作
“はい”
見知らぬ人がモニターに映っている
“私、○○教の者です。少しお話を聞いて頂けませんか”
“ごめんなさい。興味がないです。”
モニター越しでも分かる、年季の入った薄い色のニット帽、草臥れたダウンジャケットに喰いこむくらい大切そうに、分厚い本を抱えていた
Go make yourself some friends or you’ll be lonely
(自分で友達を作りなさい。じゃないと一人ぼっちだよ)
“信書”がまだ彼女にとっては大切なお友達で、信書と言う模範解答しか知らないのだろう
友達を作ると色んなことが起こるし、作ろうとすると嫌なことを言われることもあるだろうけれど、
だけどもね。
人により、歩み方は色々あって、
友達の作り方だって人それぞれあって
人を騙したり、脅したり、嫌なことをしなければ
あの彼女の勇気の第一歩、は
とても素敵なものだと思うんだ