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1.みんなが無意識にGoogle翻訳を使う意外な理由とは! 3.これぞ「子どものAI」の凄さ。Google翻訳が「精度が高い」理由

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X翻訳のような翻訳システムの特徴は、基本的に「個々の語句の意味にもとづいて」翻訳をします。

 

たとえば、X翻訳は「horn」を「警笛」と訳しましたが、この翻訳自体は誤訳でありません。

 

実際に、「horn」には「警笛」という意味もあるからです。

 

 

問題なのは、「カブトムシの警笛」と訳してしまっている点です。

 

言うまでもなく、カブトムシに警笛(警戒のために鳴らす笛)はありません。

 

こうなると、もはや完全に誤訳です。

 

 

X翻訳は、「horn」は日本語では「警笛」である、と人間に教え込まれた結果、「警笛」としか翻訳ができません。

 

言い換えれば、カブトムシは「警笛」は持っていないということをX翻訳は理解できていないために、こうした誤訳になってしまうわけです。

 

 

 

一方のGoogle翻訳は、2016年頃から、個々の語句の意味よりも、「語句の並びや語句の組み合わせに重きを置いて、その意味ベクトルをもとに翻訳するシステム」を採用しています。

 

 

Google翻訳も、当然、「horn」に「警笛」という意味があることはわかっています。

 

しかし、「カブトムシ」+「horn」という組み合わせに重きを置いているので、カブトムシの「警笛」、ではなく、カブトムシの「ツノ」という自然で精度の高い翻訳が可能となっているのです。

 

これは、Google翻訳は「カブトムシが所有しているのは警笛ではなくツノである」ということを理解しているからにほかなりません。

 

 

 

X翻訳が「丸暗記翻訳」であるのに対し、Google翻訳は、「なんとなくこういうことを言ってるんだろうな」というイメージで翻訳をします。

 

そして、この翻訳手法を「意味ベクトルの翻訳方式」と呼びます。

 

だからこそ、Google翻訳は自然で精度が高いのです。

 

 

 

この「意味ベクトルの翻訳」を行おうとした場合、AIが「ディープラーニング(深層学習)」で学習を積んで、「人間の会話」というものを習得しなければなりません。

 

 

AIなんてまだまだ先の話のように思っている人もいるかもしれませんが、実は私たちは、すでにこんなにも身近なところでAIを日々活用しているのです。

 

 

 

なお、Google翻訳のように自力学習をするAIのことを「子どものAI」と呼びます。

 

一方で、人間が一から教え込んで丸暗記をするAIのことを「大人のAI」と呼びます。

 

 

この「子どものAI」と「大人のAI」というAIの種類、言い換えれば「AIの学習方法」は、AIを理解する上でもっとも基礎的な概念なのです。

 

 

 

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大村あつしプロフィール

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大村あつし

1996年8月にエーアイ出版より『Excel95で作るVBAアプリケーション〜 VBAで作る販売管理システム〜』でITライターとしてデビューしたが、2007年6月にゴマブックスより出版された『エブリ リトル シング〜人生を変える6つの物語〜』で小説家に転身。まだ、IT書籍の執筆は一部、続けているが、現在の活動は小説が中心となっている。

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