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オスタペンコ、全仏優勝!シャラポワ不在の全仏オープン2017 その15(女子テニス300)

 

ラトビアの20才、エレナ・オスタペンコが全仏オープンで優勝しました。

 

 

14_gettyimages-694511238

 

 

ブログを書くつもりはなかったのですが、アクセスが凄いことになっていますので、マスコミとは違った目線でオスタペンコの優勝について持論を述べたいと思います。

(昔からオスタペンコに目を付けてブログを書いていたので、検索するとボクのブログがヒットするのがアクセス急増の理由でしょうね)

 

 

まず、今回のオスタペンコの優勝を見て、「やっぱりテニスの神様っているんだな」と思いました。

 

 

すなわち、出場選手128人の中で、神様が最初から優勝者はオスタペンコと決めていたということです。

 

 

オスタペンコのテニスは相手の順位は関係ありません。

 

 

ウィナーが決まれば相手が1位でも勝ちますし、決まらなければ相手が100位でも負けます。

 

 

すなわち、「2分の1テニス」で、それで7回勝って優勝したわけですが、2の7乗分の1は当然ですが128分の1です。

 

 

ボクは、常々、オスタペンコのことを「カスタネットの女」と呼んでいます。

 

 

それは、ウィナー、ミス、ウィナー、ミスと繰り返すからです。

 

 

ただ、調子がいいとウィナー、ウィナー、ミス。

 

 

調子が悪いとウィナー、ミス、ミスと「ワルツの女」になります。

 

 

いずれにしても、相手選手としたらオスタペンコにカスタネットを叩かれたらたまりません。

 

 

当然、イライラします。

 

 

それでも、シモナ・ハレプも懸命に耐えていましたが、オスタペンコがカスタネットを叩くたびに糸が1本、また1本と切れていき、一気に100本くらい糸が切れてメンタルが崩壊してしまったのが、3rdセット第7ゲームのあのコードボールでしたね。

 

 

オスタペンコの打ったボールはコートのレフトサイドに向かって1メートルはオーバーしそうな勢いで飛んで行ったミスショットだったのに、それがポール付近のネットに当たってハレプのコートに落ちるなんて、あんなショット、1万回打っても再現できないでしょう。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=obUCEKiGnf0

 

 

(そのコードボールだけを取り出した動画がありませんので、ハイライトを貼っておきます。

4分ジャストのところで運命のコードボールが飛び出します)

 

 

 

ボーリングで言えば、ガーターだったボールが突然、地震で地面が揺れてレーンに戻り、ストライクになってしまったようなものです。

(もちろん、ボーリングのルールではこれはストライクになりませんが)

 

 

ただ、あの「100万分の1のコードボール」を見た瞬間、ボクは冒頭のことを思いました。

 

 

「この全仏オープン。テニスの神様は優勝者はオスタペンコに決めていたんだな」と。

 

 

実際、この全仏オープン、オスタペンコはラッキー続きです。

 

 

クレーシーズンの初戦の4月のチャールストン。

 

 

全仏オープンよりも球足が速い、オスタペンコが一番得意とするサーフェイスでオスタペンコは決勝で同い年のダリア・カサキナに敗れました。

 

 

これは、カサキナがフォアハンドは2500回転はありそうな足首のあたりからボールを持ち上げる強烈なスピンボールをオスタペンコのバックハンドに供給してウィナーを防ぎ、カサキナはバックハンドに戻って来たボールを強烈なスライスでオスタペンコの好きなフォアハンドに供給して、オスタペンコがそのボールをミスしまくりました。

 

 

本当に見事な、詰将棋のようなカサキナのテニスの勝利だったわけですが、そのダリア・カサキナが3回戦でシモナ・ハレプに負けてしまいました。

 

 

同じくスライスを含め、打てないショットはない「技のデパート」のクリスティーナ・ムラデノビッチが準々決勝でティメア・バシンスキーに負けてしまい、ボクは前回のブログで、「これはオスタペンコにとっては追い風」と書きましたが、案の定、オスタペンコはバシンスキーに勝って決勝に進みました。

 

 

これはボクの持論なのでハレプファンの方は無視していただきたいのですが、ハレプの弱点は4つあると思っています。

 

 

①スライスボールが打てないこと

(だから、ハレプは負けました)

 

 

②サーブがあまりに弱いこと

(だから、オスタペンコにリターンエースを喰らいまくりました)

 

 

③守備に重点を置きすぎていること

(ハレプのウィナーの数が二桁あるかどうかという少なさが如実に物語っています)

 

 

④メンタルが弱いこと

(これに関しては、ハレプは決勝戦は100点満点だったと思います。

まあ、あのカスタネットを叩かれて、さらには100万分の1のコードボール打たれたら、誰でもメンタル壊れますので)

 

 

①についてはもう述べました。

 

 

今日のオスタペンコなら、スライス・ヒッターのロベルタ・ビンチでも勝っていたと思います。

 

 

では、②のサーブはどうでしょう。

 

 

もし対戦相手がサービス女王のカロリーナ・プリスコバなら、当然プリスコバが勝っていたと思いますが、プリスコバは準決勝でハレプに負けてしまいました。

 

 

では、③の攻撃力はどうでしょう。

 

 

もちろん、ルチッチ・バローニやサマンサ・ストーサー、モニカ・プイグのようなオスタペンコと同じタイプの選手では今のオスタペンコには勝てません。

 

 

しかし、ハレプのように守りながら、ベースラインの後ろからでもウィナーが取れる、また、相手のボールが浅くなった瞬間にコートに飛び込んでショートクロスが決められるエリーナ・スビトリーナなら、今日のオスタペンコに勝っていたと思います。

 

 

ところが、そのスビトリーナも準々決勝でこれまたハレプに負けてしまっています。

 

 

すなわち、オスタペンコにとっては、対戦したくない相手をほかの選手が掃除してくれたということです。

 

 

そして、博打テニスのオスタペンコにとって、相手のミス待ちテニスのハレプが一番くみしやすかったということではないでしょうか。

 

 

それにしても、ハレプは2014年のシャラポワとの全仏オープン決勝戦のときからテニスがまったく進化していないのが気になりますね。

 

 

その間に、ムラデノビッチは回り込んでのフォアのハードヒットもスライスも打てる選手になりました。

 

 

スビトリーナも、攻撃一辺倒から、守備もできるオールラウンドプレイヤーになりました。

 

 

プリスコバも、センターポジションでのラリーでミスが出る欠点を克服しました。

 

 

一方のハレプは今のテニスが心地いいのだと思います。

 

 

テニス界No.1のフットワークでボールを拾いまくっていれば、相手がミスをしてくれる。

 

 

確かに、「テニスはミスを競い合うスポーツ」「ミスが少ない方が勝つ」を地で行くお手本のようなテニスです。

 

 

しかし、時代は変わっています。

 

 

「相手より1球多くボールを返せば絶対に負けないスポーツ」と言ったのはクリス・エバートですが、当時とはテニス理論もテニス用具も違うのです。

 

 

サーブだけは積んでいるエンジンが各選手違うので仕方ありませんが、ハレプがこのままスライスも覚えずに、自分からの攻撃も控えめにただ相手のボールを拾っているだけでしたら、ことグランドスラムに関しては、「守るだけでは勝てない」ことはキャロライン・ウォズニアッキが証明済みです。

(と言いながら、ボクの優勝予想はハレプだったわけですが、まさかここまで徹底的にディフェンシブなテニスをするとは思いませんでした)

 

 

ハレプはこのままでは、年に2、3回優勝して、いつもTOP5にはいます、という選手で終わることでしょう。

 

 

表彰式のときに、「優勝できると信じましょう」と陣営席に向かって言っていましたが、信じるだけで優勝できたら誰も苦労はしません。

 

 

すぐにでもテニスを進化させないと、ハレプはこのあたりが限界だと思います。

 

 

いずれにしても、今回のオスタペンコの優勝が女子テニス界に与えた衝撃は色々な意味で大きいと思います。

 

 

それは、「違う!テニスはこういうスポーツじゃない!」という思いがあるからです。

 

 

解説の神尾米さんが、オスタペンコの優勝に対して控えめだったのも、ご自身が元世界ランク24位ですし、「このテニスでグランドスラムで優勝できるようでは、女子テニス界の未来はない」という思いがどこかにあったからではないかと思うのは邪推のし過ぎでしょうか。

 

 

一度、神尾米さんと、今回の決勝戦について本音で語り合えたらなーという思いがします。

 

 

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コメント (21件)

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  1. カスタネットとワルツ、最高です〓
    ジュニアトーナメントに参戦している息子にもウケてました。ということで、こちらアメリカで、ジュニアトーナメントをたくさん観ているわけですが、ウォズニアッキなテニスしている子は、ほどほどには勝てるんだけど、ほどほどで終わってます。ワルツになるとマズいけど、アグレッシブさはとても大事だと思います。
    神尾さんがどんな事言っていたのか気になるなぁ。

    • こんにちは!

      >神尾さんがどんな事言っていたのか気になるなぁ。

      オスタペンコのテニスはほとんど誉めていませんでしたね。
      「思い切りがいい」「怖いもの知らず」と、メンタルは誉めていましたが、
      元プロテニスプレイヤーのプライドとして、テニスを誉めることには抵抗があるような感じでした。
      昨年優勝したムグルザのテニスを過剰に誉めていたのとは正反対ですね。

      アメリカ在住ということですが、オスタペンコは英語が上手ですね。
      ラトビアで育ってあの英語力は身に付かないと思うので、
      ボクは、アメリカにでもテニス留学して、そこでテニスと英語を学んだ
      帰国子女ではないかと思っています。

  2. 大村さん、スビトリナの芝のキャリア成績ってご覧になりました?

    率直にいって芝適正はないですよね。だからこそバーミンガムで驚かせてほしいものですけど。


    ケルバーも2012年から芝で勝ちはじめましたが、スビトリナも今年が芝で勝ちはじめる年になるのかですね。

    • 個人的な意見ですが、土は「めっぽう相性が合う」という女子選手は何人もいますが、
      芝って、大会数が少ないからかもしれませんが、
      「芝なら負けない」って選手はいないような気がしています。
      (男子のフェデラーはもちろん除きます)

      ウィンブルドン2回優勝しているクビトバでもあっさりコケますし、
      昨年はプリスコバが土居美咲に負けましたよね?(記憶が曖昧ですが)

      いずれにしても、今日、久しぶりにじっくりとWTAランキングを見たのですが、
      現在はスビトリーナは、ハレプとプリスコバに離されていますので、
      これ以上離されずに付いて行って、ハードコートシーズンを迎えたいですね。

      プリスコバの1位が濃厚ですが、ハードコートになるとプリスコバは
      シンシナティと全米と、守るポイントばかりですので、
      ここでスビトリーナに1位を取って欲しいです。

  3. そういえば去年の今頃はベンチッチがスヘルトーヘンボスで復活して、あまりにも試合をこなしすぎていたことを思い出したのですが、一応ベンチッチの現状を確認しておきましょうか。


    といっても左手首の手術で数カ月ラケットを握れないというので、復帰を考えると年内は絶望とみるべきですかね。

    デルポトロもあれだけ時間がかかりましたし。

    • ベンチッチが試合中にコケて、痛めていた腰をまた痛めたのに、
      痛み止めを飲んで試合に出続けたのが、確か、スヘルトーヘンボスかバーミンガムでしたね。
      ボクがベンチッチファンをやめた瞬間でしたね。

      ボクはベンチッチは5年(早ければ3年)スパンで考えています。
      すなわち、25才くらいのときに、今のプリスコバのようにトップ選手で
      大活躍していて欲しいですね。

  4. 大村さん、一応シャラポワ情報ですが、ビキニ姿披露するためにシェイプアップするときましたね。完全にファンの為だけですね。

    それとは別にシャラポワはもう満足なフィジカルは作れるのでしょうか。

    ルチッチバロニは4試合しか持ちませんけど、シャラポワも耐久力の問題が大きいですね。

    正直いってシャラポワの復活はツアー優勝して初めて耐久力がついたとみるべきですかね。

    • シャラポワはfacebookとinstagramをチェックしていますので、
      ビキニの話は知っていましたが、相変わらず、化粧品を宣伝したり、
      年中、世界中のどこかの国でファッション雑誌の表紙を飾ったりと、
      しかし、それでいてテニスは一切手を抜かない、
      あのモチベーションはなんなんでしょうね。

      シャラポワなら、ビジネス家としても成功すると思います。

      肝心のテニスは、あまり考えたくありませんが、
      以前ボクが懸念した、「2015年から晩年期に入った」説が濃厚だと思います。

      どこも怪我をせずに、3大会連続出場して、1週間の休養後にGSでもそれなりの結果を残せれば、
      「まだやれる」と言ってもいいかもしれませんが、
      復帰して5試合ほど戦っただけで、1カ月半の離脱ですからね。

      これでは、ハードコートシーズンで怪我をして、全米欠場もありえると思っています。

      残念ですが、ボクにはもうスビトリーナしか残されていないのかもしれません。

  5. 大村さん、今週はノッティンガムとスヘルトーヘンボスがありますけど、どうしますか?去年はスヘルトーヘンボスにベンチッチは出ていましたが。ベンチッチがいなくてもチブルコバがなんと出場していますね。

    ノッティンガムは一応コンタの状態をチェックする感じですかね。

    • 今週はDAZNで見逃し配信を軽くチェックする程度ですかね。
      全仏オープンも終わり、3週間後にはもうウィンブルドンですから、
      選手も軽い調整と言う感じだと思いますが、
      ボクもウィンブルドンでのスビトリーナの優勝を望みながら、
      まあ、この3大会はウィンブルドン予想のために見るという感じです。
      スビトリーナがダメなら、当然プリスコバですね。

  6. スライスはクレーに芝に重要なショットのひとつなんですけどね。クレーは言うまでもなく守備力を高めるショットですし、芝は弾道低く相手は更にボールを持ち上げないといけなくなりますからね。

    シャラポワ、クビトバはスライスをほぼ使わないとはいえ対応はできますし、セレナは相手がパワーヒッターに対して使ってきますね。

    結局はスライスが使われなくなることはないのでしょうが、女子にもスライスのスペシャリストか頭脳的なプレイヤーが増えてこないといったところでしょうかね。

    あと中ロブに関してはそれの上位であるもっと跳ねるムーンボールがあるわけでそれにとって代わるのは大村さんのおっしゃる通りだと思います。

    • スライスも打てるパワーテニスはセレナくらいということを考えると、
      パワーテニスとスライスの融合は、言うほど簡単ではないのかもしれませんね。
      子どもに
      「あなたは将来、シャラポワになりたいですか?ビンチになりたいですか?」
      と訊いたら、全員がシャラポワと答えるでしょう。

      そう考えると、技巧派のテニスは格好いいという土台ができている、
      イタリアあたりからはスライスのスペシャリストは出てきそうですが、
      ますますパワーテニスが普及しそうですし、
      オスタペンコの優勝はその暗示なのかもしれませんね。

  7. 大村さん、ハレプがスライスしないことを考えていたら、ある思いが芽生えたんですけれども。

    それは女子テニスっていつの間にかスライスが全体的にあまり見られないショットになりつつありますよね。

    その原因をたどっていけば、やはりパワーテニスに起因するですかね。

    • スライスは減ってきているんですか。
      このあたり、ひと昔前のテニスを知らないボクは、時代の流れがわかりません。
      ボクがテニスを観始めた2013年には、ドロップショットを打つ選手はたくさんいましたが、
      ラドワンスカが始めるまで誰も打たなかったと実況が言っていたのを覚えています。

      おっしゃるとおり、パワーテニスができる人はあまりスライスは必要ないと思います。
      セレナやシャラポワ、クビトバがスライスで相手のミス待ちテニスをしているところなんて
      見たことがありませんから。

      ただ、パワーテニスができない人は、それがテニス理論にかなっているのであれば、
      スライスは生き残るでしょうし、テニス理論から外れているのであれば、淘汰されていくでしょうね。
      ボクはむしろ、中ロブがなくなっていく気がします。
      中ロブよりも、難易度は上がりますがムーンボールでないとパワーテニスは封じ込めない気がします。

      もっとも、スビトリーナがスライスを覚えて強くなったのは事実ですので、
      ボクはスライスがなくなるイメージはありません。

  8. 大村さん、べリス人気が爆発する前に自分もひとつ言っておきたいことがあります。

    それはテニスの教科書に載せてもいいくらいのきれいなフォームだということです。この点においてはシャラポワとブシャールとは違うので、面食いではないテニスファンも取り込む可能性を秘めているのではないかと。

    この付加価値は大きいと自分は思いますが大村さんはべリスのフォームに関してどう思いますか?

    • ボクは、本格的にテニスをしたことがないので、
      フォームとかテクニックというのはわかりません。
      あくまでも俯瞰的に試合を観て戦略を分析したり、
      また美人選手を見るのが好きなだけですので。

      もちろん、CiCiのフォームは見ていて美しいですが、
      トップ選手のフォームはみんな美しいと思います。
      ムラデノビッチやベンチッチなんて惚れ惚れします。

      逆に、世界の天才が集まるWTAだからこそ、変わったフォームはわかりますね。
      ケルバーのフォアハンドとか、エラーニのサーブとか。

  9. 大村さん、プイグとオスタペンコの違いってなんなんでしょうかね。どちらも安定しないテニスなのは間違いないんですけど。
    試合としてはリオ五輪決勝のほうが内容良かったと思うんですよね。

    • どちらもハードヒッターですが、ボクはプイグはスピードテニス、オスタペンコはパワーテニスだと思っています。
      そして、プイグもよくカスタネットの女になりますが、つなぐときにはつなぎますので、
      ウィナーやミスまでのプロセスにストーリーがあります。
      だからこそ、そのストーリーにリオオリンピック決勝では感動しました。

      今回、オスタペンコの優勝にまったく感動がないのは、
      彼女が嫌いだからではなく、彼女のテニスにストーリーがないからですが、
      もし、これが今の女子テニスだと思われたら、
      男子テニスが好きな人には、ますます見向きもされなくなり、
      子どもには、「ミスをしてもいいから、とにかくボールをひっぱたいていればいい」という
      間違ったメッセージを送ってしまうことになりますね。

      ウィンブルドンが始まれば、ケルバーが1位を死守するか、
      それを奪還するのはハレプかプリスコバか
      (スビトリーナが優勝したら1位になるのかどうかがわかりません)
      ということで、オスタペンコのことはみんな忘れると思いますが。

  10. 大村さん、ハレプの弱点を見ていて思ったのですが、キャサリン・べリスのポテンシャルってハレプ以上だと思いませんか?

    まずべリスはスライスも器用にこなします。そしてサーブも贔屓目なしにハレプよりいいと思います。(あの鞭のようにしならせて打つサーブ)当然攻撃的で守備はハレプに劣りますが悪くないし、バランスを考えるとハレプよりいい。メンタルに関してもあのルックスから想像つかないくらい気合いの入った叫び声で自分を鼓舞するところも。

    以前べリスはハレプみたいなキャリアを遅れればいいと言いましたが、現状のべリスを見ると欲が出てきましたね。

    • とりあえず、1年の半分以上はハードコートで戦うのがテニスですので、
      ハードコートで考えると、ボクはCiCiがハレプに劣るのはスタミナと守備だと思います。
      そして、CiCiのランキングが上がってくれば、ハレプと対戦するのは準決勝以降になると思いますので、
      フィジカルで負ける可能性はあると思いますが、
      もし1回戦で対戦したら、CiCiが勝つと思います。

      それだけの完成度の高いテニスをCiCiは全仏オープンで
      ウォズニアッキ相手にしていました。
      一瞬、優勝が頭をよぎったくらいです。

      CiCiもオールラウンドプレイヤーですし、とにかく下がらずにコートの中にいれば、
      浮いたボールはベースライン付近からでもエースが取れる
      あのドライブボレーは女子テニスNo.1だと思います。

      今回、オスタペンコの優勝に今一つ盛り上がっていませんが、
      もし今回CiCiが優勝していたら、女子テニス界はシャラポワのウィンブルドン優勝以来の盛り上がりを見せたと思います。

      もうテニスは完成形に近いですし、メンタルもあまり勝敗に頓着がないのか安定していますし、
      あとはスタミナさえ付けば、CiCiの時代が来ると思います。
      おっしゃるとおり、万全の状態で戦えば、CiCiがハレプに勝つと思います。

      CiCiは、来年以降が楽しみですが、GSで優勝してから
      「昔からファンでした」みたいな人が必ず出てきますので、正直ちょっと複雑ですね(笑)

    • あと、サーブも仰る通り、CiCiは肘から上を溜めて、
      ボールを打つのが若干遅い分、そこから一気に鞭のようにしなった速いサーブを打ちますが、
      これは相手選手はかなりイヤだと思いますし、CiCiの武器だと思います。


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大村あつしプロフィール

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大村あつし

1996年8月にエーアイ出版より『Excel95で作るVBAアプリケーション〜 VBAで作る販売管理システム〜』でITライターとしてデビューしたが、2007年6月にゴマブックスより出版された『エブリ リトル シング〜人生を変える6つの物語〜』で小説家に転身。まだ、IT書籍の執筆は一部、続けているが、現在の活動は小説が中心となっている。

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