターンで返せる世界一のリターナーですから、解説者の言う通りもっと色々と仕掛けていれば、マルティッチが2-0で勝てたゲームでしたね。

 

 

そうは言っても、スビトリーナの背中の故障は重症だと見ます。

 

 

そうでなければ、あれだけの数のUnforced Errorsの説明がつきません。

 

 

実質的な決勝戦となるシモナ・ハレプ戦は、相当にフィジカルが落ちた状態で戦わなければならないので、本音を言うと、スビトリーナの全仏はここまででいいかな、と思っています。

 

 

仮にスビトリーナはハレプに負けても、「スビトリーナはテニスに負けたのではない。怪我に負けたのだ」と折り合いをつけることにしました(笑)

 

 

まあ、これがファン心理と言うものです。

 

 

もっとも、靱帯を損傷して、「直前まで全仏の出場を迷っていた」というハレプが、コート狭しと走り回っているのは納得がいきませんね。

 

 

まあ、ポイントが足りていたら仮病でトーナメントをスキップするくらいなんとも思っていない選手なので、靱帯損傷もどこまで本当やらと、この大会、ハレプの試合は1試合も観ていません。

 

 

靱帯損傷が本当なら、ハレプには全仏オープン後は今年は治療に専念して欲しいですね。

 

 

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コメント (6件)

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  1. スビトリナvsハレプ戦。やはり背中のダメージの影響でストレート勝ちを目指して最初から全力疾走したということですかね?

    • ボクが散々言っているスビトリーナの弱点が爆発した試合でしたね。
      (ちなみに、スビトリーナが負けるところは見たくないので、
      3rdセットは観ていません)

      1stセットでも、Serving for the setを落とし、2回目を何とかモノにしましたが
      2stセットでは、Serving for the matchを2回落としました。

      悔しいですが、これがスビトリーナの現在の実力です。
      この悔しさをバネに、Serving for the matchの場面でこそ、
      1stサーブを入れられるメンタルを付けて欲しいですね。

      そして、それができるのがプリスコバなので、
      スビトリーナはプリスコバの2番手扱いなわけです。

      もっとも、クレーでプリスコバがハレプに勝つイメージがありません。
      ハレプとオスタペンコの決勝戦にはなんの興味もないので
      全仏オープンは今日のスビトリーナの敗戦を持って終了しました。

      次のブログはバーミンガムあたりですかね。

  2. そういえばハレプで思い出したことがあったのですが(大村さんのブログに書いているのかもしれませんが)

    それは昨年の春ごろのハレプが鼻の手術をするのかしないのかとあったのは、あれって結局どうなったんですかね。

    考えれば東レの件もそうですし、ルーマニアで人気があるけれども胡散臭いところがありますね。

    立場上ナスターゼを批判できないところが中間管理職みたいですし。

    • 結局、手術はやめたと思います。
      あの鼻の時には、特になにかしら作戦があったわけではなく、
      今回の靱帯損傷も、もはやWOWOWのようなメディアすら信じていませんので、
      ハレプの場合は、作戦と言うよりも、負けたときの言い訳を
      先に流布しておきたいという思惑があるのかもしれませんね。

      それより、昨日、今日に順延になったと思っていた女子2試合が、
      Order of Playに載っていませんので、
      ウォズニアッキはもう時間的に見られませんが、
      大急ぎでムラデノビッチを観ます。

      夜はもちろん、スビトリーナです!

  3. 大村さん、スビトリナの感想の前にハレプについてですけど好調も好調ですね。

    右足首についてですけど、ローマの決勝そんなにやばかったら最後まで試合していませんしね。むしろ右足首を痛めてローマ準優勝したことを逆手にとって利用しているといっていいでしょうね。

    そこらへんはムラデノビッチほどではないにしろ、使えるものはなんでもやる精神だと思います。

    そしてマルティッチ戦ですけど、マルティッチのフォアハンドにサーブが強烈でしたよね。スビトリナは第2セット、マルティッチのバックにボールを集めるところから反撃開始したわけですけど、マルティッチも言うほどバックハンドが苦手ではないからスビトリナとしては攻めてがなくなったように見えたんですけどね。

    マルティッチとしてはプランはなにも間違っていなかったとは思いますが、スビトリナの逆襲をくらっているときは、大事にロングラリーではなくショートポイント狙いでもよかったような気がします。

    あとはゲームカウント5-2でスビトリナの表情も負けを覚悟したように見えましたし。誰もがスビトリナが負けてしまうとあの時思ったのではないでしょうか。

    • スポーツは心技体ですから、その「体」を壊した以上、
      スビトリーナは「心」がもうダメでしょう。

      それは、マルティッチ戦のスビトリーナの表情を見ていれば
      ファンなら誰でもわかります。

      ハレプは、ブログに書いた通り、全仏後の残りシーズンは
      「切れかかっている」靱帯の治療に専念してもらいましょう。
      もし、これでのこのことウィンブルドンに出てきたら、
      ボクは日本中のハレプファンを敵に回す覚悟で、彼女を批判し続けます。

      こういうずるい選手や、フランス全国民を敵に回しても勝てるのは誰か。
      それがマリア・シャラポワなんです。
      やはり、ボクが言う通り、今回の全仏は「2番目」を決める大会になりましたね。

      スビトリーナが絶望的な以上、全仏にはもう8割、興味がなくなっています。


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大村あつしプロフィール

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大村あつし

1996年8月にエーアイ出版より『Excel95で作るVBAアプリケーション〜 VBAで作る販売管理システム〜』でITライターとしてデビューしたが、2007年6月にゴマブックスより出版された『エブリ リトル シング〜人生を変える6つの物語〜』で小説家に転身。まだ、IT書籍の執筆は一部、続けているが、現在の活動は小説が中心となっている。

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