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テニス人生の岐路に立たされた大坂なおみ ウィンブルドン2017 その1(女子テニス306)

 

ウィンブルドンの初戦をなんとか突破した大坂なおみですが、とても残念ではありますがこう言わざるを得ません。

 

 

今の大坂なおみは弱いです。

 

 

理由は、大坂なおみは現在、特にフォアハンドの改善に取り組んでいるのですが・・・

 

 

「パワーは損なわずに安定性を上げるテニス」の習得の真っ最中です。

 

 

こう言うと聞こえはいいですし、パワーと安定性をともに持ち合わせ、さらにはネットプレーにも磨きがかかれば、セレナ・ウィリアムズの一丁上がりです。

 

 

しかし、現在はその改善プロセスの真っ最中ですので評価するのは早計ですが(しかも、コーチは2年かかると言っています)

 

 

今の大坂なおみは、パワーもなければ安定性もないプレイヤーになっています。

 

 

以前の大坂なおみは、ボクのアイドルのエリーナ・スビトリーナの天敵で、昨年も全豪オープンや東レPPOでスビトリーナは彼女にボコボコにされています。

 

 

どれくらいボコボコかと言うと、スビトリーナはもはや、深夜の公園で大坂なおみに自転車のチェーンで首を絞め上げられた揚げ句、蹴飛ばされて滑り台をゴロゴロと転げ落ちて、砂場で窒息させられたくらいの大敗です。

 

(大坂なおみの趣味は、深夜の公園で毎晩「狩っている」という意味ではありません(笑)

彼女は、試合後に相手選手に一礼する、とても礼儀正しい女の子です)

 

 

ただ、深夜の公園で「狩っている」くらいのパワーこそが大坂なおみの魅力なのです。

 

 

だからこそ、大坂なおみのパワーテニスを沢松奈生子さんは、DNR、Dynamic Naomi Returnと名付けました。

 

 

現在は、そのDNRが完全に鳴りをひそめています。

 

 

これでは、今スビトリーナが大坂なおみと戦えば、まあ90%以上の確率で勝つでしょう。

 

 

ただ、「安定性」と言いますが、コーチが取り組んでいるのは、フラットボールプレイヤーの大坂なおみをスピンボールプレイヤーにしようという試みです。

 

 

これでは、スビトリーナをシモナ・ハレプにするようなものです。

 

 

たとえはちょっと極端かもしれませんが、右利きの選手を左利きにするくらいの大改造をしている真っ最中なわけですが、確かに思惑通りに2年後にパワーと安定性を身に付ければ、それでも大坂なおみはまだ22歳ですので、それからグランドスラムで優勝しまくる選手に成長するかもしれません。

 

 

しかし、それまでの間、出る試合、出る試合、1回戦か2回戦負けで、大坂なおみのメンタルが今後、果たして持つのでしょうか。

 

 

しかも、同い年のエレナ・オスタペンコの全仏オープンの優勝で、大坂なおみは相当な焦り、換言すれば「悔しさ」「嫉妬」を感じているという話もあります。

 

 

それも当然です。

 

 

昨年の全仏オープンでは、大坂なおみがオスタペンコに勝っているのですから。

 

 

ミスを恐れずに、自由奔放にウィナーを決めまくるオスタペンコを見て、今大坂なおみはなにを思っているのでしょう。

 

 

さらに言えば、コーチと大坂なおみの上下関係はあまりに強烈で、大坂なおみは足元のボールがアウトだと思っても、コーチのOKがなければチャレンジもさせてもらえません。

 

 

選手の名前は伏せますが、以前、鳴り物入りでプロ入りしたあるプロ野球の投手が、コーチに「投球フォームを13カ所直せ」と言われたためにまったく投球ができなくなってしまい、ついに1軍に昇格できずに一度きりの野球人生を終えてしまいました。

 

 

大坂なおみは、今、確実にテニス人生の岐路に立たされています。

 

 

ムカデに歩き方を聞いたら、そのムカデは確実に歩けなくなります。

 

 

大坂なおみが「歩けないムカデ」にならないことを祈るばかりです。

 

 

写真は、意味もなく「規格外の美少女プレイヤー」のキャサリン・CiCi・ベリスです(*^^*)

 

 

CCHFwS9UoAAK-mR

 

 

 

 

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コメント (8件)

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  1. 大村さん、やはり女子テニスは日替わり女王時代を避けられそうになさそうですね。

    そんな中今べリスとボンドロウソバのダブルスを見ているのですが、べリスの笑顔に癒されています。スポンサーとんでもなくきそうな笑顔です。

    • ボクは、今回のウィンブルドンはほとんど試合が観れていません。
      というのも、WOWOWオンデマンドに女子テニスがまったくアーカイブされないのです。
      フルで観たのは、大坂なおみの1回戦だけではないでしょうか。
      CiCivsアザレンカはもちろん観ましたが、2ndセットの途中からですし。

      そのアザレンカをスタジオに招いていましたが、肝心のテニスはCiCiに勝つくらいですから
      まあ、現時点では問題はないと思うのですが、病み上がりのように痩せてしまいましたね。
      以前は、太ってしまった体のシェイプアップに苦しんでいましたが、
      今度は筋肉をつけて太らないと、パワー不足に苦しみそうですね。

  2. そして大村さん、大坂なおみの今後のメンタルについてですけれども、3回戦ビーナスとの対戦が決まりました。

    これで勝ち負け問わず今後の大坂なおみのテニス人生が劇的に変化すると思います。なぜなら大坂なおみがテニスをするモチベーションの大部分を占めるのがウィリアムズ姉妹だからです。

    ここでアザレンカとべリスの試合を言うのもなんなんですが、べリスはアザレンカの逆襲にあいフルセットの逆転負けを喫しましたが、試合終了後は妙ににこやかですっきりしていた表情でした。

    スタンフォードもしアザレンカとべリスの試合が実現すれば面白いことになりそうですね。

  3. 大村さん、大坂なおみは見ている我々の想像をはるかに超えてきましたね。

    ストリコバ戦、何もかも違った大坂なおみがいました。東レのスビトリナ戦よりも出来はいいと見ました。

    • この試合、今夜、WOWOWオンデマンドで観るのを楽しみにしていたのですが、
      WOWOWを流しっぱなしにして仕事をしていたら、
      「見事、2回戦を突破した大坂なおみ選手にスタジオにお越しいただきました」
      で、結果がわかってしまいました。
      またまた、迂闊なことをしてしまいました(涙)

      イーストボーンで、6-1、6-0でムグルサを破ったストリコバが100%勝つと思っていたので
      結果には驚いていますが、すでに結果のわかっている試合を観るほどの
      大坂なおみファンではないので、この試合はスキップします。

      ビーナスに関しては、ビーナスの過失とは報じられていませんが、
      運転中の事故で相手の方が死亡している中でウィンブルドンに出場できる、
      そのメンタルの強さをを誉める向きもあると思いますが、
      今回はボクは無関心を通すことにします。
      ということで、大坂なおみの次戦もスキップします。

      ヘザー・ワトソンが予想通り勝ったのが一服の清涼剤ですかね。
      ボクは、芝ではワトソンは強いと思っています。

      あと、ドローを見たときに、密かにカミラ・ジョルジが
      オスタペンコに勝つイメージが湧いたのですが、
      強敵キーズを破って、見事に3回戦で対戦ですね。
      まあ、WOWOWが放送する可能性は低いですが・・・

  4. そして大坂のリターン位置こそ、セレナばりのライジングリターンをですが、あんなに力任せでリターンするのであれば、前にとる意味なんてないわけなんですよね。

    そりゃ究極的にはライジングハードヒットリターンが決まれば理想的ですが、そんなことを実現できるプレイヤーは皆無であり、セレナですらパワーを抑えたライジングリターンですからね。それで充分ですから。

    どうもデイビットテイラーコーチが大坂なおみのセレナ計画どころかセレナを超えるプレイヤーを作ろうとしているところが無茶苦茶だと思いますね。

    だいたいライジングなんてまずセンスがあってなんぼなわけですから。

    伊達公子さん、そしてベンチッチを見れば一目瞭然だと思うのですけどね。

    それよりもボレー、スライス、ドロップショットの習得に向かわせないといけないです。

    少なくともライジングなんて最後の最後でいいと思いますね。だいいちランキング1位、グランドスラム優勝、東京五輪金メダル。別にライジングが出来なくても実現は可能です。もちろん出来るに越したことはないわけですが。

    • ボクも、今の大坂なおみの持ち味を変えるのではなく、
      現在、大の苦手としているボレーをまずは磨くべきだと思います。
      ウィンブルドン1回戦でもミスが出ていましたし、
      昨年の全米オープンのマディソン・キーズ戦のボレーはちょっと・・・。

      ストロークを改善したおかげで勝率が上がっていくならいいのですが、
      大坂なおみの今年の目標は、「TOP20、GSのベスト8」ですが、
      目標からドンドンと遠ざかっていますので、
      どこかで、「違う!自分がやりたいテニスはこれじゃない!」と不満が爆発したら、
      大坂なおみは、大スランプにはまると思います。

      誰だって、パワーも欲しいし、安定性も欲しいし、ビッグサーブも欲しいし、フットワークも欲しいし。
      しかし、その中でいくつかを選んで自分のテニスを構築していくわけですから、
      あれもこれも欲しがったら、まさしく「二兎追うものは、一兎も追えず」になりますね。

      話は変わるのですが、WOWOWオンデマンドが、テレビとまるかぶりで、
      見たい試合が1試合もありません。
      というか、見たかった大坂なおみとCiCiはテレビでやりましたので、
      そちらで見ていますから、なんのためのWOWOWオンデマンドなんだろうと思ってしまいますね。

  5. 大村さん、大坂の安定性をどう解釈するかですが、昨年比でいえばFE、UEは確実に減少しています。当然大村さんがおっしゃるようにその分パワーを抑えてボールが重くないので相手にそれだけラリーで圧倒できてないわけですが。


    もう一度この動画貼りますね。

    https://www.youtube.com/watch?v=lGA2YzDd5zM


    そして現状の大坂なおみの修正すべき課題はそのリターンに尽きますね。

    セレナばりにベースラインにへばりつくリターン位置は今の大坂では効果的どころか逆効果です。

    一刻も早くリターン位置をベースラインから下がることをしないとチャンスをみすみす逃すことになるわけですからね。


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大村あつしプロフィール

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大村あつし

1996年8月にエーアイ出版より『Excel95で作るVBAアプリケーション〜 VBAで作る販売管理システム〜』でITライターとしてデビューしたが、2007年6月にゴマブックスより出版された『エブリ リトル シング〜人生を変える6つの物語〜』で小説家に転身。まだ、IT書籍の執筆は一部、続けているが、現在の活動は小説が中心となっている。

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